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『荒呼吸〜女の危機管理〜』とは
『荒呼吸~女の危機管理~』とは、松本英子によるエッセイ漫画である。講談社発行の「月刊モーニングtwo」にて2010年32号~41号に掲載されていた。全5巻にわたって作者本人の持病である膀胱炎やパニック障害について赤裸々に描かれている。
『荒呼吸〜女の危機管理〜』1巻のあらすじ・見どころ
ある時は様々な露出魔に遭遇、またある時は常時残尿感に見舞われる膀胱炎になり、そして突発的な息苦しさと動悸に襲われるパニック発作を経験。通常体験しない体験も、蛇好きで稲荷神社参拝が趣味なことも、すべて赤裸々に描きます。露出魔に遭遇しても露出魔の性癖をタイプ別に分析すれば、話題のネタにしてしまえば全く問題なし。パニック発作になり、自分のことをコントロールできない恐怖と、死ぬかもしれない不安感に襲われても、自分を見つめ直す機会と捉えます。どうにもならないと思うことを受け止め、悩んでいるのは1人ではないと思うことで楽になるかもしれません。稲荷神社巡りが好きでも、蛇を飼うのが夢でも、立ち飲みに憧れても何でもいい。どこかにいる著者と同じ境遇・価値観の読者に送る衝撃エッセイです。
『荒呼吸〜女の危機管理〜』の登場人物
松本英子
本作品の主人公であり著者。数々の露出魔遭遇体験がある他に、膀胱炎で生地獄を味わったり、幽体離脱しやすい体質であるなど、通常なかなか体験しないエピソードが数多くある。目立ったことが苦手で、緊張しやすい。趣味は稲荷神社巡り。体調不良時に回復を祈願しに参拝したことがきっかけで、各地の神社の雰囲気やおキツネ像の姿を見るために参拝している。幼少期に夕日に照らされ鱗が光る美しさを見てから蛇が好きで、飼育するのを夢みているが、蛇を飼う場合に餌として動物をあげる必要があることや、あまり触れることができない飼育方法から、行動にはうつしていない。ある日突然襲われたパニック発作の正体を掴みそれを漫画のネタにするため、より大きな発作を求めて発作が起きやすい環境に飛び込むなど、チャレンジングな一面がある。また洒落た店ではなく、普通の酒店での気負いのない立ち呑みに憧れ、著者の住まいである堀切の立ち呑み屋に入店し、味付け海苔と酒を呑む行動と、常連客がところてんをつまみにしながら、酒を呑む行動に興奮しながら晩酌していた。
T内
著者の担当編集者。数々の著者のエピソードを聞いては編集者らしく話を掘り下げて行くところがある。著者のパニック発作の際は、発作の正体を掴むためにわざと発作を起こしたいという、突拍子もない提案に巻き込まれている。
『荒呼吸〜女の危機管理〜』の世界
ナルシスト型
露出魔の種類であり、車のライトをスポットライトに見立てて得意なポーズを決め、下半身を見せつけるなど、自己陶酔型の露出魔のこと。
自然体型
自然な様子でサラッと露出を行い、『ちょっとコレ』などと、日常的に使う言葉と共に何事もなかったかのように振る舞う露出魔のこと。
辻芸人型
ただ露出するだけではなく、稽古を積んで芸の域に達しているタイプの露出魔。下半身を自在に操ることができる。
膀胱炎
腸内細菌が尿道を遡り、膀胱内で繁殖する病気。肛門と尿道が近く、短い女性は男性よりかかりやすいため、わりと身近な病気である。排尿や頻尿の終わり頃に痛みと残尿感があり、悪化すると残尿感ではすまされないほどの尿意に襲われるが、実態は水滴ほどしか出ないという生地獄に見舞われる。痒みが伴い、繰り返し再発することもある。
パニック発作
突発的な動悸と息苦しさ、そして死ぬのではないかという強い不安感に襲われる病気。発作が継続する時間は人それぞれであり、短い時間から数十分続く人もおり、発作を幾度も繰り返す人もいる。パニック発作が収まってもこの発作は、心臓病にも似た動機や息苦しさなどの症状がでるため、喪失感や憂鬱を感じる人が多い。
『荒呼吸〜女の危機管理〜』の感想・評価
とても良い
のえる さん(40代/女性/専業主婦(主夫)/既婚)
マルコ さん(50代/男性/正社員/既婚)
ハナタ さん(30代/女性/無職/独身)
毛ガニ さん(40代/男性/専業主婦(主夫)/既婚)
ビースケ さん(30代/女性/正社員/独身)
良い
キャンディ さん(40代/女性/専業主婦(主夫)/既婚)
マンガロマン さん(40代/男性/正社員/既婚)
shumo さん(30代/女性/個人事業主/独身)
く~ さん(40代/男性/個人事業主/独身)
てろもん さん(30代/女性/専業主婦(主夫)/既婚)
ふつう
ぷらこ さん(40代/女性/個人事業主/独身)
かねひろ さん(40代/男性/個人事業主/既婚)
顔文字 さん(50代/女性/専業主婦(主夫)/既婚)
鯖子 さん(30代/女性/専業主婦(主夫)/既婚)
悪い
ゆき さん(30代/女性/パート・アルバイト/既婚)
【アンケート概要】
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2019年01月16日~2019年02月16日