『花街ヒイロヲ』とは
寺井赤音による日本の漫画作品。漫画雑誌『少年マガジンエッジ』2015年10月号~2016年1月号 連載。単行本はマガジンエッジKC(講談社)より刊行、4巻で完結。時は江戸時代、舞台は吉原遊郭。その遊郭の一つ斑屋に世にも珍しい男花魁がいた。その名は黒羽と白金。その魅惑的な容姿は男女共に虜する花魁。その裏では吉原に集う人の心の弱さや欲望を糧に咲く花傀儡を倒すために、狐の力を纏い戦う。二人の戦う姿とヒューマンドラマを描く時代物アクションファンタジー。
『花街ヒイロヲ』1巻のあらすじ・見どころ
江戸幕府公認の遊郭、吉原の斑屋で働く黒羽と白金。黒羽は、女性的な妖艶な容姿と巧みな話術で多くの客を取る人気の花魁。白金は選り好みが激しいですが女の客に人気があり、二人は黒と白の対になるような勾玉を身に着けています。黒羽が馴染みの客を相手していると、その客は心中を迫り、暴れ出す事件が起こります。その客は、心の隙間に「艶種」という種が宿り、花の妖の如く大きく開花し黒羽を襲います。しかし黒羽と白金はただの男花魁ではなく、狐の力をその身に纏い、種憑きとなった人と戦う役目を負った花魁だったのです。斑屋の開かずの扉の奥に住む狐様より授かった狐の力が宿る勾玉を身に着けることにより、「艶種」という種を宿した人を花傀儡として具現化させ倒し、種の流出を防ぐために戦っているのです。明るく振舞いながらも、どこか飄々としている黒羽。かつて愛し、死に別れた女性に瓜二つの黒羽にその面影を重ね、黒羽を守る為にそばにいる白金。二人が織りなす人間模様と、花傀儡を倒す為の戦いが、吉原を舞台に繰り広げられるー。
『花街ヒイロヲ』の登場人物
黒羽
主人公。斑屋で働く男花魁。店でも人気の花魁で、長い黒髪とその妖艶な容姿で男女共に虜にする。華やかで、金使いも豪勢。明るい性格はしているが、そこはかとなく影をもつ青年で、同じ男花魁仲間の白金さえも心の内は知ることは出来ない。狐様の勾玉で力を使い、花傀儡となった人を倒す。
白金
黒羽と共に斑屋で働く男花魁。客の選り好みが激しく、嘘もつけない人柄で馴染み客は少ない。黒羽と同じく狐様の勾玉で力を使う。黒羽は愛した女性の姿に瓜二つで、そのせいか黒羽の金遣いの荒さや、垣間見る暗い表情に心から心配し、守ろうとしている。
雪次郎(後にゆきじと改名)
親に売られてきた子供。見目も可愛らしく、二代目黒羽に育て上げよと命じられるくらいその素質がある。売られた当初は親の為、村の為と思い笑うことで偽っていたが、黒羽によって心の内を吐き出し、親とも和解。黒羽により救われ、斑屋で働いていくことを決意する。狐様の住まいにもいける素質もある。
狐様
斑屋の開かずの扉奥に住んでいる、狐の土地神様。艶種を宿した客が外に流出しないよう防ぐため、黒羽と白金に狐の勾玉を与えた。その場所から出ることが出来ない。かなり高齢で、記憶もあやふやで自分の名が分からない。豊かな尾の持ち主で、黒羽と白金はこの尾をモフるために頑張っているというほどの癒しでもある。
斑屋の楼主
斑屋の主。長髪の一見穏やかな容姿ではあるが、遊郭の主が持つ冷酷さを垣間見せる。商売に関してはそれなりに手厳しいが、花魁たちの理解者でもある。
紅香
斑屋で働く花魁。黒羽を目の敵にしている。しかし花魁としての仕事はプロ。どんなに気に食わない客でも、黒羽に客を取られるくらいなら、死んだほうがましと言い切るほど。
金助
眼鏡屋の主。ぼさぼさの髪で丸眼鏡をかけている。平凡そうに見えるが、彼が語る言葉は所々、意味深で不穏。敵か味方かわからない。
蝶々売りの二人
グラマラスで黒羽ファンな女性とゆきじと同じくらいの年齢の女の子。黒羽ファンの女性と白金は、出会い頭に喧嘩を売るほど相性が最悪。女の子は、ゆきじに友達にならないかと声を掛けられ、照れながら了承していた。
唐辛子屋の商人
強面の青年。大きな唐辛子を脇に抱えている。ゆきじが黒羽を探す際、声を掛けたら凄まじい威圧を発しながら、聞いてもない事を言い出し、ゆきじと白金は逃げるようにその場を離れた。
黒羽の馴染みの客
斑屋の客。日頃はとても穏やかな人柄であったが、艶種が与える影響で急に人が変わったように変貌した。花傀儡に具現化させられ倒される。
『花街ヒイロヲ』の世界
吉原遊郭
戸幕府公認の遊郭。歪み街、廓とも呼ばれている。遊女は身を売り借金を返済するまで出られない。最近では吉原に「でっかい華が咲く」と噂が流れている。
斑屋
吉原の遊郭のひとつ。数多くの花魁たちが働いていて、黒羽と白金が男花魁として働いている店。
斑屋の開かずの扉
斑屋の奥深くにあり、その奥は狐様が住む神の神域でもあり、選ばれた人しかその扉は開かない。黒羽と白金しか入れなかったのだが、ゆきじにも素質があるらしく入れた。
狐の勾玉
狐の力が込められた勾玉。これを付けることにより力がその身に纏う。そして、その力により艶種を宿した人を花傀儡と具現化させ、倒すことが出来る。陽と陰の気が混じり合った人間ほど強く発揮し、「男なのに花魁」という真逆の性質を持った黒羽と白金が適任として選ばれた。
艶種
吉原にくる人の欲望を糧にする種。なんらかの形で人に宿ると人格が変わる。そして花街を作りたいという意思を持ち、その意思は周囲にも花粉の如く伝染し増やし、新たな花街が増えることにより女が悲しむ地獄となる。
『花街ヒイロヲ』の感想・評価
とても良い
藤子 さん(20代/女性/個人事業主/独身)
ぺっとん さん(20代/女性/個人事業主/独身)
くろまめ さん(30代/男性/公務員/既婚)
ゆえ さん(30代/女性/専業主婦(主夫)/既婚)
春雷 さん(30代/女性/専業主婦(主夫)/既婚)
良い
アキラ さん(50代/女性/パート・アルバイト/独身)
greji さん(20代/男性/学生/独身)
オブオブ さん(30代/女性/専業主婦(主夫)/既婚)
ふつう
ぽんた さん(40代/女性/専業主婦(主夫)/既婚)
ニック さん(10代/女性/学生/独身)
サートゥ さん(40代/男性/個人事業主/独身)
悪い
ダンサー さん(30代/女性/専業主婦(主夫)/既婚)
moca さん(30代/女性/個人事業主/独身)
【アンケート概要】
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2019年02月18日~2019年03月18日