漫画『銃夢』の感想・無料試し読み

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『銃夢』とは

『銃夢』とは『がんむ』と読む。集英社の雑誌、ビジネスジャンプで1990年から1995年にかけて連載された木城ゆきとによる、日本のSF格闘漫画である。単行本は全9巻が発売されたほか、外伝3本が既刊。さらに続編も連載中である。ジャンルとしては、前述のSF、格闘に加えサイバーバンクというジャンルに属する。また、ハリウッドで実写映画化され、日本公開も決定している。

『銃夢』のあらすじ・魅力

本作品は、ゴミやスクラップが堆積したクズ鉄町を舞台に、医師イド・ダイスケによって瓦礫の中から助け出された全身サイボーグの少女ガリィが、賞金稼ぎとして戦いながら生きる意味を見出していく物語です。主人公ガリィは、火星発祥の機甲術(パンツァークンスト)と呼ばれる格闘術を駆使して幾多の強敵と戦う中で色んなものを吸収して成長していきます。格闘技好きはもちろん、ターミネーターなどに代表されるSF好きにもたまらない面白さです。作中にサイコメトリー、ナノマシン、ニコラ・テスラのスカラー波など怪しげなガジェットも豊富に盛り込まれています。一方で主人公ガリィが戦いを通して、さまざまな人との出会いや別れがあったり、苦しみや葛藤、悲しみや一方で人を愛することを知ったり、そういった心理面の描写もしっかりなされています。いろんな魅力が詰まった作品と言えるでしょう。

『銃夢』の印象的なエピソード

第1巻第4話(FIGHT004):甦る狂戦士

魔角(マカク)との戦いで、瀕死の重傷を負ったガリィとイドの2人は、ゴンズ(通称ゴンさん)に治療を施してもらっていました。ガリィは夢を見ています。瓦礫の山に裸で泣いている少女がいて、もう1人の私が『あれは私?』と見つめています。そこへスクラップ回収機のような巨大なアームがガリィ周辺一帯をつかもうとしました。ガラガラと音を立てて崩れ落ちるガラクタとともに、ガリィもすべり落ちようとしたその瞬間、フワリと宙に浮かんだかと思うと『もう大丈夫だよ』と優しく佇むイドの胸に救われるのでした。

自分が何者なのか?どこから来てどう生きればいいのか?ガリィの不安の投影でしょう。そういう意味では、イドは唯一の心の拠り所なのかもしれません。さて、ゴンさんとイドのやりとりのなかで、マカクは必ずガリィとイドを殺しにやってくる、その前にガリィが戦える態勢を整えなければという結論に達します。意を決したように診療所地下の秘密の部屋にゴンさんを誘うイド。そこには、数々のコレクションとともに一際目立つボディがありました。

スイッチをオンにすると、何か生き物みたいにパワーが漲っていくのがわかります。『気色悪い、生きてるぞ、この身体。でも立派な身体だ。何故最初からガリィに着けてやらなかったんだ?』とゴンさん。『これは狂戦士の体なんだ』とイド。イドが数年前に西の峡谷の谷底で朽ち果てた宇宙船を発見したことや、そのなかに戦闘服があったこと。そしてこの服の構造を調べていった結果、高度な科学技術と職人の技を駆使した芸術品であるがわかったのです。

一方で、この服が人間を効率の良い戦闘兵器に仕立て上げるマシンであると感じました。イドの結論としては、人間をただの兵器に落としめる狂戦士の体を地下室に封印することに決めました。しかし、今回はガリィが力の使い方を知っているだろうと感じるところもあり、ケガをして手術ができない自分に代わって、元サイバネ医師のゴンさんに手術を依頼するのでした。一方、イドとガリィに復讐を誓うマカクは、格闘界のチャンピオン、281戦無敗のキヌバを襲い、その身体を奪ってしまいます。

第2巻第8話(FIGHT008):初恋

場面は、とある町外れの廃工場です。床に横たわるガリィが、破けた屋根の間から見える空の雲が綺麗だと呟きます。なんだか頭がボォっとしてどうして自分がここにいるのかよくわかりません。小さな蝶がヒラヒラと舞ってきて、ガリィの鼻にとまります。そこへ笑い声とともに『何してんの?そんなところで』と声をかけてくる少年がいました。『何しているのかなって自分でも考えていたところ。笑っていないで手を貸してよ』とガリィ。

少年の手につかまり立ち上がろうとしたら、予想外のガリィの重さに2人とも転んでしまいました。当たり前です。ガリィは生身の人間ではなくサイボーグなのですから。思わず、手を引っ込めるガリィ。人間の手ではないのを恥ずかしく思ったのか、顔を赤らめているのがかわいく、微笑ましい場面です。見晴らしがいいからと屋根へ誘う少年。天空のザレムを2人で見上げて、ザレムを見ていつも考えていることを口にします。それを見てあなたの顔を見ていたほうが面白いとクスクスと笑うガリィ。

そこで自分がさっき賞金首を追って、この廃工場に来たことを思い出します。戦い自体は楽勝とも言える内容でしたが、足を踏み外し、そのときに頭を打ってしばらく気を失っていたのでした。少年が賞金首の死体を見て興奮します。が、おもむろに死体から背骨を抜き取ろうとします。クズ鉄町では、サイボーグの部品は有り余っていて安く手に入るけど、脊椎の部分は不足しているので、こうやって集めているのだと言います。

そこで、突然ガリィが倒したはずの賞金首のボスが襲いかかってきます。ガリィをかばう少年。その姿に顔を赤らめる少女ガリィ。『きゃぁこわい』などと言っていました。が、実際は少年にわからないようにガリィがとどめをさしたのでした。立ったまま、おそらくは絶命している敵を、少年が必死の思いで鉄棒を使って殴りつけてとどめをさします。自分でも意外そうな少年に対して『すっごぃぃ』と喜ぶガリィ。『俺は、ユーゴ』『私はガリィ』また会えるかなと言いながら、思い出し笑いをするガリィでした。多分これが初恋なんて気づいてなさそうなガリィです。

第5巻第25話(FIGHT025):業のフラスコ

イドは、流出したバーカーサーボディを買い戻すために、ノヴァ邸を訪ねました。同じザレム出身のノヴァがどんな人物か興味を抱くイドです。家の中に迎え入れられたイドですが、すぐに後悔にも似た感情を抱きます。家の中の実験の様子を見たイドは、そのおぞましさにおもわず絶句しながらもノヴァの主張に対して、本当の目的は何だと問い詰めます。ノヴァは本当の目的は『究極の目的は、業の克服だ』と言い切ります。

この実験を見届けて欲しいと、ある実験中の脳をイドに見せます。『ほとんど助からない状況の脳を、分子機械工学の粋を集めてここまで修復した。それは、この脳がこれから自分の業とどう戦うか実験するためだ』そんなやりとりのなか、イドはこの脳がザパンのものだということを知ることとなります。ノヴァが脳に『一番やりたいことは何か。魂の叫びを私に聞かせるのだ』と叫びます。それに呼応するように『復讐だ』と叫びながら復活しようとする、ザパン。

この男だけは危険なので復活させてはいけないと、食い止めようと飛びかかるイドでしたが、助手のイーライに組み伏せられ、さらに肩関節を外されて体の自由を奪われてしまいます。ノヴァはあろうことか、ザパンにバーサーカー体を与えようとしているのです。しかも、長らく封印してあった狂戦士モードを解除してまで。このモードは、外部からの命令で無差別破壊と増殖を行うようにプログラムされており、かつての宇宙戦争で撹乱因子として敵地にばらまかれ恐怖をばらまいた過去があるとのことでした。

ザパンを復活させ、ガリィへ復讐を遂げさせるため、ノヴァはガリィに迎えにやります。狂戦士モードを解除されて復活しようとしたザパン。その状況を見て危険を察したノヴァが止めようとするも、時すでに遅し。ガリィが到着したとき、原型をとどめていないノヴァの家で『残念ながら少し来るのが遅かったみたいです』と言います。そこにはイドはいません。『待って、イドは?イドはどうしたの?』と聞くガリィに対して、無表情に押し黙るノヴァでした。

第6巻第30話(FIGHT030):審判の日

夢の中でまどろむガリィ。実際はほとんど死にかけている状況だけど、夢の中に直接ザレムから交信しているとある男性から話しかけられます。そしてある提案がなされます。男性が言います。『命を助けよう。A級犯罪を帳消しにしよう。新しい体と新しい人生を与えよう。そのかわり、我々ザレムのために働いてもらう』ガリィのつらい過去を突く男性。こう続けます。『今まで君は持ち主のいない抜き身のナイフと同じだった。これからは我々が主人となり使命を与える』

2年間ペット的な生き物としか思っていなかったキムジィが偵察生物であり、モニターされていたことや、必死の戦いの末、良い結果を得られなかった事実を突きつけられて感情的になっているガリィは、夢の中の部屋から出ないと男性の提案を一旦拒否してしまいます。話を続ける男性。そして少し冷静になったガリィ。『もし私がザレムの道具になったら、もっと強くなれるか?』とガリィ。最高のバックアップを得て、地上最強のエージェントになれると男性。その任務を聞いたとき、ガリィの心は決まっていました。

その任務とは、かつてザレムの科学者だった逃亡者ノヴァの逮捕でした。ノヴァを逮捕すれば、あるいはイドを生き返らせることができるかも知れないと考えたガリィは、夢の中のドアを開けて現実社会に戻るのでした。心の中でイドに語りかけるガリィ。この道を行けばどうなるものかはわからない。もしかしたら災いがあるかも知れないし、身を滅ぼすことになるかも知れない。でも自分を信じて行けるところまで、行こう。精一杯の勇気を出して。そう決意してドアを開けるガリィでした。

第7巻36話(FIGHT036) :空仰ぐ者等

ガリィの第二の恋人とも言えるフォギアと一旦別れ、ノヴァの追跡を始めるガリィでした。場面は変わって、ザレムの地上監察局の特殊オペレーター試験に合格して今日が初出勤のルウ・コリンズがいました。局長との変な出会いもありましたが無事職場に着いたルーでした。オペレーターは、 今のところ1人と聞かさせる、ルー。ガリィは、サイボーグだが同じ人間だという気持ちで接してやってくれとアドバイスを受けます。ガリィはどんな人物だろうと資料をもとに想像するルーです。早速、交信を試みるルーですが反応がありません。焦る彼女は何回か呼びかけます。

そこで、ぼそりと『空を見てたんだ』とガリィ。奇妙でありつつも強烈な経験をして、何か感じたようです。『漆黒から深い青へと無限のグラデーションを経てゆく、空の美しさに見とれていた。そしたら、不意に空の青が落ちてきた。私は私ではなくなり、空の青と一体になってこの世界に満ちあふれた』ガリィは、そんなことを言いました。何か神聖なものを感じたのでしょうか?続いて言います。『今こそわかったよ。これまでいろんな人間に会って、悲しいこと、割り切れないこともたくさんあった。この世に無意味なことなんてひとつもない。死んだ人間なんて1人もいない。』聞いているほうのルウも、思わず『強い』と唸ってしまうほどの神々しさでした。

改めて挨拶を交わす2人でした。とそこへ、ガリィを狙う5人の暗殺者が近づきます。すぐに気付く2人でした。初めてタッグを組んで敵を殲滅させます。そのうち1人は、ニードル電磁波を打ち込み、身体の自由を奪ったうえでガリィを襲った理由を吐かせようとしました。ところが、その残った1人は、自ら口の中から画面のようなものを出しました。その画面には、あろうことか、あのディスティ・ノヴァが映っているではありませんか!

にやけた顔で、ガリィに対して『君もしぶといねー』とノヴァ。『イドを生き返らせる約束をしたよな?イドに会わせろ!』と感情的になるガリィ。『焦らなくてもいずれ会える。でも彼のほうが会いたいと思うだろうか?』と意味深な言葉を発し、さらに『私たちを捕まえたければバージャックの電を倒してから来たまえ』という言葉を残しつつ、ガリィを襲った最後の1人は爆死しました。

第8巻第43話(FIGHT036):愛しのイド

ここは、ファーム21。2年前からバージャック統治下の農場です。ケイオスに、本当にここにノヴァがいるのかと確認するガリィですが、それには答えず、ケイオスは先日の放送であんなに勇気が出せたのは、ガリィのおかげだと感謝の意を伝えます。続けて君の目には僕はどんな風に映っているのかい?と真剣な表情で聞きます。照れながらもこのあいだの放送で、だいぶケイオスのことを見直したこと。でも自分には心に誓った男性がいることを伝えました。『知ってるよ』と寂しそうなケイオスですが、それよりも彼がサイコメトリーであるのを思い出して照れてしまうどこまでも純粋なガリィでした。

さて、そんなやりとりのなか、実はノヴァはこの農場にはいないことと、その代わりガリィが探し続けているイドがいることを告げました。突然の事態の展開にうろたえるガリィ。昔のままで何も変わっていないことを祈りながら、農場内を探すのでした。そのとき、いきなりガリィを追い越して走っていく大柄の男性がいました。『え?』声にならない声を上げるガリィ。ちょっとしたパニックになります。とりあえず物陰に隠れて気を落ち着かせようとします。でもそうしようとすればするほど、心は乱れ、いろんな思いが浮かんでは消えていきます。

どんな声をかけようか?見た感じは全く以前のままのようだし、優しくて大きくてあたたかいように見える。でも何故、くず鉄町には帰ってこないのだろうか?連絡もよこさないで、こんな田舎でのうのうと暮らして‥そうこうしているうちに声をかけるタイミングを逸してしまったガリィの元へ、イドの元で助手を務めるケイナという少女が現れました。事情を説明したガリィを連れてイドの元へ行きます。と思いきや、違う方向へ誘い、ケイナと仲間たちに囲まれてしましました。何か様子がおかしいようです。

『何も聞かんと村を出て行って欲しい。イド先生の昔にかかわる人を会わせるわけにはいかない』そういうといきなり襲いかかってきました。でも口ほどにもない。すぐに仲間たちはガリィにぶっ飛ばされ、ケイナが相対することになりました。カポエラという足技主体の格闘技を操るケイナ。一瞬、ガリィと互角のやりとりを見せるも、ガリィの足が顔面にヒットしその痛みで泣き出すという信じられない展開の場面で、イドが喧嘩の仲裁に入ります。

突然の再会。でもイドは何故かガリィに気がつきません。慌てたような様子で、ケイナが『イドのことを思うなら私に調子を合わせるんだ』と耳打ちします。どうやらイドにはガリィの記憶がないようでした。ケイナから自身の独断で追い返そうとしたことを謝罪されながら、イドの5年前の遺言状を見せられました。そのビデオには、ガリィの知っているイドがいましたが、その様子は痛々しい印象です。今、境界(ボーダーライン)にいること、そして正気と狂気の境目であることから話は始まります。

1度殺されたけどノヴァに復元されたこと。技術は完璧で、肉体的にはむしろ若返った感じすらすること。ノヴァの助手になることを要請されたけど、断固断ったこと。しかし『ザレム人の秘密を知れば考えが変わるでしょう』とノヴァに言われていたこと。彼はビデオの中で泣きながら続けます。ザレム人の秘密を知ってしまった今、ノヴァの実験の動機も痛いほどわかる、でもその事実にイドの精神は耐えられそうにないこと。このビデオをキッカケに自分の記憶を消去することを伝えていたこと。

『すまないガリィ。幸せになって』それは心の底からの悲痛な叫びでした。その夜、人を待たせているからと宿泊の誘いを断り帰ることにしたガリィ。あの娘は帰る場所があるのだろうか?悲しい目をしていたと心配するイド。一方で、心待ちにしていた再開を意外な形で迎えることになったガリィ。『成長した姿をほめて欲しかった。たくさんいろんな話がしたかった』そう言って夜空に向かって大粒の涙をこぼすのでした。

第9巻最終巻:エピローグ

平和が訪れました。5年後の世界は『馬借戦記』の印税によってコヨミの養父はバー『カンサス』を4度目の再建をしました。なんとかやっているようです。ファクトリーが一時停止したことで、大混乱に陥ったクズ鉄町を収めた2人の英雄はケイオスとベクターです。また、ルゥは長年の片思いが実りケイオスと結ばれました。

そして、コヨミは現在18歳のフリーカメラマンです。彼女の次のテーマは、知られざる英雄故ガリィ姉ちゃんの伝記だと張り切っています。さてそのコヨミですが、宇宙の観光名所ナノマン樹というところに来ています。そこで、ノヴァらしき人物を見たという情報を得たからです。頭がいかれているとか、もともといかれていたとかいう話だけど、もし取材できたら伝記に深みが増すからという考えからです。

コヨミはそこで3対1で喧嘩する男性に遭遇します。3対1とは豪気だと周囲を煽って、賭けの元締めみたいなことをやりました。圧倒的な力を見せて勝ってしまう男性。随分儲けさせてもらったから食事を奢ることを申し出るコヨミでした。彼は自らの名前を『フォギア』と名乗りました。コヨミは歓喜します。まさかここで、故ガリィの恋人に会えるなんて。早速伝記を書いていることを告げ、故ガリィについてのインタビューを依頼しました。

ところが『ガリィは死んでおらん。あいつは必ず帰ると約束した。だから必ずどこかで生きている』と怒りでテーブルを叩き割ります。そこへコヨミの仲間がノヴァらしき人物を見つけたと呼びにきます。これが、あのノヴァかと思えるほどの変貌ぶりでしたが、フォギアがノヴァにガリィのことを聞こうとすると、何かに反応するように深い穴に逃げました。フォギアやコヨミが追っていくと、明るい部屋にたどり着き、ノヴァのメッセージを見つけます。

ノヴァのメッセージは、自身がここナノマン樹の研究をしていることを告げていました。そしてその内容のあとに『ナノマン樹の中にガリィを構成していた細胞が混じっていたので、集めて再構築するように処置をした』というような内容のメッセージもありました。付近に不自然に実る実があったので、フォギアがそれを破ると再構築されたガリィが中の成分とともに流れ出てきました。気がつき『フォギア』と呟くガリィをフォギアは強く優しく抱きしめるのでした。

『銃夢』の登場人物

ガリィ

本作の主人公である。クズ鉄町のスクラップの山で眠っていたところをイド・ダイスケに発見された。身体の部品は200年~300年前のものとされ、その頃に地上に落下したようである。脳の損傷がなく奇跡的に仮死状態でねむっていたようだ。イドに名前をガリィと付けられる。ガリィとはイドが飼っていた(オスの)猫の名前である。元の名前は陽子(ヨーコ)。戦闘力が高く、火星に発祥の伝説の格闘技術『機甲術』(パンツァークンスト)の使い手である。作中では、さまざまな人物(主にサイボーグであり稀に生身の人間を含む)との出会いや別れを通じて、悲しみや苦しみ、希望も絶望も経験して大きく成長する様が描かれている。

イド・ダイスケ

クズ鉄町のサイバネティクス医師である。スクラップの山の中からガリィを救った。普段は高度な技術や人の良さもあり人気の好人物だが、裏の顔であるハンターウオーリアーとしては犯罪者を残虐に刈り取ることに充実感や生きがいを見出しているキラーイドの顔も見せる。かつてはザレム市民であったが、追放された過去を持つ。流失したバーサーカーボディを取りもどすために、訪れたノヴァ邸で暴走したザパンに殺された。その後、ノヴァによって修復され生き返るが、ザレム人の秘密をノヴァに聞かされたことで精神を正常に保てなくなる手前まで行き、生きるために自らの記憶を消去した。その後は、とある農場でサイバネ医師を続けている。記憶を消去している関係で、ガリィが訪ねて行ったが、認識できなかった。

ユーゴ

ガリィの初恋の相手である。彼女とはクズ鉄町の廃工場で出会い、ガリィの一目惚れであった。修理工や便利屋である。裏では、サイボーグを襲って背骨を狙う、脊椎強盗を繰り返していた。背骨が高く売れる理由からであった。目標は1,000万チップ。それは憧れのザレムに行くためであったが、志半ばで亡くなってしまった。ガリィの初恋も悲劇的な形で終わりを迎えた。

ゴンズ

イドや仲間たちにゴンさんと呼ばれている。クズ鉄町で露天商を営む。頭に鉄板を打ち付けている元サイバネ医師である。イドが重傷を負った際、彼の代わりにガリィにバーサーカーボディを繋ぐ手術を施した。あとにザパンに殺害された。

コヨミ

初登場は、泣くだけの赤ん坊だったが、最終回では18歳の快活な娘に成長していた。作品全編を通じて重要な役割を果たす。主人公ガリィとも縁が深く、エピローグでも貴重な役割を果たす。

ジャシュガン

帝王のニックネームで呼ばれる。ガリィとは何度も戦うが一度も負けなかった。物語の要所でガリィに影響を与える重要人物で、モーターボール第一リーグのチャンピオンである。戦いにおける必殺技はサイドワインダーとアリゲータースナッパーの2つ。

ディスティ・ノヴァ

物語の重要人物の1人。ナノ技術の第一人者であり、ザレムから追放された天才科学者である。イドがノヴァ邸を訪ねた際に話していた通り、人間の業(カルマ)の克服を人生のテーマとし独自の世界を展開する。焼きプリンが大好物。自身もナノ技術を駆使した修復ロボットを体内に仕込んでおり異常な生命力を誇る。

フォギア・フォア

ガリィの第2の恋人。サイボーグではなく生身の人間で、血気盛んな海の男である。骨法という対サイボーグ格闘技の使い手であり、複数の相手に囲まれても、倒してしまう強さを持つ。物語後半では、ガリィが生きていることを信じて探し回り、見事見つけ出し抱きしめた。

電(デン)

ザレムへの反逆集団『バージャック』(馬借)の首領である。その戦闘能力および技術は凄まじく戦いにおいて、1度はガリィを圧倒した。ザレムを落とし、鳥が飛ぶ世界を目指すというのが目標である。

ケイオス

ノヴァの息子。サイコメトリー能力を持ち過去の遺物に触れて海賊ラジオ放送を行なっている。ガリィには好意を寄せていたが、はっきりと断られていた。彼もまたガリィや電、バージャックたちとの交流を経て成長し、ある壮大な計画を胸に抱くのだった。

『銃夢』の世界

ハンターウオーリアー

指定された犯罪者の生死を問わず捕まえることで、犯罪者のランクによって賞金が支払われる。イドは、その好青年的な印象とは裏腹に、キリングマニア的な性質があったので趣味と実益を兼ねてハンターウオーリアーになったといわれる。クズ鉄町では、銃器、爆発物の使用が禁止されているので、そこでの戦いは、素手やナイフをはじめとする刃物の使用に限定される。よって格闘技の素地や刃物の扱いに慣れた者が自然と優位に立つことになる。また、ハンターウオーリアーは総じて高い戦闘能力を備えており、ファクトリー保護のためファクトリー法による監視の対象になっている。ウオーリアー個々人の認識コードを脳に刻印されており、もし彼らがファクトリーに対する攻撃など犯罪行為を働いた場合には、瞬時に街頭デッキマンによるミサイル攻撃が行われるという厳しい規則がある。

バーサーカーボディ

物語の中で何度も出てくる、サイボーグパーツの名称である。イドが以前、クズ鉄町郊外の西の峡谷で墜落した宇宙船内部から発見したコレクションである。主人を失ったボディは新しい主人をじっと待っているようだったと回収したイドは記憶している。過去宇宙戦争にも投入された実践的なパーツで、その設計思想は完全に戦闘向けのものであり、死ぬまで殺戮と破壊を撒き散らしたそうだ。もともと、バーサーカーとは、北欧伝説の勇士で熊の毛皮をまとっていたことからそう呼ばれた。彼と12人の息子は戦に臨むと血に飢えた凶暴性を発揮したといわれる。マカクとの戦いで失われたガリィのボディの代わりにイドが与えた『戦士の肉体』である。

チップ

作品中ではあまり重要な位置ではないかもしれないが、一応世界共通の貨幣的な描かれ方をしている。ハンターは直接ファクトリーから支払われる賞金で、結構稼ぎがある様子。一方で、一般労働者はいくら働いても大きな収入にはならず、雨露をしのぐ程度のものである。

モーターボール

クズ鉄町にあるモータースポーツである。出場の際には特別設計の特注ボディを使用する。実際のところスポーツとは名ばかりで、相手ボディの積極的破壊もルールの一部であり、競技中の殺人は罪にならないこともあり、激しいやりとりが日常茶飯事である。実質的に殺戮しあうバトルロイヤル形式の殺人ゲームである。特にウエイト制限はなく、よって、さまざまなボディを持ったキャラクターが登場する。ザレムの統治機能の一端として正式にギャンブルとして賭けをすることが認められている。

脳チップ

人間の脳と同等の働きをする集積回路である。記憶や人格すらもコピーされる。生の脳と違い、衝撃に強いというメリットがある。一定年齢を過ぎたザレム市民は、儀式として脳を取り出して脳チップを埋め込む。これは、ザレム人の秘密と言われ、秘密を知った者は処罰の対象となる。イドは、一度死んだが、ノヴァの手で生き返った。しかし、その際に知ったザレム人の秘密の重圧に耐えきれず自らの記憶を消去したというエピソードもある。また、このチップはごく稀にバグの存在されるものが生産される。

サイボーグ

サイバネティックオーガニズムの略である。本作品では多種多様のサイボーグが出てくる。スクラップ場からの回収品などが多くほとんど間に合わせっぽい感じがする。この乱暴な工業技術と生物組織の接合の背景にはナノマシン技術の存在が指摘される。脊髄担当するパーツはザレム直轄のファクトリーが提供する技術で、ナノマシン技術を取り込まれているほか、神経接続にはナノマシン入り接着剤が使われている。

ファクトリー

ザレムが消費するすべての商品を生産する施設である。自動化運転で随所にデッキマンと呼ばれる人間を部品とした生体ロボットを配置して維持運営にあたらせている。ファクトリーが定めたファクトリー法というのが、クズ鉄町唯一の法律と言っていい法律で、これに逆らうことはすなわち死を意味する。

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