漫画『ニセコイ』の感想・無料試し読み

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『ニセコイ』とは

『ニセコイ』は、古味直志の原作によるラブコメ作品で「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて2011年から2016年まで連載された。極道の息子とギャングの娘が恋人のフリをする王道スタイルが、一部熱烈なファン層を獲得している。作品としての実績は輝かしく、2015年に「週刊少年ジャンプ」のラブコメ作品では史上最長の連載期間・巻数になった。単行本は全25巻、累計発行部数は1,200万部を突破している。

『ニセコイ』のあらすじ・魅力

主人公の一条楽は、ごく普通の高校生でありながら極道一家の一人息子。幼い頃、ある少女と『再会したら結婚しよう』と約束を交わします。その証として少女は“鍵”を、楽は“錠”のペンダントを肌身から離さず持ち続けることに…。 それから10年。平穏な日々を望む楽に運命の異変が訪れます。ある朝、学校の塀を飛び超えてきた金髪の女の子に、楽は思いっきりひざ蹴りを食らわされます。その女の子こそ転校生にしてギャングの一人娘・桐崎千棘です。

すぐにケンカをしてしまう千棘と平和主義の楽。二人の相性は最悪、親同士も敵対関係。一触即発の危機を防ぐため、楽と千棘は「恋人のフリ」をさせられます。ところが、楽が好意を寄せる同級生・小野寺小咲にも「10年前の約束」があり、“鍵”を持ち続けていたのでした。嫌々ながらも恋人になりきるから面白い、前途多難なドタバタラブコメディ。ニセ物の恋=ニセコイのゆくえはいったいどうなることやら。

『ニセコイ』の印象的なエピソード

1巻3話:恋人のフリした初デート、つないだ手はフリではなかった!

極道とギャングの親同士の企みによって恋人のフリをすることになった楽と千棘。お互い人生初のデートも組織の画策ではじまります。組員に見張られるなかで、なんとか恋人のフリをしながらデートを続ける二人でしたが、ちょっと楽が離れたすきに千棘がチンピラに絡まれてしまいます。ガマンの限界に達した千棘がチンピラをやっつけようとしたとき、間一髪で楽があいだに入り、千棘の手を引いて立ち去ります。『なんで止めた、あんな奴ら私ひとりでもなんとかできた』と不機嫌になった千棘に、楽がこう言い放つのです。『ああいう殴る価値もねえ奴を殴るって事は自分も同じ土俵の人間だって認める事になるんだよ!ダセー事してんじゃねぇ!』。

これまで平凡で軟弱なイメージだった楽が、一転して芯の強い男らしさを表に出す場面です。初めて女の子と手をつないでしまった楽でしたが、つなぎ方がカッコよかった。千棘はほんの少し楽を見直した様子。映画館で寝てしまった千棘の寝顔もかわいらしく、お互いの「らしさ」に微妙なギャップを感じた初デートでした。恋人の「フリ」でも、やることは恋人同士の王道コンテンツ。いやでもやらなきゃ仕方がない二人の今後に、ワクワク、ニヤニヤが止まりません。

2巻13話:オク手の女の子が、告白をガチ決意するとき

楽のことが好きな小咲は、いつも一緒にいる楽と千棘のラブラブぶりを遠目で見ていました。何ごとにも物怖じしない千棘と違って、恋にも控えめな小咲はきっとうらやましかったに違いありません。ところがある日、二人が恋人のフリをしているだけで本当は付き合っていないことを千棘本人から聞き出します。小咲にとってこれはまたとないチャンス。実は以前、親友の宮本るりにエールの言葉をかけられていました。『相手に好きな人がいるからってアタックしちゃいけない決まりなんてないんだよ?小咲…』と。

『いまこそコクるべきだ』と、るりからもうひと押しされます。『そうだ、ぐずぐずしていたら楽をまたほかのだれかに取られるかもしれない。中学から続く片思いにピリオドを打つのはいましかない。この気持ち、伝えてみる!』。小咲は楽への告白を決意しました。そこへいきなりタイミングよく楽が現れ、二人きりになってしまった教室。まだ心の準備ができていない小咲は告白をためらいます。心臓はバクバク、緊張して顔が真っ赤になる小咲。その様子を楽は風邪の高熱と勘違いして、あれこれ必死で心配し出します。私が好きなのは一条君のこういうところなんだ、と楽を見つめる小咲の眼差し。マンガ愛好家の方は見逃してはいけません。風邪薬を買ってくると駆け出す楽。待って待ってと楽の腕をつかむ小咲。
あ、いまなら。『…一条君私実はねーー』『私ずっと一条君の事ーー』。このあと14話に続きます!ちなみに、そのあとで『す』まで言いかけて…。ここまで言って気づくのが当たり前ですが、楽の場合は全く異次元の人なのでしょうね。そんな鈍感なところも引っくるめて小咲ちゃん、一条君のことを好きになったのでしょうか。

3巻25話:林間学校の拡張フラグ「肝試し」で、ニセ恋バージョンアップ!

好きな子と親しくなれる学園イベントといえば林間学校ですよね。その拡張フラグはなんといっても肝試し。お化けという役者がカップル成立をお膳立てしてくれるのですから、登場するキャラクターたちもこのフラグの威力を甘く見るはずがありません。しかも今回は、くじ引きでペアになった男女は必ず手をつながなければならないというルール。当然楽は小咲と、小咲も楽とカップルになりたいと思っています。友だちの集やるりが楽と小咲をくっつけようと画策しますが、楽は一生分の運を使い切ったかのように小咲と同じ番号のくじを引き当てました。

一方、千棘はお化けの代役を頼まれ、しぶしぶ引き受けます。しかし、暗闇で一人になってしまい、動けません。楽が小咲と手をつなぎ、肝試しに向かおうとしたとき、千棘が見当たらないことが知らされます。楽は暗いところがダメな千棘のことが気になるのでしょう。小咲の手をほどき、猛ダッシュで走り出します。怖さのあまり半泣きでふさぎ込んでいる千棘は、10年前に助けにきてくれた男の子を思い出していました。『かれはわたしが泣いているといつも来てくれるーー』その想いが伝わったかのように楽が現れます。あれだけ念願だった小咲の手よりも脳裏によぎる千棘を優先した楽。その動機は、困っている人間を放っておけない「お人好し属性」だからでしょうか。帰り道、千棘はお互い下の名前で呼び合うことを楽に言いつけます。

楽は横目で振り向きながら『えーー…と』『ち、千棘…?』。千棘はほんのわずかに頬を染め、ちょっとはにかむような視線で返します。『うん…』『楽』。二人がはじめてファーストネームで呼び合った瞬間ですね。さあニセモノの恋が「親しみ1.02」にバージョンアップしました。このあとどれだけアップデートしていくのでしょう。最後までぜひ見届けてくださいね。

4巻32話:アイアイ傘と雷さまこそ、恋の距離が縮まるラブコメの王道

林間学校が終わったある日の放課後。雨が降るなか、濡れて帰ろうとする千棘に傘を差し出す楽。お約束のアイアイ傘のシーンですね。並んで歩く二人は肩が濡れないよう気を配り合いますが、やっぱり傘の中でもケンカ腰。『このバカもやし!』『このゴリラ!』とののしり合ったそのとき、ピカッ、ゴロゴロッと雷が鳴り響きます。頭を抱えてうずくまる千棘。普段は強気な千棘の弱点を知った楽。いいタイミングで気を利かせてくれる雷さま。気晴らしに林間学校で撮った写真を見せ合いっこしますが、楽が見せた写真のなかに千棘の寝姿写真が…。必死に言い訳をする楽に対して千棘はあっさり言い訳を認めます。いつもと調子が違う千棘に、楽は少しドキっ。そして千棘のさらりとしたセリフ。

『…まぁでも最近はこのニセモノの恋人ってのも案外悪くないかもって気もしてるけど』。これまたドキっとする楽。セリフ同様になかなか悪くない雰囲気かと思いきや『なーんてね』と瞬殺する千棘。しかし、ここでまたガラガラッと雷が…千棘は思わず楽に寄りかかってしまい、顔を赤くして見つめ合う二人。お互いの距離が縮まる瞬間、やっぱり雷さまが空気を読んでくれました。ラブコメならではの王道演出とはいえ、されど王道。千棘の「らしくない」かわいさが光る胸キュンシーンと言えるでしょう。

5巻36話:ニセコイに新たなスキャンダル!?華麗な第三の美少女登場

この巻から登場する新キャラ万里花。楽にゾッコン、楽さまLOVEの押せ押せタイプです。楽とは10年前に出会って約束を交わした仲だと千棘に公言します。しかも、父親同士が決めた「許嫁」というから大変です。ニセコイに新たなスキャンダル発生です。しかし、楽は万里花の存在をどうしても思い出すことができません。そもそも、なぜそんなに自分のことが好きなのか?と質問します。この質問を楽自身から聞かされるなんて、万里花にとってありえないことでした。怒りの感情マックスになった万里花は、なんと九州弁でまくし立てます。『なんでそげん事まで忘れよるとか! こっちは10年も思い続けてなんちゃかんちゃ一つも残らんごと覚えとるんに…!』。

万里花は、楽が好きな女の子になるために10年間思い続けて努力したことをぶちまけました。楽はその九州弁で思い出します。たしかに、昔そんなしゃべり方の女の子と仲良くなったことがあると。万里花は言います。『病弱な自分を毎日楽しませて遊んでくれた。それが本当にうれしかった、救いになった。そして楽のことが好きになり、楽と将来を約束し、楽が求める理想の女性になるため勉強も習い事も言葉遣いもがんばってきた』と。万里花にとって、楽と交わした約束だけがすべての支えだったようです。楽は思いました。自分にとってはなんでもなかったようなことが、この子にとってはそんなに大事なことだったとは…。しっかり思い出そうとする楽。

『でももう無理に思い出さなくてもいいんですよ』と遮る万里花。そして、はにかみながらこう言います。『今の、これからの私をたくさん覚えて欲しいのです。あなたのために素敵なった私をもっと見て欲しい…これからの私はもう忘れさせませんよ…?』そして楽のほっぺにチュ。けなげですね。情熱的ですね。万理花のファンになりそうです!実際作品に描かれている万里花は容姿もかわいく、お嬢様口調も可憐です。ダブルヒロインを差し置いてアグレッシブな存在感を発揮する新キャラ万理花。10年前の約束の「鍵」を持つ第三の女の子としても注目です。さてどんな波乱が巻き起こるのでしょうか。

6巻49話:ニセモノの恋を本物の恋に変えた「ロミオとジュリエット」

新学期。文化祭で劇をやることになり、楽と千棘はロミオとジュリエット役に推薦されます。しかし、千棘は夏休みに海で大ゲンカした楽と共演したくないため、役を断ってしまいます。ケンカの原因は、ニセモノの恋が本物になりかけていた千棘の気持ちです。『私達が本当に恋人だったら、私達上手くいっていたと思う…?』と聞く千棘に『そんなもん上手くいくわけねーだろ』と返す楽。楽にとってはいつもの軽口、でも千棘は深く傷ついたのでした。

結局、くじ引きでジュリエットは小咲に、ロミオは楽に決定。ところが、本番間近で小咲が負傷してしまいます。この一大事を切り抜けられるのは千棘しかいない、そう思った楽は千棘になんとかジュリエットの代役になるよう説得。お前のことは嫌いじゃない、お前と二人なら出来そうな気がすると楽が千棘に告げたことで、止まっていた千棘の心がまた動きはじめます。そして本番。劇のハイライト、バルコニーのシーン。ロミオが差し出す手にジュリエットがそっと手を添えて…、千棘が劇のセリフを放ちます。

『私も愛していますわロミオ様』。ここで千棘の心の声がかぶります。『…こいつにーー恋をしているんだと』。ニセモノの恋から、本物の恋が芽生えた瞬間。一人の女の子が恋を知る、なんとも美しいシーンです。お互いの家が争い合い、二代目同士が恋人関係という設定は「ロミオとジュリエット」の物語ですよね。この物語をニセコイのハイライトシーンにシンクロさせた演出はお見事。ニセコイを語るうえでここは見逃せません。

7巻57話:切ない乙女心、やっぱり好きな人に気づいて欲しい!

たいていの女の子は、自分の身だしなみの変化に気づいて欲しいものですよね。好きな男の子にだったらなおさらでしょう。唇が乾燥する季節になって友達からリップをもらった千棘は、さっそく楽にリップ唇をアピールします。しかし、鈍感な楽は、全く気づく様子がありません。ま、それも想定内。ここでめげないのが千棘の性根、第2の手を打ってきます。翌朝、超高級シャンプーで洗った髪を楽の鼻先にフワっとなびかせます。『どうよ、さすがに気づくだろこれには!』しかし、楽はくしゃみで一蹴、やっぱり気づきやがりません。『いや、このくらいなら女子でさえ気づかないこともあるし、このバカが気づかないのも無理ない』とポジティブシンキングの千棘。

第3の矢は、かわいい系ネイルで攻めます。しかもいじらしいまでにわかりやすく、楽の目の前に指先を突きつけます。しかし…楽くんは見事にスルー。このときの「ムンクの叫び」のような千棘の表情がとても笑えます。『なんで気づかない!気づいているけどコメントがないだけ?』どっちにしてもくやしがる千棘。かくなるうえは…大切にしているトレードマークのヘアリボンを変えてきました。が、しかしやはり…。このあとの展開は、ノリツッコミの漫才のような掛け合いがテンポよく続き、ラブコメの「コメディ」の要素を大いに堪能させてくれます。

オチは、実は最初から千棘の変化に楽は気づいていたということ。『なんで気づいたときに言わないの?かわいくなかったって言いたいの!?』千棘の切実な疑問に楽は『…まぁかわいかったんじゃないですかお嬢様』。このひと言、千棘のうれしそうな顔といったら。そう、このひと言を待っていたのですよね。やっぱり好きな人には気づいて欲しい、そんな千棘の切ない乙女心が随所に散りばめられたエピソードでした。

8巻67話:素直になれないのは恋しているから?

年が明ければ、たちまちやってくるのがバレンタインデー。恋する乙女たちはこぞってチョコレート大作戦というミッションに立ち向かいます。材料を買うところからはじまって、どんなチョコにしようか、甘めがいいかビターがいいか、ラッピングはどうしよう…。好きな相手のことを思い浮かべながら準備する、それがまたうれしいものなのです。ラブコメでは絶対外せないこの王道イベント、ニセコイではいったいどうなるのでしょうか?

料理が苦手な千棘と小咲のダブルヒロイン、まずは慣れないチョコ作りに奮闘します。あげたい相手は共に同じ、鈍感なアイツですね。次にどうやって「渡すか」が、勝負の分かれ目。本命なのに照れ隠しで「義理チョコ」と言ってしまったり、本人を前にヤキモキして結局渡しそびれてしまったり。本当はチョコを渡すこと以上に、想いをちゃんと伝えることが大事ですけどね。一方、バレンタインデーの男子といえば、これまた妙に落ち着きがありません。いつもどおり平静を装いつつ、でも内心はとても期待しているものです。朝一はマイ下駄箱に注目したり、教室に入れば机の中をのぞき込んだり、この日ばかりは皆戦友です。本作でもこのような展開が繰り広げられます。しかも、ニセコイらしく登場人物たちの複雑な恋心が縦横無尽にからみ合いながら。

さて当日の朝、千棘は楽を前にしてバレンタインなんて知らん顔。渡したい気持ちは山々なのに真逆の言動をとってしまいます。さりげなく渡すシミュレーションをしたにもかかわらず、肝心なときに素直になれないようです。小咲にいたっては楽に渡すきっかけさえ見つかりません。でもそのもどかしさ、わかります。とはいえ、ここは勇気の出しどころ、恥ずかしがっている場合ではありません。跳ねっ返りの千棘も奥手の小咲も、しっかりとチョコを渡すことができるのでしょうか!?

8巻69話:100万回に1回のチョコだから、この想いは絶対に贈りたい

千棘と小咲は恋バナをします。『だれかにチョコをあげたりしないの?それって好きな人?』小咲は自分に好きな人がいることを初めて千棘に伝えました。恋が実るまでお互いだれを好きなのかは詮索しない、それでお互いの恋を応援しあおうとも。実は同じ相手を想い、同じ相手にチョコを渡したいバレンタイン。ちょっと残酷かもしれませんが、だからこそチョコのゆくえ、恋のゆくえが気になるところです。

とうとう千棘は楽にチョコを渡すことに成功します。そのときのセリフは、いかにもラブコメのヒロインらしく笑えます。『実は昨日偶然たまたま手作りのチョコを自作してね、たまたま持ってきたから義理だけど…あげてもいいわ義理だけどね!』。パクっと一口した楽は、千棘が砂糖と塩をまちがえたチョコでも決してまずいとは言いません。『お前にしちゃがんばった方じゃねーか…うめーうめー』…楽の言葉に顔を赤らめる千棘。好きな相手にチョコを渡すのがこんなに勇気がいるなんて…。このツンデレぶり、いいですね。

続いて小咲もミッションを成功させます。料理に自信のない小咲にとって、こんなにおいしく出来たチョコは100万回に1回の奇跡。好きな人のために「おいしいチョコ」を最後まであきらめずに作ったのですから、そこに込めた恋心も絶対にあげたかったのでしょう。一口食べた楽は『うまーーーーーー!』と大絶賛します。直後の掛け合いがこちら。『…も、もしかしてこのチョコ 本命…』。『義理です!……でも……ちょっとだけ特別な義理です』。まさにちょっとだけ伏し目で、ちょっとだけ赤らんで、敬語になってしまった小咲がかわいらしいです。今回の千棘VS小咲のバレンタイン勝負、どうやら小咲が「ワザあり」で勝利のようですね。

25巻最終巻:すべての感動シーンと名場面はこのクライマックスのために!

楽の前から姿を消した千棘は、昔のことを思い出すために「約束の地」に立っていました。千棘を追ってきた小咲や万里花らも、その地で昔のことを少しずつ思い出していきます。そしてついに、楽と約束した少女が誰なのかを知ってしまった千棘。その少女はいまや自分にとって大切な友達だったのです。10年経った彼女が今も楽を好きでいることも。千棘の目には涙が止まりません。楽を思う自分の気持ちを封じて、大切な友達のために身を引くべきなのか…。そんな千棘に、万理花が胸の内を突きつけます。

『ウチは伝えたとよ!? なんべんもなんべんも…! どんなに結果がわかっとっても言葉にして…声に出して…こん口で伝えたとよ…!? 本当に本気で好いとっとならそいをなかったことにするんやなか…!』この言葉に背中を押されて駆け出す千棘。彼女はどんな思いを楽に伝えるのでしょうか。楽はすでに自分の気持ちに答えを見つけ出しています。千棘と小咲を同時に好きになっていた楽の選択とは。

奇しくも最終巻の「表紙」と「ヤクソク」のタイトルは、1巻と同じ。まさに始まりと終わりをつなげる隠しワザですね。最後の最後まで目が離せないニセコイ圧巻のクライマックス、この名作マンガをコンプリートするのはあなたです。

『ニセコイ』の登場人物

一条 楽

本作の主人公で、極道一家「集英組」組長の一人息子。身長172cm・血液型はA型。こわもての組員たちから「坊っちゃん」と呼ばれ親しまれている。髪は紺色で十字形の髪留めをしている。仁義の習わしで育ったせいか、筋の通った信念を持ち、物怖じせず他人の面倒をよく見る「お人好し属性」。一方、細かいことに神経質でケンカも強くない。ヤクザに不向きであることを自覚しつつ、一流大学を出て公務員になるというささやかな夢を抱く平和主義者。料理は母親ゆずりの腕前で、いつも台所を管理し、組員の食事を作っている。

敵対するギャング「ビーハイブ」との抗争を防ぐため、ギャングのボスの一人娘・桐崎千棘と無理やり恋人のフリをさせられる。だが、短気な千棘とは性格が真逆で、相性は最悪。当初からことあるごとにぶつかり合ってしまう。千棘をはじめ、小咲、誠士郎、万里花といった作品を彩る女子たちから好意を持たれているが、神経質の割には鈍感で、主人公の特権ともいえるハーレム状態に気づいていない。

桐崎 千棘

本作のヒロインであり、楽と並ぶ主人公。ギャング組織「ビーハイブ」のボスの一人娘。組織員たちからは「お嬢」と呼ばれ大事にされている。
身長162cm・体重46kg・血液型はB型。ボスである父はアメリカ人で、日本人の母とのハーフ。目は青く金髪ロングで美人。友達から「モデル顔」と呼ばれている。チャームポイントは赤いヘアリボン。帰国子女の転校生だが「凡矢理七英雄」の一人に選ばれている。幼少の頃に少年と約束した記憶があり、鍵を持っている。

性格は短気で向こうっ気が強く、手が出ることもしばしば。楽と揉めるときはたいてい口ゲンカでは収まらない。反面、人には優しく、友達づくりに努力するタイプ。運動神経がずば抜けて良く、成績も優れている。苦手なものは、暗所・閉所・雷・掃除。メイクは上手だが、料理は下手。ラーメンは好きだが、どら焼きは嫌い。大食いだが、抜群のスタイルはキープしている。敵対する極道一家「集英組」との抗争を防ぐため、組長の一人息子・一条楽と無理やり恋人のフリをさせられる。

小野寺 小咲

本作のもう一人のヒロインで、楽のクラスメイト。実家である和菓子屋「おのでら」の長女。身長157cm・体重43kg・血液型はO型。髪は茶色で、左右の長さが違うヘアスタイルが特徴。気遣いがあって他人に優しく、いやし系の美人。そのため、クラスの男子から人気が高い。おっとりとした性格だが、体調が悪くても室内の清掃には事欠かないなど、過剰なくらいマジメな一面も。料理は激しいほど下手だが、和菓子の盛り付けは得意。家業では菓子商品の味見役も一任されている。

中学生のときから楽に片思いしているが、楽からも片思いされている(結局両思いであることを互いにわかっていない)。何度か楽に告白しようとするが、いつも失敗に終わる。時には言っている内容がほとんど告白になっているのに、楽の鈍感さゆえに二人の間柄は全く進展しない。幼少の頃に出会った男の子から鍵をもらっている。楽がその男の子と同じペンダントを持っていることにも気づくが、楽がその男の子だったかはわからない。「凡矢理七英雄」の一人。

鶫 誠士郎

ギャング組織「ビーハイブ」の一員で、楽のクラスメイト。名前も容姿も男子そのものだが、実は女の子。身長165cm・体重48kg・血液型はAB型。幼少から関わりのある千棘を、やはり「お嬢」と呼んで慕っている。組織の特殊訓練を積み、スゴ腕のヒットマンとして裏世界では「黒虎(ブラックタイガー)」の呼び名でおそれられた過去を持つ。髪は紺色でショート。動きやすい制服を着用している。校内きっての巨乳であるらしいが、戦闘の邪魔になる体型を決して快く思っていない。

一見クールだが、内面はシャイで泣き虫。学校でも常に銃を所持している。楽と千棘を別れさせるために学校に送り込まれたもののミッションに失敗。その後、楽に好意を抱くようになる。千棘を守ることを心情としており、思わぬ場面でイタリア製の自動拳銃をぶっ放すヤバいキャラだ。「凡矢理七英雄」の一人で、2巻から登場。

橘 万里花

楽のクラスメイト。警視総監の娘にして、楽の許嫁。千棘と小咲と同じく鍵を持っている。身長152cm・体重41kg・血液型はO型。髪は栗色でロング。チャームポイントは花形の髪飾り。10年前に父親同士が楽との許嫁関係を決め、約束を交わしていた。病弱で運動能力は低いが、花嫁修業を積んできたため料理のスキルは楽も驚くほどハイレベル。普段の振る舞いやしゃべり方はお嬢様モードで、感情がマックスになると九州弁が炸裂する。

大好きな楽のことを「楽様」と呼び、ところかまわず挑発的に楽に接触してくる。常に楽のことで頭がゴリゴリなため、時に周囲とのズレが生じるKY女子の一面も。楽の恋人になっている千棘とは犬猿の仲。しかし、物語終盤、千棘に叱咤する九州弁のセリフが重要な役割を果たす。「凡矢理七英雄」の一人で、4巻から登場。

小野寺 春

小咲の妹で、楽より一学年下。身長152cm・血液型はA型。髪は黒でサイドポニー。姉の小咲と顔立ちは似ているが、性格は正反対で気が強い。中学は女子校だったため男子が苦手。楽との出会いはロマンチックな勘違いから始まる。高校入学の日、チンピラに絡まれているところを楽に助けられるが、顔をはっきり見ていなかったため「王子様」に助けられたと勝手に妄想する。

その後、風のいたずらで楽にパンツを見られ、千棘や万里花にチヤホヤされながら姉も取り込もうとする楽を過剰に警戒し、敵視する。のちに「王子様」が楽であることがわかり、楽に好意を抱いていることを自覚する。生真面目な性分なため、楽と姉が両思いである事実を知ると、楽と千棘の恋人関係を不服に思う。9巻から登場。

奏倉 羽

楽の幼馴染ではあるが、姉のような存在。チャイニーズマフィア「叉焼会」の首領。千棘らと同様に鍵を持っている。身長167cm・血液型はAB型。集英組に居候していた過去があり、ビーハイブのクロードや警視総監である万里花の父とも顔見知り。両親と死に別れ身寄りがないため、姉弟のような楽に好意を持つ。のちに異性として意識し始める。

マフィアの組織を統一したあと、叉焼会の首領となって日本に帰り、再び集英組に居候させてもらう。教員免許を生かし、凡矢理高校に赴任。楽のクラス担任となって英語を教える。千棘・小咲・鶫・万里花らとは10年前にも会っており、あの「約束」の真相に迫る人物かもしれない。楽が自分にとって最も大切な人を決断したとき、知っているすべてを明らかにすることにしている。「凡矢理七英雄」の一人で、14巻から登場。

舞子 集

楽の親友で、幼稚園からの付き合い。楽と千棘のニセコイも、楽と小咲の両思いも知っている。身長174cm・血液型はO型。セクハラ変態キャラのメガネ男子。楽のモテモテぶりが修羅場と化すことを面白がり、小咲を思う楽のモヤモヤぶりに楽しみを見出す。人脈が広く、悪巧みの才能ではクラスで右に出る者がいない。洞察力にも長け、他人の恋愛模様を目ざとく嗅ぎつける一方で、自らの色恋にはうとい。

実は入学したときからキョーコ先生という年上の女性に恋をしていた。彼女が寿退職で学校を去っていくラストシーンで、これまでの思いの丈を絶叫し、青春の1ページを閉じる。時には楽の黒いお友達だが、心根は「いいヤツ」。

『ニセコイ』の世界

錠:楽

楽が10年前に約束を交わした少女からもらったペンダント。その少女が「錠」と呼んでいた。ロックされた状態で受け取っており、鍵がないと開かない。中に入っているのは、おもちゃでできた2つの指輪と、幼少の楽と少女が書いた手紙。千棘がその手紙に書かれている内容を読み、約束の少女が誰だったかを知る。

鍵:楽

楽の錠を開けるための鍵。10年前に約束を交わした少女が今も持っているはず。物語では鍵を持つ女の子が4人現れ、全部で4つの鍵のうち、誰かが本物の鍵を持っている。

絵本:小咲

小咲が所有する絵本。楽と約束の少女との会話に似たセリフがあり、4人の女の子が現れてくる展開も同じ。ページが途中から破れているため結末がわからないが、悲しい物語だったように楽は記憶している。破れたページは千棘が昔住んでいた屋敷にあることがのちに判明。タイトルもこすれてわからなくなっている。実は、著者である楽の母親が、当初のタイトルを「ザクシャ イン ラブ」としていたが、それが間違った翻訳であることを知って恥ずかしくなり、タイトルをわからないようにしてしまった。

集英組:楽の父

地元の極道一家。組長は楽の父。仁義を重んじる昔気質のヤクザ組織。本拠の一条家は広大で、和風の屋敷には土蔵があり、組員全員が寝泊まりできるほど広い。日本庭園のような池、黒塗りのロールス・ロイス車、楽が腕を振るう大調理場などが作中に描かれている。地域の元締めとして、祭りの屋台出店や町内の清掃なども精力的に取り組んでいる。

ビーハイブ:千棘の父

アメリカのギャング集団。ボスは千棘の父。ビーハイブは英語で「蜂の巣」という意味。本拠の桐崎家は西洋風の屋敷で、スケール感はハンパない。諸外国のトップ企業とつながりを密にしており、集英組とは組織の規模に大きな差がある。構成員にはアメリカ人もいるが、仲間同士でも日本語で会話している。怪しい武器を開発する組織力がある。

橘家:万里花

九州にある万里花の実家。数百年の家系を紡いできた九州屈指の武家一族。地元では知名度の高い家柄。広大な敷地を有する橘邸はケタ外れの世界観で、リアルな「城」が実在する。天守閣や地下牢、殿様が逃げるための隠し通路まであり、大河ドラマ顔負けの規模を誇る。由緒正しい家訓により、当主は代々女性が継ぐことになっている。そのため血筋への執着に余念がなく、結婚相手は家の存続を重んじて周到に決められる。

叉焼会:羽

世界にその名を馳せるチャイニーズマフィア。伝統のある組織で、首領は世襲制。近年まで分裂の危機にあったが羽が統一し、首領となっている。前首領の父を亡くし天涯孤独の羽にとっては、組織存続の意味でも楽との出会いは一筋の光であった。

凡矢理市:楽

作品の舞台となっているまち。「ぼんやりし」と読む。平凡を欲する主人公の楽にちなんでいるかはわからない。高校はもちろん、大学、水族館、図書館などがあり、学園もの作品には欠かせない学校や文化的な施設が整ったまち。正しくは、凡矢理市本海苔町。海苔が付くだけに海にも面し、港もある。

凡矢理高校:楽

楽たちが通っている公立高校。男子の制服は学ラン、女子はセーラー服。学力は平均的で入試もさほど難しくなさそうだが、中学時代に成績が良くなかった小咲には難関だったらしい。動物の種類が多い飼育小屋があり、作中でもたびたび場面背景になっている。開校記念日は4月1日。7巻第56話では1年生の生徒数が207人。

凡矢理七英雄:千棘

凡矢理高校の中で特に優れた才能があり人気の高い7名を指す。千棘・小咲・誠士郎・万里花・羽らがメンバーに選ばれている。一学年下の春も次代のメンバー候補。

天駒高原:楽と約束を交わした少女

10年前、楽と約束を交わした少女とが出会った「約束の地」。物語の中軸となる場所。作品終盤に登場人物たちがここに集まり、クライマックスの舞台となる。

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