漫画『ぱすてる』の感想・無料試し読み

漫画を読むなら無料トライアルや試し読みサービスの利用がお勧め!
↓↓今ならU-NEXTで31日間無料トライアル実施中!↓↓
注意
ZIPやRARファイルの利用は、悪質なウィルスへの感染リスクが大きく、懲役や罰金に処せられる可能性もあるためあまりお勧めできません。 ※文化庁は静止画ダウンロードも違法行為の対象とする方針のためご注意を。
ネタバレにご注意ください
ネタバレが含まれる可能性がございます、ご注意ください。

『ぱすてる』とは

『ぱすてる』は、週刊少年マガジン、マガジンスペシャルに掲載されていたラブコメディー漫画である。作者は広島県三原市出身の小林俊彦であり『ぱすてる』の発行出版社は講談社となっている。『ぱすてる』は、2002年から2003年まで週刊少年マガジンにて連載され、その後マガジンスペシャルに移行した。『ぱすてる』の単行本は、KCマガジンコミックスから発売されており、全44巻で完結している。

『ぱすてる』のあらすじ・魅力

『ぱすてる』の前身は、小林氏の前作である『ぱられる』です。『ぱすてる』は『ぱられる』をリメイクして作られた作品であり、舞台が広島県尾道市であること、思春期の男女が親不在の家で同居するといった設定が引き継がれています。ストーリーは『ぱすてる』の主人公である月咲ゆうが、実の父の死によって、もう一人の主人公である只野麦の家に同居することになったことから始まります。高校生の麦は、美少女のゆうに好意を抱き、この二人の恋愛模様を中心としたストーリーがコメディー調で展開されていきます。

『ぱすてる』の印象的なエピソード

1巻1話運命的な出会い

只野麦は、夏休み前に元カノであるひなことの別れを経験したばかりで昇進状態にありました。そんななか、麦の同級生である一機の母がやっている民宿と海の家で夏休みアルバイトをすることになります。麦は仕事に時間を費やすことで、ひなことの思い出を消化しようとしていたところに、突然、月咲ゆうとの運命的な出会いが訪れたのです。

ゆうとの1番初めの出会いは、偶然にもゆうの着替えを見てしまったことがきっかけです。これによって、麦はのぞき君とあだ名をつけられ、初めて会話をすることになりました。麦は、ゆうに対して第一印象から好意を寄せています。その次の日、一機の紹介した女子の友達がゆうであることが発覚し、どういうわけかゆうと、一機のいとこである億人と3人で過ごすことになりました。まだ子供である億人の麦への冗談や冷やかしにも関わらず、ゆうは麦へ温かく優しい言葉を投げかけます。このゆうの優しい態度が、麦のゆうに対する気持ちをより一層強めることになるのです。

その後、一機の仕掛けたトラップにかかり、麦はゆうの入浴シーンに出くわし、ゆうを傷つけてしまうという大事態に発展します。ゆうを怒らせてしまった麦は、ゆうを好きだという自分の気持ちに気がつきました。しかし、すでに時は遅しで、ゆうは帰ってしまったと考え、当てもなく、麦はゆうを探すことを決めるのです。

そんななか、めったに帰ってこない父親が家に帰ってきたと近所の人から聞きつけ、麦は父親から生活費をもらうために一旦帰宅します。家中を探していると、風呂場に辿り着くのですが、ドアを開けるとそこにはなぜか裸姿のゆうがいるのです。麦はゆうとの衝撃的な再会を果たしますが、その姿は裸そのものです。恥ずかしさや嬉しさ、驚きを超えた、なんとも言えない麦の複雑な心情が伝わってきます。

13巻75話:最大のライバル登場

ゆうとひとつ屋根の下で生活を送る麦は、自分の気持ちに気が付いていながらも告白できずにもどかしい日々を送っていました。麦は、いつかはゆうに告白をすると心では決めているものの、なかなか決心が付きません。そんななか、ある日突然麦とゆうの目の前に、麦の元カノであるひなこが現れます。

麦とひなこは、子供時代をともに過ごした昔の仲間と過ごし、思い出にふけります。ゆうも一応輪のなかには入りつつも、古くからの友情には積極的に絡めず、一歩下がって共に過ごしていました。天然少女と思われていたひなこも、少しずつ色々な意味で成長し、強さと美しさを兼ね備え、麦へ小さなトラップを仕掛けます。突然姿を消したと思えば麦へ処女宣言をし、さりげなく麦とゆうの家に泊まることにまでなってしまいました。麦はこのひなこのトラップに全く気づくことはできず、ゆうをもどかしい気持ちにさせてしまいます。

そして、結局ゆうとひなこは同じ部屋で泊まることになったのですが、ひなこの気持ちは止まらず、さらに踏み込んできます。ひなこの発する言葉からは、まだ麦への未練があること、麦の気持ちを確かめたいという複雑な気持ちが読み取れます。

16巻85話:エロカワな彼女は嫌?

男子が恋人にしたい女子ナンバーワンとされる春野うららが登場する回です。エロさ全開の春野うららは、積極的かつ社交的の明るい性格を武器にしてクラスの男子をどんどん虜にしていきます。麦との出会いは、春野うららが先生から怒られるシーンから始まります。教科書を貸してと麦に迫る春野うららは、マジックペンを借りて麦の手の甲に自分の名前を書き『よろしくね』と挨拶をします。そして、春野うららと席を隣にし、楽しそうに補習を受ける麦の姿をゆうが目撃してしまい、ヤキモチを焼いてしまいます。

帰宅路まで春野うららと共にした麦は、すっかり距離を近づけてしまい、そんななかゆうの待つ家へ到着。麦の手の甲に書いてある春野うららの名前を見つけたゆうは、麦への疑惑が増すばかりです。突然春野うららが家を訪問し、マジックを返してないとのことで服をたくし上げ誘惑します。

ヤキモチを焼くゆうの姿を見ていた、ゆうの妹のつかさとまこは、ゆうをエロカワに仕立てるためにセクシーなランジェリーや大きなスリットが空いた服を試着させます。夕方、麦とのデートを取り付けたゆうは、わざわざ家とは別の場所で待ち合わせをします。そこへ現れたゆうは、胸とお腹の大きく開いた服を着ており、スカートの長さもいつもより短いという誘惑ファッションでした。しかし、ゆうの姿を見て興奮するのは麦だけではありません。ゆうの姿を見た周りの男性の声が気になる麦は、帰ろうとゆうの手を引っ張ってしまいます。

麦の態度に納得ができないゆうは、春野うららのことを口に出してしまい、私はこんな服を着てはいけないのかと怒りと悲しみでいっぱいです。しかし、ふてくされるゆうの気持ちを汲んだのか、麦はみんながゆうのことを見るのが嫌だからと正直な気持ちを伝えます。麦が帰ろうと言ったのは、ゆうを守るためだったと知ったゆうは、麦の気持ちを受け止め、お互いの気持ちを理解できたところでさらに二人の距離が縮まるのでした。付き合い始めの二人のぎこちなさと、麦を振り向かせるためのゆうやその周囲の企みが面白く描かれています。

24巻117話:キス大作戦

麦とゆうの家に短期的に住むことになった、ゆうの妹のつかさと外国人の友達であるペッパーですが、そのペッパーが麦とゆうのキスが見てみたいと言い出しました。ペッパーはどうしても麦とゆうをキスさせようと色々と企みをしていきます。ゆうが帰宅し、麦とたわいも無い会話をしているときに後ろから押して転ばせてみたり、豆太郎の具合が悪いと嘘をついて落とし穴に二人を落としてみたりと、ありきたりなギャグ要素が満載です。しかし、実際の麦とゆうには、つかさとペッパーの企みは筒抜けです。何をしたいのかなと言いつつも、体を密着させる機会が増え、内心はドキドキしている様子を楽しめます。

きわめつけは、つかさがゆうに変装し、麦に入浴を勧めるシーンです。『お風呂に入りなよ』と言ったつかさをゆうだと勘違いした麦は、まだ入浴中のゆうの姿を覗いてしまうことになります。カツラをかぶり、録音した声を流すという用意周到ぶりには驚かされます。ゆうはバスタブに入っていますが、麦は服を着たまま。キスをするまでドアは開けないとの二人の意地悪な作戦によって二人は接近しますが、ゆうはキスを断固拒否します。結局豆太郎が二人を助けてくれるのですが、ゆうは『絶対にキスをしない』と反対のほうへ意欲を燃やし、麦はその言葉に落ち込んでしまいます。

つかさとペッパーのキス大作戦を見ていたマコは、それではダメと太陽作戦を実行することになります。どのテレビ局をつけてもキスシーンばかり、初めてキスをした灯り祭りを思い出させる停電作戦などの徹底ぶりです。結局はこの作戦もバレてしまうので、二人がキスをできたのかどうかはわからないままです。このキス大作戦のあと、ペッパーはアメリカに帰ることになりました。尾道は天国のようで素晴らしい場所だと絶賛していたペッパーですが、心残りは麦とゆうのキスシーンを見ることができなかったことと涙ながらに語っていました。ペッパーの気持ちを汲んで、ゆうが麦の頬にキスをするというシーンもゆうの優しさが伝わる良いシーンでした。

40巻187話:二人の将来を決める大学受験

ゆうが母親に、獣医学部に進みたいと相談するところから始まります。学費の面を心配するゆうでしたが、母親の再婚相手は十分なお金を持っているのでその心配はないとのことで、すんなりと母親からも許可を得ることができました。こうして母親からも獣医学部の受験の許可を得ることができたゆうの姿を見て、麦はゆうがずっと心配したことが解決して良かったと安堵の表情を浮かべます。

ゆうの正直な気持ちと悩みを聞いたところで、お正月に帰ってきていた母親はアメリカに帰るとのことで、妹のつかさを連れ戻していきました。こうしてつかさがいなくなった家は、ゆうと麦だけの静かな生活を取り戻すことになります。帰りの電車に乗るときに、ゆうの母親は麦にこっそりと獣医学部は東京だけど大丈夫?と声をかけます。麦の気持ちを探るための質問ですが、麦はゆうの決めたことならと強い意志を伝えるのでした。私の息子になって欲しいとまで、麦に好感を持つ母は、麦ならゆうを任せられると判断し、帰路につきます。

その夜、家にはゆうと自分の二人だけしかいないと気がついた麦は、よからぬ妄想を膨らましてしまいます。しかし、なかなかそう上手くはいかず、まこが東京から帰ってきたとバナナ饅頭を持ってきて、あいにく麦の妄想通りとはいかないどころか、ゆうとの二人の時間を取ることもできませんでした。その後の二人のたわいも無い会話で、麦のことを好きと言っている女子がいる、ゆうはかわいいから心配だと二人の気持ちの探り合いが始まります。高校卒業後の進路は、ゆうは東京の獣医学部を目指し、麦は地元の大学を受けるということで生活拠点が分かれてしまいます。

ずっと2人でいたいという二人の気持ちは同じでも、それぞれの目標のために自分の道を進むという決意から、寂しさと強い意思を持つことの大切さを学ぶことができます。また、高校卒業という多感なステージの特徴的な心情の移り変わりが読み取れ、大人にとっては甘酸っぱい青春を思い出すきっかけにもなります。大学入試の前日、二人は緊張をほぐすために喫茶店でお茶をし、ゆっくりと過ごします。試験当日は雪が積もっており、いつもと違う景色も相まって、麦は緊張状態です。そんな麦の頬に、ゆうはそっとキスをするのでした。しかし、照れたのか驚きなのかは不明ですが、麦は階段から落ちてしまうという事態に。受験生のタブーである「滑った」を気にする麦に、ゆうは優しく『転んだだけだよ』と声をかけます。

40巻188話:受験後の別れ

大学受験を終え、試験のデキを仲間と語り合う麦とゆう。麦はあまり手ごたえの感じられる結果ではありませんでした。もともと、ゆうは麦よりも成績が良いのですが、麦の受験に合わせて第一希望ではない地元の大学を一緒に受けてくれたのです。受験が終わったあと、あおいさんの声かけによって居酒屋に集まる同級生たちですが、そのなかではそれぞれの夢や進路について語り合っています。それぞれ希望の道に進もうと語りあう会話からは、これから始まるそれぞれに違う道が待っているという実感は得られていません。

看護学校へ進む友人、スポーツ推薦で大学へ入る友人などそれぞれ実力も環境も違うということが伺えます。かつて麦に水着で迫った優等生の村上さんは、京大を目指している様子です。京大さえも余裕と語ってしまう村上さんですが、学生のレベルもさまざまで、地方都市の特色がよく表れていると言えるでしょう。

ゆうが東京の大学を受験しに行く日、一泊するだけだというゆうですが、麦は駅まで見送りに行きました。麦はゆうが心配でたまらなく、ゆうは麦をお母さんのようだと表現します。帰宅後も何年も会っていなかったかのような寂しさをぶつけ、麦は手料理のご馳走をゆうに振舞いました。まこが留守だとわかったゆうは、麦に胸を押し付けて受験が終わったらこうしたかったと積極的な態度を見せますが、それは麦得意の妄想でした。

麦の優しさにゆうは安心感を覚えますが、大学に合格することイコール二人の別れが近づいているという現実を突きつけられて嬉しいような寂しいような気持ちが伝わります。この時期に楽しげな描写が多くなっているのは、自分の目標に向かって進みたいが、麦との別れるのはつらいという、ゆうの心情が表れています。

その後、麦とゆうが受験をした地元の大学の合格発表がありますが、見事に二人とも合格を果たします。ゆうにとっては当たり前だと感じる麦でしたが、一緒の大学に受かったというその一瞬の事実だけでも嬉しいのでした。

40巻189話:ゆうの大学の合格発表

またまた麦のいやらしい妄想からスタートする回です。夢の中で麦がゆうの胸を揉んでいるのか、その手の動きが体に現れてしまったようでゆうに目撃されてしまいます。ゆうの受験した東京の大学の合格発表が近づくなか、もう地元の大学に受かってしまった麦はのんびりと過ごしながらも気が気でなりません。そして、いよいよゆうの受験した大学の合格発表の日となります。麦は東京へ遊びにいくことを想像したり、ゆうが大学に受かったら体の関係が持てるとまたまたいやらしいことを想像していたりします。

受験番号と照らしあわせて、合格発表を眺めるゆうですが、そのなかには自分の番号が見当たりません。ゆうが受験した東京の大学は、不合格という結果が出てしまいます。麦は『冗談はやめろ』と言いますが、ゆうの異様な様子から冗談ではないということが伝わります。友人たちも、ゆうが大学に落ちるはずがないと期待していたのか、ざわつきが隠せません。麦も、傷心状態のゆうに対して声をかけることができずにいるなか、晢さんが海にボーッと向かっているゆうを見つけます。もしかしてと嫌な予感を感じた晢さんは、ゆうと大学受験について話すことができ、麦と同じ大学へ進むことを考えているとの決意を聞きます。

麦も、ゆうが地元の同じ大学へ進学する考えを聞き、嬉しい反面、ゆうが希望する大学へ落ちてしまったということを考えると素直に喜ぶことができません。そんななか、麦はゆうに一年浪人をして、獣医の夢を叶えるためにまた来年同じ大学を受験することを提案します。しかし、麦はお金がかかってしまうこと、ほかの友人よりも一年遅れてしまうことを考え、首を縦には振りませんでした。今まで周りに気を使い、大学に不合格したという悲しさを表に出さなかったゆうですが、麦の前ではついに涙を見せてしまいます。あまりにもゆうが大泣きするからということで、麦は自動販売機でしるこを買うのですが、結局ゆうの口に入ることはなく、マコさんがそのしるこを飲むことになってしまいます。

42巻197話溢れ出る男の下心

高校の卒業旅行で、麦とゆう、一機とまなみたちは沖縄へ行きます。卒業旅行というとエロさしか頭にないのか、開放感に溢れる沖縄で勝負をかける麦と一機の心の声がいつもよりも盛り上がっていました。一方で、ゆうもまんざらでもない様子です。この旅行中に麦とどうなってしまうのか?と淡い期待を寄せつつ、南国の景色やアクティビティーを同級生達と楽しんでいます。

麦の同級生である一機は、まなみとの恋愛を進捗させようと盛り上がりが止まらない様子です。プライベートビーチの下見をしたり、女子の水着姿を見て興奮をしたりと下心が溢れ出ています。麦とゆうは、盛り上がる一機をよそに、手をつないで散歩をし、のんびりとゆっくりしながらも2人の愛を育んでいました。高校の卒業旅行という羽を伸ばせる環境で、男の欲望や女子のもどかしい気持ちが描写されています。

42巻198話ライバルを押しのけて

ゆうに呼ばれたと思って岩陰に行った麦は、そこで村上さんに出会い、告白を受けることになります。村上さんは、自分の好きなところを言えと麦に迫り、麦は動揺を隠せません。ゆうと麦が性交渉をしていないということを引き合いに出し、二人の付き合いは本気ではない、ままごとだと言い張る村上さんは、その場で服を脱ぎ捨てて水着になって麦に迫ります。自分の好きなことを50個言って欲しい、ダメなら5個で良いと迫りますが、麦が答えたところで『じゃあ自分のことが好きなんだね』と言い張る村上さんです。優等生キャラである普段の村上さんからは、そのような大胆な行動を想像できるはずはなく、麦は大きく動揺してしまいます。

麦に『抱きつかれても、振られてもいい、ゆうに秘密にすれば良い』と迫る村上さんですが、麦のゆうに対する意思は固く、麦は断り続けました。そんな麦の気持ちを理解し、自分では無理だということがわかった村上さんは、もういいと諦める言葉を発します。ゆうがいなかったら自分と付き合っていたかとの質問に対して、麦は『うん』と答えます。このような麦の優しさが、ゆうが麦から離れない理由のひとつでもあるのでしょう。自分の前から姿を消した麦と村上さんの状況を察してか、ヤキモチを焼いたゆうが麦へ抱きつき、『私もギュッとしてよ』と迫る姿はとてもかわいいです。

44巻最終巻213話:離れ離れの二人の未来は…

東京と尾道で、それぞれの人生を歩むために離れ離れで生活をする麦とゆうです。ゆうは獣医の道へ進むため進学をし、麦は独立をして自分の店を構えるために日々晢さんの元で修行に励んでいます。そんななか、ゆうがついに尾道に帰ってくることになり、麦は駅まで迎えに行くことになりました。麦とゆうは5年ぶりに再会し、麦は女性としての魅力が磨かれたゆうへの気持ちを抑えられずにはいられません。

麦は気持ちが止められないまま、ゆうへプロポーズをしてしまうことになりました。ほんの弾みで出てしまった結婚という言葉に、麦は自分自身で動揺してしまうのですが、ゆうもその気持ちを前向きに捉え、見事に麦のプロポーズは成功します。その後、2人が住んでいた坂の上にある家までたどり着き、昔と変わらない日常の描写で物語は終了します。

『ぱすてる』の登場人物

只野麦

『ぱすてる』の主人公。広島県尾道市出身、初登場時は高校1年生である。母親は幼いときに亡くし、父親は仕事のためほとんど不在で、実質的に一人暮らしを送っていた。家事はほとんど自分でこなすことができ、特に料理が得意であることから将来は料理の道に進むことを目標としていた。その後、地元の大学へと進学し、卒業後は独立を目指して飲食店での仕事に励む。

高校1年生の夏にアルバイトをしていた海の家でゆうと出会うことになり、さらにはひとつ屋根の下で住むことになる。ゆうに対する気持ちは一途で、ほかの女子から告白されることもあるが、すべて断るという男らしい一面もある。しかし、ゆうに対してはなかなか積極的になれず、自分の気持ちを抑えながら、ゆうとの時間を大切にしながら日々を過ごしている。優しく真面目な性格を持ち、友情にも熱い。

月咲ゆう

『ぱすてる』のヒロインである。初登場時は高校1年生で、麦と同じ学年。ゆうの父が亡くなってから、父の遺言に従って麦の父を頼って只野家に引っ越してくることになった。その後、一度東京へと戻るが、義父の渡米が決まったときに大学進学を視野に入れて、日本に残ることを決め、再び麦の家へ戻ってくることになる。

妹がいるためか、性格は姉らしくしっかりしており、卑屈なことや否定的なことを口にしない優しく穏やかな性格を持っている。その一方で、抜けたようなところを持つ天然ボケな一面もある。食べることが大好きではあるが、料理は大の苦手。麦との生活では料理全般は麦がほとんど担当していた。そのほかの家事もあまり得意ではないが、洗濯だけは得意とする。高校卒業後は東京の獣医学部へ進学をし、その後再び尾道へと戻って来る。

三宮一機

麦の同級生。麦とゆうが出会うきっかけとなった海の家の経営をしている家の息子である。なかなかの女好きであり、遊びに行く先々でナンパをしている。20歳以上に見えるたくましい外見を持ち、ワイルドな性格も併せて怖がられることも度々ある。その一方で、10年ものあいだ、同級生のまなみを想い続けている純粋な一面もあるが、まなみが麦のことを好きだという気持ちを知っていたため自分の気持ちを隠していた。その後は18歳の誕生日にまなみに告白をし、付き合うことができた。

崎谷まなみ

麦と一機の幼なじみ。小学5年生の頃から麦のことを好きだったが、麦にはひなこという彼女がいたので自分の気持ちを伝えられずにいた。しかし、ひなこの転校により2人が別れることになったと知ってまなみは麦に告白をするが、麦はすでにゆうと出会って好きになっていたので振られてしまう。その後も再度告白をするが、幼なじみという存在からは脱却することができず、一機に告白されて付き合うことになる。

加山 ひな子

麦が付き合っていた元カノ。東京への転校をきっかけに、麦と別れることになる。別れがうやむやになり、自然消滅のように終わってしまったので、高校3年生の夏に再び尾道を訪れ、麦の気持ちを確認しにくる。ドジ、天然という言葉が似合う性格だが、東京での生活によって強さを兼ね備え、尾道の仲間と再会したときには周りが変化に気がつくほどたくましく成長した。

月咲 つかさ

ゆうの妹。明るく天真爛漫な性格で、ゆうとは違いおちゃらけキャラである。麦と姉のゆうの恋を応援しつつもからかっており、さまざまな企画を企てるがなかなかうまくいかずに周囲を振り回す。義父の渡米に伴って渡米をし、現地の学校へ通うが休みのたびに帰国をして麦とゆうの家で過ごすことが多い。

南野マコ

麦の父親である健の再婚相手として只野家にやってきたが、それはのちに冗談であることが判明する。ゆうの妹であるつかさよりも破天荒キャラであり、麦やゆうを振り回している。とても胸が大きいというのが特徴で、多くの男がその胸に惹きつけられるが、野球拳では1枚も脱がないなど期待はずれな強運も持っている。

『ぱすてる』の世界

豆太郎

ゆうが飼っていた老犬。犬種はセントバーナードである。豆太郎はゆうが子供の頃に母親が連れてきたため、高校生の時点では老犬となっている。豆太郎の由来は、ゆうが昔好きだった駄菓子から。ゆうが獣医を目指すきっかけのひとつともなっている。

海の家

『ぱすてる』の始まりは海の家から。麦の同級生で親友である一機の母が経営していることから、麦は夏休みにアルバイトをしていた。この場所でゆうが着替えをしており、偶然その姿を見た麦が一目惚れをすることから二人の恋が始まる。

エロかわいい

麦とゆうの奥手な恋に与えたひとつの刺激として、春野うららのエロかわいいが挙げられる。エロさとかわいさを兼ね備えた春野うららは、男子の注目の的となり、麦に迫るうららはゆうの脅威となる。その春野うららをライバル視したゆうは、エロかわいければ麦に愛されると勘違いしてしまい、いつもとは違ったファッションを身にまとってゆうを動揺させてしまう。

キス

ゆうを大切に思う麦は、その思いが強すぎるのかなかなかキスまで持っていくことができない。キスをめぐる麦の気持ちや、周囲の作戦は『ぱすてる』の見所のひとつである。なかでも、麦とゆうがキスをしているところが見たいと、アメリカ人のペッパーが大暴走する回はギャグセンス満点で突っ込みどころ満載である。

妄想

『ぱすてる』にはゆうのセクシーな描写やエロ描写も多々出てくるのだが、基本的にはすべて麦の妄想で終わってしまうところが面白い。読者を期待させるようで、なんと最終回まで実際にそのようなシーンはなく、結局は純潔で最後を迎えてしまう。

義父

ゆうの母親は、夫を亡くしたあと再婚をしている。渡米して日本にはいないが、大きな休みには帰って来る。ゆうが獣医学部に進学したいとお金の面で悩んでいることを打ち明けたときに、今の旦那はお金があるからと悪い表情を浮かべるシーンもあった。

尾道

『ぱすてる』の舞台となっているのが広島県の尾道市である。海に面した街で、坂が多いのが特徴である。ゆうが5年ぶりに尾道に帰って来るシーンで、車窓から海を眺めているが、尾道の代表的な風景ともいえるキラキラと輝く瀬戸内海が見るだけで伝わってくる。

大学

『ぱすてる』は、ただのラブコメディーで終わってしまう漫画ではない。親のいない家で同世代の男女が共に生活を送るというストーリーは少々現実離れしている設定ではあるが、紆余曲折を経た後、高校から大学へ進学するときの地元から離れる寂しさ、仲間と別れてしまう切なさなどを上手に表現している。物語の大部分は、大学への進学に関するものではないが、最終回を締めくくるためには大学受験、大学進学といった過程が欠かせないものとなっている。

ニット帽

受験を控えた冬、ゆうが麦にプレゼントしたのがニット帽である。受験勉強に追われるなか、麦への感謝の気持ちを込めてニット帽を作り、ご飯を作ってくれてありがとうと感謝の言葉を述べるシーンは感慨深い。

なんでも券

麦は、ゆうが大学に合格したらゆうと体の関係が持てると勘違いをしていた。ゆうは「なんでも券」を麦に渡すのですが、合格したタイミングでというわけではなく、合格したらいつでもいいよという意味を伝えた。結局麦とゆうは、体の関係を持たないまま最終回を迎えてしまうのである。

プロポーズ

東京から尾道に戻ってきたゆうに、麦はふと思いつきでプロポーズをしてしまう。どうして結婚したいのかとゆうが麦へ問うと、おはよう、ただいま、おかえりといった当たり前の言葉が欲しいから、お弁当を作ったり、散歩をしたりしたいからとごく当たり前の生活がしたいと伝える。『ぱすてる』はただのラブコメディーではなく、特別なことではない当たり前の生活を一緒に過ごすことが、いかに大切なのかということを知ることができる。

ZIP・RAR・漫画村をおすすめしない理由

違法サイトに注意!
動画を違法にアップロードした人は10年以下の懲役や1000万円以下の罰金、違法にアップロードされたものであることを知りながらダウンロードすると、2年以下の懲役や200万円以下の罰金に処せられる可能性があります。