漫画『約束のネバーランド』の感想・無料試し読み

漫画を読むなら無料トライアルや試し読みサービスの利用がお勧め!
 
↓↓今ならU-NEXTで31日間無料トライアル実施中!↓↓
 
注意
ZIPやRARファイルの利用は、悪質なウィルスへの感染リスクが大きく、懲役や罰金に処せられる可能性もあるためあまりお勧めできません。 ※文化庁は静止画ダウンロードも違法行為の対象とする方針のためご注意を。
ネタバレにご注意ください
ネタバレが含まれる可能性がございます、ご注意ください。

『約束のネバーランド』とは

約束のネバーランドは、原作白井カイウ、作画出水ぽすかによる日本の漫画作品である。集英社の週刊少年ジャンプに2016年35号から連載中で、単行本は2018年11月現在11巻まで発売中である。週刊少年ジャンプ編集者は、この作品がジャンプの作風とは少し違っているが、本質的には逆境や試練を努力・友情で乗り越え勝利をつかもうとする活劇だと位置づけている。ジャンルは少年漫画、ダークファンタジーに分類される。

『約束のネバーランド』のあらすじ・魅力

「このマンガがすごい!2018」のオトコ部門で第一位になった「約束のネバーランド」。少年ジャンプ掲載ですが、それらしくないミステリーダークファンタジーです。母と慕う女性は親ではなく、共に暮らす彼らは兄弟ではない。ここグレイス=フィールドハウスは小さな孤児院です。いたって平穏なこのハウスで、ささやかながらも幸せな毎日を送る3人の主人公エマ、ノーマン、レイ。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げることになります。子供たちを待つ数奇な人生とは?話は主人公が孤児院からの脱走を企てるところから始まるのですが、それが海外ドラマの「プリズンブレイク」、敵味方が誰かを探っていく場面は「24-twenty four」、心理戦の場面は「ジョジョの奇妙な冒険」を想像させます。日本や海外の大ヒットした作品の面白さを、色々と盛り込んでいるところが妙な魅力となって多くの読者を引きつけているようです。

『約束のネバーランド』の印象的なエピソード

第1巻1話:GFハウス

孤児院での日常。早朝6時の起床を知らせる鐘の音で、ハウスの一日が始まりました。一人の女の子が、率先して自分より年少の子供たちを起こしています。その女の子がこの話の主人公の一人「エマ」です。38人の子供が生活しているこのハウスで、エマは最年長です。そして、この物語の主人公であるノーマンとレイの二人の男の子も最年長。この3人は11歳になります。ハウスでは性格も肌の色もバラバラで血のつながりもありません。でもエマにとっては、大切な家族であり家庭でした。また、このハウスには子供達の世話役であり母親役でもある「ママ」と慕われるイザベラがいます。

エマ達はある日まで、10年間、外の世界を知らぬまま生きてきました。美味しいごはん、フカフカのベッド、マイナンバーと呼ばれる首筋の認識番号、毎日の勉強が当たり前の日常でした。そして、毎日の勉強では成績が算出されます。エマ、ノーマン、レイの3人は成績も良く、満点(フルスコア)を取ることも珍しくありませんでした。この日も勉強を終えたあとは、みんなと外で鬼ごっこ。鬼はノーマンで10数える間に鬼以外は逃げます。

ハウスの校庭は広いものの、絶対に近づいてはならない場所が2カ所ありました。それは、外へと通じる門と森の柵の向こうでした。この決まりは、ハウスにいる以上は絶対に守らなければならない規則でした。そのため、ハウスにいる子供たちは外の世界を知りません。場面は鬼ごっこの続きです。エマ以外は全員ノーマンに捕まりました。エマは何とか逃げ切ろうとしますが、最後はノーマンに捕まってしまいました。『私、かけっこじゃ負けたことないのに、鬼ごっこじゃ勝てたことないよ』悔しがるエマ。レイがその種明かしをします。

『現状ノーマンにあってエマにないもの、それは戦略だ』とレイが言います。単純な身体能力ならばエマのほうが上と認めつつも『ノーマンの頭の強さは半端ない。そしてこれは、戦略を競う遊びで、体をフルに使ったチェスみたいなものだ』とレイ。それがこの面白さだと、まんざらでもないノーマン。一方で、レイもノーマンから戦略を持っていると言われ『買いかぶるな』と言いながらも、まんざらでもない様子です。そんな2人を見て『敵の策を読むか‥』と高い学習能力を発揮して、何かをつかもうとするエマがいます。何気ないやりとりに3人の能力の高さを垣間見るシーンでした。

鬼ごっこに参加していた子供のなかに、明日、里親が手配されてハウスを巣立つ子供がいました。コニーという女の子です。翌日、コニーはハウスのみんなに見送られながらイザベラと里親のもとへ向かいます。出発前、みんなの前でコニーは言います。『みんなみたいに優秀じゃなかったけどがんばってイザベラママみたいなすてきなママになりたいんだ。大好きなリトルバーニーがいるから大丈夫。これは6歳の誕生日にママが作ってくれた世界にひとつしかない宝物なんだよ』そう言って大切そうにそのぬいぐるみを抱きしめるのでした。

コニーが巣立ったあと、何気なく食堂のテーブルに目をやったエマは、そこにリトルバーニーがあることに唖然とします。『あの会話の流れで、普通忘れるか?』普通は、あとでママに送ってもらうのがルールとは知りつつも、コニーの気持ちを考えれば、今持って行ってあげたほうがいいだろうということを考えました。状況から見て、まだ出発していないとレイが判断し、エマとノーマンが門のところまで持っていくことにしました。

コニーの喜ぶ顔が見たいと急ぐ2人。門のところに車が駐車されていました。エマは車を初めて見るようです。車の中にはコニーがいないようなので、荷台に乗せておけばわかるかな?それくらいの気持ちで荷台を見たエマは、一瞬固まりつつ、声にならないような小さい声でノーマンを呼びました。果たしてその荷台に横たわっていたのは、骸となったコニーの姿でした。

どう反応して良いかわからずにいる2人のところへ、誰かが近づいて来るのが感じられました。咄嗟に車の下に隠れる2人。バレないように声の主の姿を見た2人は絶句しました。そこにいたのは異形の生き物。どう見たって人間ではありません。高まる緊張。心臓の鼓動だけが大きく聞こえます。声を出さないように口を塞ぐエマです。怪物を見てノーマンがつぶやきます。『食人鬼(おに)‥』そして人間がいるなんて思いもしない鬼達は話を続けます。『旨そうだなぁ。やっぱり人間の肉が一番だ。』『くそ、指の先だけでもダメかな?』別の鬼が答えます。『ばか、大事な商品だぞ。俺たちごときに手の届く代物ではない。この農園の人肉は全部金持ち向けの高級品なんだぜ』

農園?人肉?疑問が疑問を呼び2人は冷静な判断ができません。位の高そうな鬼が話しているところへ、あろうことかママが登場しました。明らかに鬼とつながっているかのような話ぶりです。鬼がエマとノーマンの匂いを感じ、車の下を覗いたときには、2人は猛ダッシュで施設のほうへ向かっていました。当然、取り乱す2人。死んでいたのはコニーだと認識してエマは大泣きします。時間が経つにつれて少しずつ事態を飲み込めてくると同時に、生き延びるには脱獄するしかないと決意してエマに優しく語りかけるノーマンでした。

第2巻第13話:裏切り者

こんな小さな農園の、しかも子供同士の世界で、まさか大人相手の内通者がいるとは予想もしなかった展開です。内通者がいるのではないかと疑い、その人物をあぶり出そうとしたのはもちろんノーマンです。そして、内通者がレイだったことを知ります。あっさりとその事実を認める彼。子供同士では「どうしてそんなことをしたんだ」などと言いながら殴りかかってもおかしくない展開ですが、そこは農園きっての天才2人です。内通者は君だと見破られたことで呆れたように大笑いするレイですが、そのあとはクールな会話が続きます。

シスターが農園に来たとき、すぐに疑い始めたこと。そして、レイが今回限りの内通者ではないことまで見抜いていたノーマン。その理由を示したうえでレイに尋ねます。『いつからなの?』それに対してレイは、ずっと内通者だったことを告白します。自分がママにとって農園の牧羊犬であることも。ノーマンはそれを聞いたうえで、レイに今度は僕らのスパイをやってほしいと切り出します。そこにはエマの熱い想いが隠されていたのでした。

ノーマンは残るひとつの不可解に切り込みます。『リトルバーニーを隠したのはレイではないか?ノーマン達が、自分達でこの施設の真実にたどり着けるように仕向けたのではないか?』そういう疑問も含め、何故ママの牧羊犬をやっているのか質問を投げかけるノーマンでしたが、レイは何かに想いを巡らすかのように不敵に押し黙るのでした。

第2巻第14話:最強のカード

『今、お前の目の前にいる俺は最強のカードだ』と言い切るレイ。自らを切り札と言い切るのは、6年という月日をかけて準備を重ねて全体を把握しているという事実と、練りに練った周到な計画への自信が入り混じった感情でしょう。幼い頃、ハウスの正体がわかってしまったレイは、人知れず脱獄を決意します。そのためにママの牧羊犬になったというレイ。彼は自分の立場、相手の立場、全体のなかの立ち位置などから、今何をすべきかわかるようです。そのうえで、目的に向けて自分が有利になるように交渉を進めていきます。

自分はママが手塩にかけて育てているハイスコア。それを途中で出荷という形で刈り取るのは、ママとしても避けたいはず。『あの女は規則よりも利益だ』と言い切るレイは、ママに取引を持ちかけます。脱獄の準備として敵を知るのも物を集めるのも、敵の懐が一番合理的というレイ。そのために自分を売ったのです。ママへの条件はザックリ2つでした。すぐの出荷はしないこと。もう1つは仕事の報酬です。レイは、ノーマンの読みが正しいことを認めます。そして、脱獄は究極2人が殺されないためだと打ち明けます。

レイの条件は1つです。現実的に全員の脱獄は困難だからそれは諦めろと。レイというカードは、自分達にとって最強の切り札であることを理解するノーマン。一方で、全員を連れて逃げたいと願うエマの顔が自分の脳裏に浮かぶノーマンです。葛藤しながらも、ここは嘘でもレイの条件を飲もうと受け入れるノーマンでした。

第6巻第46話:ソンジュとムジカ

すんでのところで、正体不明の2人組に助けられたレイとエマ達一行。この2人は誰なのか、味方なのか敵なのか、もしかしたらミネルヴァかも知れないと淡い期待を抱きます。そこへ2人組のうちの少女が現れます。正体はまだわからないけれど、エマのケガからの回復を喜び食事に誘います。しかし、どうしても助けられた意味がわからないレイが、お礼の言葉に続けて尋ねます。『何故助けたのだ』と。そこに現れるもう1人の男性。『その足鬼だよな』というレイ。たしかに、少女の衣服から少しだけ出ている足は、人間のそれとは違うものでした。

子供達のことを心配し、怒りにも似た表情で一気に集中力を高めるエマ。子供達の元へと駆け出します。ところが、エマの心配をよそにみんな無事でした。驚かせてしまったことを詫びる少女。彼女がムジカで男性のほうがソンジュと名乗ります。普通の鬼と違って、宗教上の理由で人間を食べないこと。レイ達を助けた理由は、単純に生きた人間と話しがしてみたかったからだそうです。レイは、今後のためにも鬼に関するいろいろな質問を投げかけます。

普通の鬼は、人間を見ただけでヨダレを垂らしてかぶりついてくること。基本的に敵と思ったほうがいいそうです。また、鬼にとって人肉のなかでも脳は特別な食べ物だそうです。そして話は核心へと続きます。この30年、人間に一体何があったのか、世界はどうなったのかということに切り込んでいきます。

第6巻第50話:友情が芽生えるとき

元々エマやレイの陰に隠れがちでしたが、高い洞察力と物事に冷静に対処する芯の強さを持っていたギルダ。そのギルダが計画のズレについて気になると言います。ソンジュ達に聞いた情報により、人間の世界が別にあることで希望を持てました。しかし、もう一方では鬼側の社会に人間の社会がないことへの不利と計画のズレを感じています。人間の集落がないことで、シスタークローネから言われた『食われない人間も『外』にはいる。そこに紛れなさい』というアドバイスを実行できませんし、フィル達を迎えに行くにも人員が必要なことに気づきます。

そこで、仲間を増やすために、ほかにも脱走者がいないかソンジュに尋ねるエマ。しかし、脱走者の話はほとんど聞かないばかりか、そもそも農園と行ってもエマ達がいたような高級農園はごくわずかで、実際は殆どが量産農園であることの事実を告げられます。そこは安価量産型の農園であり、劣悪な環境でただ出荷を目的に安易に人間を太らせて出荷すること。そこで育った人間は言葉を解さず、意思などないとのことです。果たしてそれで人間と言えるのかどうか疑問ですが、少なくとも、エマ達の今回の計画に引き入れることは不可能そうです。

特に量産農園の話を聞いて少なからずショックを受けるエマでした。そこへ心配したムジカが訪ねてきます。しかし、気持ちを切り替えたエマが、家族の写真をムジカに見せながら家族への思いを熱く語ります。ダメでもやる。どんな不可能でも乗り越える。待っている家族と叶えたい未来のために。そんなエマを見ながら感心しながらも、エマ達と友達になれてよかったとムジカとエマは友情を確かめ合うのでした。

第8巻第64話:熱い想い

ミネルヴァを探すために、オジサンと取引を交わしエマとレイとオジサンは、新たな目的地ゴールデン・ポンドと向かうのでした。その途中にある鍾乳石の森で、2人は群れをなした野良鬼の群れに囲まれてしまいます。何とか凌ぎきる2人。明日には目的地に到着かという日の夜、この3日間を見ていてオジサンの苦しみが理解できたエマは、レイの制止を振り切ってオジサンと腹を割って話そうとします。『私がオジサンを助けてあげる。腹を割って話そう』とエマが話した瞬間にキレるオジサン。『お前に何がわかる』この十数年間の思いが溢れ出て、思わずエマにきつい言葉を投げかけます。

それでも一歩も引かないエマは、いつも通りに正面からオジサンを見据えて超ポジティブなセリフをどんどん投げかけます。おそらくは、本質を突いているエマの言葉は、オジサンにとっては耳が痛く、一方で心を激しく揺さぶるものだったでしょう。『共に生きられる。一緒に生きよう。オジサン。私は2年以内にGFに戻る。置いてきた4歳以下の弟妹達とその他すべての食用児を解放し、人間の世界に連れて行く。オジサンも行こう、一緒に人間の社会へ。仲間が見たかった世界を見よう』エマの熱い言葉に動揺するオジサンでした。

心ではゴールデン・ポンドでエマを殺すと思いながら『今すぐ引き返せ。ゴールデン・ポンドには入るな』と告げるオジサン。怪訝な顔でオジサンを見るレイ。そのときでした。ロープのようなものがエマの身体の自由を奪ってしまいます。

第9巻第73話:決起

さらわれたエマは、オジサンとレイを残しゴールデン・ポンドにいました。彼女はそこで、人を狩る鬼の掃討を目指し結束する人間達と出会います。そこには、かつてオジサンと共にグローリーベルを脱獄した盟友ルーカスもいました。ミネルヴァが導き、エマの持ってきたペンで秘密の扉の奥に入るエマとルーカス。ゴールデン・ポンドには、その名の通り黄金の池がありました。さらに奥の小屋へ進みます。エレベーターや突然鳴り出す電話の音。電話は誰かがかけてきたのではなく、ミネルヴァの残したメッセージでした。

そのエレベーターは、人間の世界に渡る道だけど今は使えないという衝撃の話から始まります。自分の名前や1000年前からの約束のこと、ここ以外にもエレベーターが複数箇所存在すること、そしてエマ達に思いを託して電話は終わります。やはり、ミネルヴァさんは味方だったと嬉しそうな表情のエマでした。まだ大事な情報が隠されていることに気づくエマ達。電話機の置いてある机の引き出しに、渡すべきすべての詳細が入っていると睨んだエマは、思い切って引き出しを引っ張り出しました。でも何もありません。

必ず何かあると踏んだエマは、引き出しが二重になっていることに気づきました。そして、引き出しのなかには何か部品のようなものがありました。すぐにペンの端と気づくエマ。それは、メモリーチップになっていました。新しい情報の数々が解き明かされます。その中には、道や支援者との連絡の取り方などの情報が詰まっていました。『改めて君と出会えてよかった』とエマにお礼を伝えるルーカス。これでこの狩場を終わらせ、一緒に臨む未来を叶えようと決意も新たにするエマやルーカスや仲間達でした。

第11巻第89話:合流

ゴールデン・ポンドでの鬼達対人間の闘いは、不測の事態があったものの、強敵バイヨン卿をはじめとする鬼達をエマ達は力を合わせ次々と倒すことに成功しました。残るはゴールデン・ポンド最強のレウウィスだけでした。しかし、この鬼を倒すのは一筋縄ではいきません。エマ達のピンチに突然登場したオジサンとレイ。レウウィスの面を割ったことで、レウウィス本人も人間側の仲間達も驚きます。用意周到に戦い方を考えていたエマ達は、すかさず閃光弾を打ち、レウウィスの感覚を奪おうとしました。

しかし、視覚を奪われたことを聴覚で補うレウウィス。割れたお面の破片を複数投げてペペを攻撃するレウウィスでした。壁を殴り、家を一軒崩し、呆気にとられる人間達を尻目に悠々と態勢を整えるレウウィス。命がけのやり取りを楽しむかのようなレウウィスと、どうすれば勝てるのか戦術を練り直そうとするオジサン達。果たして戦いの行方はこのあとどう展開していくのでしょうか。

第11巻第94話決断

大ケガを負いながらもエマは立ち上がります。声も出せない状態だけど、シェルターから持参した4連の銃を手にしています。エマの意図に気づいたレイが代わりに一斉射撃の指示を出しました。しかし、エマの意図はレイだけではなく、オジサンも気づいていました。『そうか、あの銃』と、出発前に閃光、催涙、捕獲ネット、音を出せる銃を選んでいたことを思い出します。そして、オジサンはそれと同時に、レウウィスがその銃に気づいていないこと、あるいは性格的に気づこうとしないことを理解し、エマの閃光の銃の後に、最後の一撃を放ちました。

状況から避けようがないと観念したかのようなレウウィスは『やはり人間は良い』と言いながら、オジサンの一撃を受け入れるようにして倒れます。すると、レウウィスの脳裏に、これまでの人生(鬼生?)が走馬灯のように一瞬蘇りました。ピクリとも動かないレウウィスを見て、レイやオジサンたちは自分達の勝利を確信するのでした。深手を負い息も絶え絶えのエマですが、その視線は喜びに湧き返る仲間を見つめていました。そして、これで密猟場が壊滅されて、子供達が怯える生活を続けることはなく、オジサンの長年の苦しみも終わると安堵します。

エマは、自身が重傷にもかかわらず、いつも通りに人のことばかり心配します。レウウィスに家の外壁に叩きつけられたアダムが、意外にも軽症であったことに驚きを隠せないと同時に、その出生やバックボーンに疑問を抱くレイ。エマは、そんなことよりアダムが無事であったこと、ほかの4人も大丈夫だったことに安堵し、あとはペペと考えたところで体力の限界に達しついに倒れてしまいました。一方、洞窟に駆け込んできたナイジェル。ほかの子供達に『怪物は?』と聞かれ『力強く倒した。レウウィスを倒した。全員自由だ』と高らかに宣言します。

そこへオジサン達が重傷のエマとペペを連れてきます。そのとき、オジサンとルーカスが懐かしい顔を互いに認識します。エマをおぶったままルーカスと感動の再会を噛みしめるオジサン。『生きてた。本当に良かった』『こっちの台詞だ、馬鹿野郎』本当は13年分を取り戻すべく語り合いたいところでしょうか。しかし、エマとペペの命が危ないと我にかえります。オジサンは周りのメンバーと今後のことを話します。屋敷にはバイヨン達の手下の鬼達が多数いるから一刻も早く此処を出るべきという内容でした。

一方で、子供達はレウウィスを倒せたので、ほかの鬼も倒してから逃げたらどうかと提案します。しかし、敵の情報がないこと、こちら側が満身創痍でこれ以上けが人を増やしたくないこと、薬が残り少ないことなどから、却下しました。しかし、まともに帰れば4日かかります。最短距離で突っ切れば1日半で行けなくもないものの、険しい道のりになることは容易に想像できます。悩むオジサンとは対象的に、レイは『最低限の応急処置をして今すぐ此処を出よう。今すぐ連れて帰ればきっとエマは助かる。逆にそうしなければエマは死ぬ』絶対にそうさせないと悲痛なまでの表情で思いつめるのでした。

答えが出ないなかで、オリバーが意外なことを言います。『置いて行って。俺たちを。ルーカス』彼には彼の考えがあったのでしょう。果たしてルーカスやオジサンはどのような答えを出すのでしょうか。

第11巻:第97話:望む世界

シェルターに戻って、みんなと再開したエマやレイ達。束の間の平穏な時間が流れます。あのペンを持ち出して今後の計画を話すレイ。行き来の仕方、支援者のこと、農園の設計図など、重要な情報の数々に驚きを隠せない一同でした。渡ろうと思えばすぐにでも渡れることを理解するドンとギルダの2人。一方で、ラートリー家やミネルヴァを殺した裏切り者が、全力で自分たちを邪魔しにくるのも即座に理解するのでした。下手をしたら、再び2つの世界の戦争が引き起こされる可能性があるというレイ。エマが全員に向かって言います。

『私の望む未来。それは全食用児の解放。7つの壁を探し出してすべての鬼の頂点に立つ存在と新たな約束を結びたい。』そんな大それたことができるのかと思いながらも、それについては交わされたもうひとつの約束があるということに気づく一同です。笑顔でやろうと同意する一同。そして、こっそり聞いていたオジサン改めユウゴ達も共に行動することを誓うのでした。

『約束のネバーランド』の登場人物

エマ

本作の主人公の少女。グレイス・フィールドハウスに住む孤児で最年長の一人。11歳の女の子。身長145cm。認識番号63194。優秀なノーマンとレイに追いつきたいと考えている。毎日のテストではフルスコアで運動能力が非常に高い。また学習能力もある。いつも明るく楽天的な性格で面倒見も良いが、お人好しな一面も見せる。

ノーマン

孤児最年長の一人。11歳の男の子。認識番号22194。エマと共に本作の中心的なキャラクターである。テストもフルスコアで戦術が得意な天才タイプ。脱獄に関する実質的なリーダーとなる。残念ながら脱出計画の実現前に満期出荷されてしまい、その後、姿を見ることがない。ストーリー的には鬼に食われたかと思いきや、死んだわけではなくピーターラートリーに引き取られて新農園に送られまたテストを受けさせられている。

レイ

同じく孤児最年長の11歳の男の子。認識番号81194。エマ、ノーマンと共に物語の中心的なキャラクターである。農園のなかで唯一、イザベラママが本当の母親である子供。テストもフルスコアで博識な読書家。天才肌のノーマンに唯一対抗できる能力の持ち主である。通常なら起こるはずの幼児期健忘が彼にはなかったため、レイはこの世の仕組みを理解して育った。また、実は鬼のことを幼少の頃から知っており、ママと内通しつつ駆け引きを繰り広げていた。この駆け引きのなかで、エマやノーマンの情報を流していたが、実際は二人を生かす(脱走)ためのものであった。

ママ

イザベラが本名。子供にとても優しく振舞っているが、裏では冷酷な鬼の手下として人間農園を管理する飼育監である。認識番号73584。レイを小さい頃から見張りとして使っていた。自身が子供の頃は農園の孤児だったが、優れた成績でグランマからママに抜擢された。

シスタークローネ

イザベラからの監視強化の要請により本部から派遣された補佐役である。認識番号は18684。新しい妹キャロルと共にやってきた。彼女が呼ばれた理由は大きく2つある。1つはエマ達を怯ませ、監視強化で満期出荷まで抑え込むこと。もう1つは、内通者レイへのプレッシャーだ。ママイザベラよりも体格が良く、黒人のように見える。腕力も子供達を両腕に1人ずつぶら下げるなどかなり強そうである。クローネは、監視役として役に立っていないと判断したイザベラが、本部の大母様と謀りクローネを排除することとなった。イザベラとの戦いに敗れ出荷されることになったクローネは、直前にイザベラだけでも叩き落としたいという気持ちとこの世界をぶっ壊して欲しいという気持ちからボールペンを子供達に託した。

コニー

6歳の女の子。認識番号48294。テストのスコアは今ひとつだが、だからこそ早めの出荷対象になった。テスコのスコアが低いことについてやや劣等感を持つ。彼女が出荷されたことでエマ達は鬼の存在とハウスの存在を知ることとなる。そういう意味で、登場シーンは少なかったが重要なキャラクターである。夢はすてきなお母さん。イザベラママに作ってもらったうさぎの人形のリトルバーニーが好き。

ドン

10歳の男の子。認識番号16194。エマ達最年長に次ぐ年長者。明るく負けず嫌いな性格。同年齢のギルダとは親しい。作品ではサブリーダー的な扱いである。感情的な性格のようだが、それに負けず劣らず仲間思いの性格である。背景は不明だが、スリの才能があるのか用事深いイザベラから鍵を盗むことに成功した。

ギルダ

10歳の女の子。認識番号65194。丸型レンズの眼鏡がチャームポイントである。内気な性格だが、その内面には強さを秘めている。エマとはともに年少者の世話をする係で仲が良い。農園の脱走計画を知らされる前から、里親が決まった兄弟たちが、音信不通になることに疑問を抱いていることや、ドンと共にイザベラの秘密の部屋を突き止めるなど、高い洞察力で物事を冷静に対処する能力が高い人物である。

ユウゴ(オジサン)

エマ達がたどり着いたシェルターで出会った謎の男性。脱走した食用児という意味では、エマ達の先輩にあたる。エマがオジサンを説得する場面では、レイが『食料庫に木の実が吊るしてあった。あれは畑になかったし作れない。森か水辺まで出て取ってきたんだろう』と話している。それから想像するに、鬼がいるという意味では超危険地帯の森や水辺まで、1人で出かけて行って帰ってこられるだけの実力の持ち主であり、13年間生き抜いてきた知恵も持っていると思われる。レウウィスら鬼との戦いもあり多くの仲間を失い、命からがら逃げた過去がある。その後、13年間も1人でシェルターにこもっており、心を閉ざし、当初は素行が悪く、助けを求めて入ってきた子供達を追い出そうとしていた。

ムジカ

エマ達を助けた鬼の少女。体格は人間の少女と同じくらいで、比較的人間に近い体形をしている。普通の鬼は人間を食べるが、ムジカは宗教的な理由から、人間を食べたことがないし人間を食べなくても大丈夫のようだ。その宗教は原初信仰というもので、人工的に作られた命は食べてはいけないというものである。エマ達が森を抜けるためにムジカ達と7日間生活を共にするが、子供達に薬草の煎じ方や料理の仕方を教えているうちに、人間に対して心を開き始めているのがその描写からわかる。また、エマ達を通して人間の考え方に触れたムジカは、少しずつ考え方に変化が生じたのか、エマと別れる際には7つの壁の情報を教え、その鍵になると予想されるペンダントのお守りを渡した。

ソンジュ

レイを助けた鬼の男性。鬼としては決して大きくないが、巨大な槍を武器に、馬のような鬼にまたがって登場する様は、戦闘能力の高さをうかがわせるものである。また、エマ達と一旦別れたあとで『邪魔者を消してくる』とムジカに告げ、追っ手の鬼を苦労する様子でもなく全滅させる様子からも、その強さが証明された。鬼というが、ソンジュも含めてその呼び方が正しいかはわからない。その証拠に『昔そう(鬼)呼ばれていたっけなぁ』と懐かしんでいることからも推測できる。ムジカと同じく宗教上の理由で人間は食べないが、それ以外は何でも食べるらしい。農園のことやそれを管理する連中のことなど興味がなさそうで、ソンジュとムジカは鬼の社会でも異端な存在とのこと。エマ達は、7日間の同行生活でソンジュからは、植物の知識と狩りの仕方を教わった。

『約束のネバーランド』の世界

一般的な鬼は、角があり牙が出ているといったイメージがあるが、本作における鬼(以下鬼と呼ぶ)と呼ばれる鬼の容姿は異なる。容姿、体格は個体差があるものの、基本的に指が6本ある。鬼は大きく分けて野良鬼と知性鬼に分けられるが、知性鬼は目が縦に2個並んだ角のある仮面を被っている。鬼自体にもさまざまな種類がいて、人型、獣型の者もいる。身体的な特徴のひとつとして、非常に鼻が利くようである。肺が強い鬼もいる。言語については、基本的に人間と同じ言葉を使用しているが、鬼独自の言語や文字も存在しており、ムジカとソンジュは時折鬼の言葉を使用する。

人間を食料とする種族で、人間だけでなく猫なども食べる。ただし、猫は鬼の世界ではゲテモノ食い扱いされる。鬼という呼び名はエマ達がその外見からつけた呼称で、正式な名前は不明である。寿命については、レウウェスの回想やソンジュの言動から想像するに1000年以上生きることが可能のようである。再生能力があり、普通であれば死に至るような傷を負っても死なない。しかし、鬼にも弱点があり、目を攻撃されると再生されることなく絶命する。

食用児

鬼が食べるために農園で養殖された人間を指す。認識番号で管理される。ある一定の年齢に達したら出荷される。表向きは里親が見つかってその家庭に引き取られるのだということだが、コニーの1件によって鬼の食用で出荷されることがわかった。そのことで、エマ達が脱獄を企てることとなり、物語が動き出した。子供達の肉のランクは、並、上物、最上物とランク分けされるが、ノーマン、レイ、エマ達3名のフルスコア組は特上と呼ばれ、特上は鬼の上級貴族でも食べられない代物らしい。

高級農園

高度な知能を持った食用児を飼育する農園で、GF農園、GB農園、GR農園、GV農園を指す。出荷する商品は、金持ち向けの高級品で、一般の鬼にとって手が届かないものらしい。高級農園は4つしかないが、一方で、量産農園というのもある。粗悪な環境で食用児となる子供を大量に養殖する農園のことである。

テスト

毎日ハウスで実施される知能テストである。最高300点。鬼は人肉のなかでも特に人の脳を好み、テストはその発達のために行われる。農園では4歳からテストを受け始める。このテストのスコアが高いほど、鬼にとっては上等の食用人肉とされる。そういう意味でフルスコア連発のノーマン、レイ、エマの3名は最高の食肉になるはずであった。年齢との絡みもあるが、一般にスコアの低い子供は早い段階で出荷される。

ペン

一見ただのペンだが、投影装置やモールス信号付きで、フクロウのホログラムになっている。物語が進むにつれて、位置情報の提示や今後の進むべき道を示す重要な役割を発揮する。ミネルヴァが用意したものであり、複数存在する。

リトルバーニー

コニーが持っていたウサギのぬいぐるみ。出荷の際に、コニーが忘れたこのぬいぐるみを、エマとノーマンが、普段は近づくことを禁じられている門に届けたことから、物語が激しく動き出した。そこで見たものは、あろうことかコニーの死体。そして人間の肉が一番と話す複数の鬼。さらに鬼に仕えるママだった。すべてを見てしまったエマとノートンは作戦を練り、みんなでこの農園を脱出しようと意思を固めた。

補佐

人間農園にて、飼育監の補佐をする存在である。もともとは食用児で、この補佐を経て飼育監になれる。全農園の飼育監に補佐が付いているかは不明だが、GF農園には途中からシスタークローネがやってきた。

大母様

グランマと呼ばれる。鼻から上の姿はぼかされており、年齢などの詳細は不明である。一方で、農園のなかでの位置はかなり高いようで、農園全体を統括するような役割を担っていると予想される。登場シーンは少ないが、クローネが出荷される前に、どうにか自分が助かるための手段として、エマ達が脱走を企てていることを密告した際には、イザベラに対する特別な思いや待遇を示唆するセリフがいくつも出てきた。そのことから、グランマとイザベラのあいだには、何か特別な関係や秘密が隠されているようである。

ZIP・RAR・漫画村をおすすめしない理由

違法サイトに注意!
動画を違法にアップロードした人は10年以下の懲役や1000万円以下の罰金、違法にアップロードされたものであることを知りながらダウンロードすると、2年以下の懲役や200万円以下の罰金に処せられる可能性があります。