『くにはちぶ』とは
くにはちぶは、講談社から発行しているマガジンエッジで連載開始。作者は各務浩章、漫画のジャンルはヒューマンドラマ。幸せな毎日がいつまでも続く事を信じていた中学二年生の道端たんぽぽに、ある日非日常がやってきます。
『くにはちぶ』1巻のあらすじ・見どころ
『くにはちぶ』の登場人物
道端たんぽぽ
母親の手料理が大好きで特にカルボナーラが好物、家族との関係も良好で世界で一番幸せだと信じてやまない中学二年生。甘えん坊で、起きれない朝は洗顔も歯磨きも身の回りのことを全部やってもらっていた。仲良しの同級生と一緒に、来年は制服の可愛い華高に進学しようと進学談義をしていたが、学校の昼休みに無作為選出対象者無視法の対象者に選ばれ生活が一変する。コンビニエンスストアには指名手配のように写真が貼られ、自宅でも最初から居なかったかのように無視され続ける。学校での無視はエスカレートし、最初はクラスメイトも嫌々やっていた無視が悪意を含み始める。
踏
無作為選出対象者無視法の監督官。罰せられるのは悪い者ではなく、法を犯した者という信念のもと対象者の道端たんぽぽを監視する。
しろつめ
道端たんぽぽと仲良くしている同級生。無作為選出対象者無視法の対象となった道端たんぽぽを無視するのが絶えられなくなり逮捕されてしまう。
あざみ
道端たんぽぽと仲良くしている同級生の一人。道端たんぽぽを無視するフリをして、なんとか1年間頑張ろうと決意する。しろつめが逮捕された時は監督官の踏に声を荒げた。
つづみ
道端たんぽぽの妹。両親と一緒に自宅で無視を続けているが、悲痛な姉の姿に悲しみが止まらずうつむく事が多い。
『くにはちぶ』の世界
くにはち
正式名称は無作為選出対象者無視法。厳正なる無作為の抽選で対象者を一年間日本中で無視する法。一般的には国八部法と揶揄されているが立派な国法で、違反すれば刑罰の科せられる犯罪となる。対象者を無視しなかったと監督官に判断された場合は無視対象者への干渉の程度によらず一律一年間の禁固刑に処される。中学生の場合は少年法により少年院送致になるが、こちらも期間は一年間で、裁判などで争うことはできない。被害者の気持ちを加害者にも分からせ、他者の心をおもいやるための法律と発案され、国民は互いを信頼し、慮ることで自殺など起きない強い国民性を獲得するはずという願いからこの法を徹底すると演説した総理は、与野党どちらからも万来の拍手でたたえられた。
花中学校二年一組
道端たんぽぽが在籍しているクラス。無作為選出対象者無視法の対象者に道端たんぽぽが決定した事により。一年間校内で道端たんぽぽを無視することになる。
道端家
道端たんぽぽの家。仲の良い家族だったが無作為選出対象者無視法によって辛い毎日が始まり、母親は自殺を図る。