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『宇宙のプロフィル』とは
講談社から出版されたSF短編オムニバス。ヤングマガジンサードに掲載されていたSF漫画5編を収録している。作者は「こがたくう」。「若き天才・こがたくうが描く(中略)鮮烈なるデビュー作」と帯に書かれているように、作者にとって第1作となる作品である。
『宇宙のプロフィル』1巻のあらすじ・見どころ
『エルキドの巨木』3000mを超える巨木、エルキド。頂上にガラクタを運び続ける「運びゼミ」がいる謎の多い木。有角人ポルックスは、好奇心から登頂を決意します。険しい道程の果てに目にしたのは、木を縦に貫く大穴。エルキドの正体に迫ります。
『京子の夢』島本京子は普通の女子高生。10年前から奇妙な夢を見続けていることを除いて。夢の中の京子は、ルシュという女の子で、居住地獲得のためノワール星を目指す宇宙船の乗組員。京子は、ノワール星が「地球」のことだと気づくのですが…。
『ハッピーエンド』ひとり乗り宇宙船「ロボシップ」に乗り、仲間と海王星探査へ向かうティム・ポーロ。ある時、仲間の1人が宇宙船から姿を消してしまいます。次々に失われていく仲間たち。独り残されるティム。衝撃の結末が、彼を待っています。
『小さな彗星』地球と月を結ぶ宇宙客船ソラリス。ある彗星を探すターカー博士や、姉と旅行に来たマルコを乗せて進みます。突然、ソラリスに小天体が衝突、崩壊は免れない事態に。やがて明らかになる、博士とマルコの関係、彗星の正体。悲しくも美しい、姉弟の物語です。
『地球最期の日』50億年に渡り、「何か」を待ち続けるロボット。記憶を辿り、かつて人間だったことを思い出すも、何を待っているのかは忘れたまま。終焉に向かう太陽系、誰もいなくなった地球。待ち続けるロボの前に現れたのは、ある大切な人でした。
『宇宙のプロフィル』の登場人物
ポルックス
「エルキドの巨木」の主人公。耳に角を持つ有角人。周りの有角人に比べ好奇心が強く、巨木の頂上を目指す。明るく元気な性格だが、気になりだすと後先考えず行動するなど、向こう見ずなところもある。しかし、この持ち前の好奇心の強さと行動力によって、ポルックスたちが住む世界の秘密が明らかになっていく。
ニケ
「エルキドの巨木」に登場する宇宙人。タコのような見た目をしている。10万年間仮死状態だったため、自分が飛べることすら忘れていた。エルキドの頂上に行かなければならないことは覚えており、ポルックスとともに巨木の頂上を目指す。
島本京子
「京子の夢」の主人公。16歳の女子高生。6歳の頃から、「新天地を求めて旅する宇宙船の乗組員になる夢」を見続けている。夢の中では「ルシュ」という女の子の体に入り込んでいる。ルシュとはメールを通じてやり取りでき、京子とルシュは友達。夢の世界のリアルさから、ルシュ達の世界は夢ではなく、現実に存在しているのではないかと疑い、存在しているならいつか会いたいと思っている。
ティム・ポーロ
「ハッピーエンド」の主人公。人類初の海王星探査に向かうチームのリーダー。チームメイトのロビンが映像通信に応答しないことを不審に思い、仲間に相談を持ち掛ける。
ターカー博士
「小さな彗星」の登場人物。専門は彗星研究。「誰にも知られることのない小さな彗星」を見るため、宇宙船ソラリスに乗船している。
マルコ
「小さな彗星」の登場人物。姉と一緒にソラリスに乗船している。初めて乗るソラリスに興奮して姉にたしなめられるなど、子供らしく無邪気な少年。事あるごとに『ねーちゃん』と呼ぶほど、姉を慕っている。
ロボット
「地球最期の日」の主人公。50億年もの間、何かを待っている。時代によって「ジョン」「知の者」「島田さん」などの呼称がある。かつては人間であり、何かを待つために体を機械にしたが、長い年月の間にデータが劣化したために何を待っているのかは覚えていない。
『宇宙のプロフィル』の世界
エルキド
「エルキドの巨木」に登場する木。高さ3000mを超える大木で、根本から2000m辺りまでには有角人が樹皮に家を建てて暮らしている。有角人は誰もその頂上を見たことがなく、どのようになっているかは謎に包まれている。
有角人
「エルキドの巨木」に登場する人種。耳に大きな角があり、その角は角笛として機能する。角が生み出す共鳴音をエルキドに伝えることで、電話のように会話することが可能。
ノワール星
「京子の夢」に登場する、恒星間宇宙船メンフィス号が目指している惑星。メンフィス号乗組員にとって新天地となりうる惑星であり、見た目は地球に似ている。
メンフィス号
「京子の夢」に登場する、新天地を求めて何百光年にもわたって恒星間を旅する宇宙船。人類に酷似した生物が暮らしている。円柱部とドーナツ状部からなり、都市のような規模の空間が広がっている。
ロボシップ
「ハッピーエンド」に登場する宇宙船。1人乗り用の人型であるため、目的地到着後はそのまま探査活動を行うことができる。また、スペースシャトルなどの従来の宇宙船とは異なり、各人別なので事故の際のリスクを分散できるメリットもある。主人公たちが乗り込む「ネプチューン」は最新鋭のロボシップで、核融合炉や電子洗浄ベッドなどを備える。
電子洗浄ベッド
「ロボシップ」に備え付けられたベッド。正確には「電子洗浄及び筋力低下防止機能付きベッド」。分子レベルの欠損補修が可能で、あらゆる病気や怪我を瞬時に治すことができる。それは同時に、体の分子を崩壊させることが可能ということでもある。
ソラリス
「小さな彗星」に登場する宇宙船。地球と月を結ぶ定期クルーズ客船で、約5000人が2泊3日の宇宙旅行を楽しめる。客室・レストラン・プール・映画館・ゴルフ場などの様々な施設を備える。また、非常時のために撃墜ミサイルを搭載している。
『宇宙のプロフィル』の感想・評価
とても良い
カム さん(20代/男性/パート・アルバイト/独身)
カロロ さん(40代/男性/専業主婦(主夫)/既婚)
名無し さん(30代/女性/公務員/独身)
しだれ桜 さん(20代/女性/正社員/独身)
マルコ さん(50代/男性/正社員/既婚)
良い
チョコ さん(40代/女性/専業主婦(主夫)/既婚)
とーたす さん(40代/男性/個人事業主/独身)
あーみー さん(20代/女性/個人事業主/独身)
ふつう
かっちゃん さん(50代/男性/正社員/既婚)
ぷらこ さん(40代/女性/個人事業主/独身)
若菜 さん(30代/女性/専業主婦(主夫)/既婚)
悪い
名無し さん(40代/女性/パート・アルバイト/既婚)
【アンケート概要】
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2019年01月21日~2019年02月21日