漫画『生徒会探偵キリカ』の感想・無料試し読み

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『生徒会探偵キリカ』とは

『生徒会探偵キリカ』は、杉井光の原作による学園ラブコメ・ミステリー。講談社の『月刊少年シリウス』及び『水曜日のシリウス』にて2015年まで連載された。コミックも講談社にて全9巻刊行。人気のラノベ初期より異例の早さで漫画化が決まったほどのストーリー展開が魅力で、スピンオフ漫画『生徒会探偵キリカたちの日常』や、台湾では小説翻訳版も刊行されている。

『生徒会探偵キリカ』のあらすじ・魅力

牧村ひかげが編入学した白樹台学園は、生徒数8,000人の超マンモス高校。生徒会を牛耳るのは、ハイスペックな個性を持つ三人の女子生徒たちでした。本作のヒロイン・聖橋キリカは、年間8億円もの生徒会予算を握る「引きもり会計女子」。会長は獣のようにパワフルでレズまがいの暴君。副会長はおっとり美人の学園マドンナ。ひとクセもふたクセもある生徒会一味に引きずり込まれたひかげは「もうひとつの顔」を持つキリカの補佐役に任命されてしまうのでした。

さあハイテンションな学園ラブコメ・ミステリーのはじまりです!生徒会に次々と巻き起こる事件、萌えありツッコミありで、テンポ良く繰り広げられる謎解きの面白さ。果たして、ひかげの学園生活はいったいどうなるのでしょう。そしてキリカのもうひとつの顔とは?

『生徒会探偵キリカ』の印象的なエピソード

1巻0話:生徒会予算8億円、ドアの向こうはおそろしい花園だった!?

生徒数8,000人という超マンモス校に編入してきた牧村ひかげ。ある日の放課後、担任の千早先生から、生徒会室にいる聖橋キリカに進路選択のプリントを持っていくよう頼まれます。ひかげは、席が隣の聖橋キリカを入学以来一度も見たことがありません。しぶしぶプリントを届けにいこうとしたところ、話したこともないクラスメイトたちが押し寄せます。なにやらこの学校には「生徒会室占い」というものがあるらしいのです。ドアを開けたとき、中に副会長だけいたら大吉、誰かいろいろいたら中吉、誰もいなかったら小吉。もし会長だけがいたら大凶!ライオンに出会って死んだと思えと聞かされます。まるで和製ロシアンルーレットのような占いですね。

ひかげが恐る恐る扉を開けた生徒会室は、なんと大企業の役員室のような広さでした。そこには誰もいませんでしたが、さらに奥は会計室の個室があります。ひかげがそのドアをノックすると、キリカらしき声が返ってきました。ドア越しに押し問答をはじめる二人。挙げ句の果てに進路選択はあなたが適当に書いてとキリカが言います。じゃあ何で学校に来ているのかと問うひかげに、キリカはこう答えます。『8億円』『昨年度の生徒会予算』『ここでたくさんのお金を動かすことが好きだから』と。8億円!宝くじの当選金額のような数字ですが、全生徒数が8,000人ですから単純に一人あたり10万円の予算がつく計算になります。教育無償化のご時世を先取りするかのような殊勝な学園ですよね。

ケタ外れの予算額に驚くひかげでしたが、肉親から逃げてここに来た自分よりはずっと真っ当な理由だと感心します。この学校にいる理由をちゃんと持っている君はすごいとキリカに伝えました。はじめてそんな言葉を掛けられたキリカはちょっとうれしそう…。そのときドアが開きます。大きなヘアリボンをした小柄な女の子。「総務執行部会計」と記された腕章を首に巻いて、見た目は中二病系キャラや妹系キャラでもなく、近寄りがたいけどかわいいキリカ本人でした。進路選択の代筆を終えたひかげが生徒会室からそそくさと出ようとしたとき、外からドアが思いっきり開いて突き倒されます。

そこに立っていたのはなんと大凶こと生徒会長の天王寺狐徹でした。矢継ぎ早に金髪の美少女も登場、大吉こと副会長の竹内美園です。美園は、ひかげの姉の中学の後輩らしく、姉の面影があるひかげに興奮した様子で話しかけてきます。狐徹は「第一志望は生徒会室」と代筆されたプリントを見て大笑い、ひかげを大いに歓迎します。キリカの進路を自分と勘違されたひかげは、全力で拒否しようとします。しかし、狐徹の圧倒的な説得と色仕掛けにパニクってしまい、おそろしい花園のような生徒会室から飛び出していきました。かくしてハイスペックな個性を持つ三人の女子生徒に翻弄されるひかげでしたが、このあとキリカのもうひとつの顔を見ることになるのです。

1巻1話:謎めくキリカが謎を解く、あっという間の面白さ

学園の男子寮は建物が古く、ひかげが住む一人部屋にはたびたび妙な物音が聞こえてきます。先輩から「出るぜ」と脅かされ、夜も満足に眠れません。おまけに管理人のおじさんにはいつまでたっても覚えてもらえず、二日に一度、前の住人宛に出された手紙をひかげの部屋に届けに来ます。そんな男子寮に、学園のマドンナ・美園がひかげを訪ねて押しかけてきました。用件はひかげを生徒会に勧誘すること。ひかげを一目見て「運命」を感じた、だから生徒会に…と憂い気な表情でひかげに肉薄します。美人に迫られてドキドキのひかげでしたが、そっけなく断ってしまいます。ちょっと残念な主人公くんですが、あの強烈な生徒会に入りたくないのはしかたありません。

部屋に戻ったひかげに、思わぬトラブルが降りかかります。バスケ部の部費8万円が入った封筒が盗まれ、その疑いがひかげにかけられたのです。部屋を調べられ、ベッドのそばにそれらしき封筒の切れはしが見つかります。全く身に覚えのないひかげ、絶体絶命のピンチです。そこへ『静粛になさい皆さん!』と、またもや美園が現れます。続いて登場したのはなんと聖橋キリカ。皆が何かに激しく期待するかのように、その場の空気が一変します。そして、キリカがひかげに向かって発したセリフがこちら。『…事件解決前払いなら千五百円後払いは千八百円』。突然のひかげにはわけがわかりません。

次の瞬間、ひかげはキリカの首の腕章が回転するのを目にしました。記されていたのは「総務執行部探偵」の文字。そう、キリカのもうひとつの顔は「探偵」だったのです!それを知らなかったのはひかげ一人だったのでしょう。みんなは知っていたから好奇心と不安と期待が入り交じった視線を彼女に注いでいたのです。さあ面白くなってきました。キリカの謎解きがはじまります。しかも、あっという間に「真犯人」を見つけ出すのです。ヒントは、古い建物、妙な物音、管理人のおじさん、二日に一度ひかげの部屋に来る、封筒の切れはしです。え、ひょっとして…と思われるかもしれませんが、さあどうでしょう?推理ものが好きな方もそうでない方も、生徒会探偵キリカが解明するプロセスの「すごさ」をぜひお見逃しなく!

2巻4話:サービスカットもあるけど本気もある回

「22万円が入った封筒を見つけた」と、新任の女性教師が生徒会室にやってきました。教師は、部活の予算の使い残しではないかとひかげに話します。お金の匂いを嗅ぎつけたキリカがドアから顔を出し、会計報告をすべて覚えているからそんなはずないと否定します。そして、この件は絶対に口外しないようにと教師に口止めします。8億円の予算からすればたったの22万円、余り金だろうとひかげが言うのに対して『22万円は“たったの”じゃない!』と、キリカは声を荒らげます。狐徹や美園も生徒会費を預かる総務執行部としては重大事件。22万円も余っていることがバレたら色んなハエがたかって来て生徒会室はパンクするかもしれません。さっそくキリカは生徒会探偵として余剰金の調査に乗り出します。

そこへ久米田郁乃と名乗る監査委員長がやってきました。監査とかこつけて美園のナイスバディに抱きつき、美園を半裸状態にしてしまいます。これまたキョーレツな変人ぶりの女子が現れたものです。美少女のあられもない姿、ひかげは目のやり場に困りますが、読者諸氏にはラブコメお約束のサービスカットですね。郁乃は、22万円の不明金が出たことを知っていました。大騒ぎにならないうちに監査に任せろと言って立ち去ります。やれやれ、やっかいなことになってきました。ひかげは会計室にいるキリカの様子を見にお菓子を差し入れます。キリカは大好きなお菓子をパクつきながらこう言います。『必要なだけのお金が必要なときに必要な場所にあることそれが“幸せ”ってこと』『あの二十二万円がどこかの予算だとしたら誰かが二十二万円分不幸になってる』とも。

ひかげは、キリカのプライドを傷つけたことを素直に謝ります。キリカは、謝ってほしくて話したわけじゃないと言って、仮想株取引ゲームの変動チャートをひかげに見せます。今の私の資産は13億円、全国トップ。でも、もし現実のお金ならこんな思いきったことはできない、そんな勇気はないと心の内を見せます。『現実に稼いだでしょ?後払いの1,800円』ひかげはキリカの気持ちを汲み取ります。『だってあれも遊びで…』と言いかけたキリカに、ひかげは『僕には遊びなんかじゃなかったんだぜ?』。ひかげがキリカの気持ちに本気で向き合った瞬間ですね。自信を失いかけているキリカの心もちょっと動いた様子です。

そのとき生徒会室のドアにノックが。弦楽部の生徒が入ってきてこう切り出します。見つかった22万円の生徒会費について話したいことがあると…。もうバレているのでしょうか?それどころか、不明金は我々弦楽部のもので間違いないと断言するのです。事態は急展開、さあ大変なことになってきました。しかし、このあと我らがヒロイン・キリカは、完膚なきまでの「探偵」ぶりを発揮してくれるのです。

7巻28話:見つかったウサギが、過去の想いを見つけてくれた!?

生徒会中央議会の議長・神林朱鷺子は入学当時、狐徹と二人で生徒会を変えようと副会長として活動していました。ところが狐徹は、突然次の副会長に美園を選び、朱鷺子にはライバル関係の議長になれと言い出します。狐徹の言動にわけがわかなくなった朱鷺子は、狐徹と袂を分けることになったのです。そんな過去を持つ二人は、いまや互いの陣営である「副会長室」と「議長執務室」が背中合わせでした…。ある日、ひかげとキリカと美園は、生徒会のフロアで行われていたと思われる改修工事の使途不明金について調査中でした。そこへ「飼っているウサギが議長執務室からいなくなった」と、朱鷺子がやってきます。朱鷺子はキリカに見つけてほしいと懇願します。

キリカは言います。『お金はいい。ウサギはもう見つけたから』と。相変わらずあっという間の解答ですね。感心します。ではどんな推理なのでしょう?キリカが向かった先は「副会長室」。でも鍵がかかっていました。ということは、中は密室、ウサギが入れるはずありません。とりあえず中を調べるため副会長の美園に鍵を開けてもらおうとすると、驚くべきことに美園は副会長室の鍵を持っていませんでした。副会長なのに狐徹から鍵を渡されていなかったらしいのです。ひかげは思いました。そういえば美園が副会長室を使っているところを見たことがない。それどころかあのドアが開いているところさえも。さらにキリカのとった行動が意外です。朱鷺子に「議長執務室」の鍵を貸せと言うのです。『──これが答え』…ガチャ。なんと副会長室のドアが議長執務室の鍵で開いたのです。

ウサギはそこにいました。でも朱鷺子にとって本当に知り得た答えはウサギではありません。床にはカップが砕け散っています。『…どうしてどうしてこのまま残っているの、みんな…あのときのままで』。そう、そこは朱鷺子が狐徹とケンカ別れした日のまま、まるで時間が止まったままのようでした。そして壁にはウサギが一羽通れるほどの穴が空いていました。壁一枚で背中合わせの「議長執務室」から「副会長室」に逃げ込んだのですね。でも、なぜそんな穴が空いているのでしょう?キリカの推理は進みます。それは狐徹がこっそり改修工事をした跡だと。調査中の使途不明金はここに使われていたわけですね。急ごしらえで区切った壁はもろく、本棚の出し入れで何度もぶつかって崩れたのだと。

狐徹は、この部屋を閉じ込めて時間を止めたままにしておきたかったのです。それはなぜか?美園のセリフが真相を物語ります。『狐徹にとっての副会長は今でも朱鷺子さんなんだな……って』。朱鷺子のことをずっと待っているのだ、と。でも朱鷺子は美園のその言葉を受け入れようとしません。立ち去る朱鷺子をひかげが追いかけ、こう言うのです。『狐徹のこと少しはわかる気がする。味方も支持者も増やせただろうし嫌われることもたやすかっただろう。ただ敵だけは、敵になれる人間だけはたった一人しかいなかった。朱鷺子がどうでもいいというなら、自分が虎徹の敵になる、自分が議長になって会長を倒す』と。

『ばかね──私以外にできるわけないでしょ』と、返す朱鷺子。でもひかげは心のなかでつぶやくのです。『超えたい…誰も超えられないあの人を超えたい僕が…この手で──!』。なんとも目まぐるしい展開です。たたみ掛けるようなセリフの応酬です。キリカの謎解きがなんだか壮大なオチになってしまいましたね。でもはっきり言えることはひとつ。生徒会に起こる事件の底流には決して「悪意」は存在しません。ラブコメとはいえ、ときには人の心を揺さぶるストーリーもあるのです。

8巻30話:テンポいいネタの応酬、まるでアニメを見ているような臨場感!

今話はラブコメの定番ハーレム&修羅場の回です。まずは生徒会室でひかげを囲って勉強会が開かれています。美園、狐徹、キリカら3人は相変わらずツッコみどころ満載のハチャメチャな教え方。ひかげは勉強になりません。たとえば美園。背後からひかげの肩にその豊満な胸を押しつけながらレクチャーしています。ひかげが三角関数のπ(パイ)を言葉にすると『いっ、いけませんひかげさん!おっぱいだなんてそんなはしたない!』、『いってねえよ!』。というような具合です。

勉強会をするには理由がありました。前日にあったテストの成績順位発表で、ひかげはなんとクラス最下位だったのです。一方、キリカは学年6位。『不登校なのにいつ勉強してんの?』とひかげはあきれますが、キリカとは同じF組、学年上位のクラスです。勉強が苦手なひかげがなぜ優秀なF組に編入できたかのか、それは美園の仕業でした。入試成績ではD組が関の山だったひかげを、謎の権力を駆使してキリカと同じF組にしたのだと。もちろん、キリカの隣の席になるように裏工作したのもひかげを生徒会に勧誘するきっかけをつくるためでした。このままひかげの成績が悪ければキリカと同じF組に進級できない、そうなるとキリカにプリントを運ぶ役目も果たせない(キリカ専属の運び屋じゃないのですが)、それは困る!というわけです。

ひかげが寮に戻るとルームメイトの神林薫が出迎えてくれます。薫は朱鷺子の弟で中等部1年、見た目はほとんど女子。高校レベルのポテンシャルを持つ薫はひかげにくっつき、手取り足取り勉強を教え合いましょう、とうれしそうになついてきます。と、そこへ風紀委員長の長峰楓花が入ってきます。男子寮なのに。『ふけつなり牧村っ!なにかふしだらな波動を感じたぞ!』と。そして風紀委員長の過剰な妄想がはじまります。なぜ薫がここにいる?同室だと?ひかげが上で薫が下?牧村の下に組み敷かれているだと!?(二段ベッドの話)。楓花は、ひかげがテストでカンニングをした疑惑を調査するためここに来たのだと言います。実は、ひかげに会いたかったのでしょうけど。しかし、ひかげがぶっちぎりの最下位だとわかり、ピュアな正義を守る者としてはずかしい、なんでもするから許してくれと言います。

ひかげに弱みをみせたら何もかもしぼり取られると薫が言った途端、またもや妄想が…。ツッコミと合わせて次のような展開です。『弱み…そ それじゃあ私にもふしだらなことをさせるつもりなのかっ』(なんでそうなるんですか!)。『ついに私もうさぎのかっこうをして書記室をしっぽで掃除させられるのか…』(いや、それ意味わかんねぇし!)。『首輪みたいに腕章をつけられてもてあそばれたり』(キリカのアレは自分で…)。『三つ指ついて出迎えてお風呂か食事かわ・た・しかを選ばれたり…っ!』(あれは美園先輩が…ってなんでそんなことまで)。『どうせおまえはわ・た・しばかり選ぶんだろう?はしたないぞ!せめて先に風呂に入ってからっいやっ何を言わせっ…うううう…』。ここで楓花が気絶して、ドアにノックが。また来客です。

『様子を見に来たわ。牧村君薫はいるかしら?』、朱鷺子でした。ひかげが毎日女の子を連れ込んでいると聞いて、弟が心配で来たのだと。実はひかげが気になって来たのでしょう。薫は気を利かせて楓花を隠します。そして朱鷺子に、ひかげの好みが緑色と教えたから緑の服を着てきたんですねと言います。朱鷺子は思わず照れ隠し。ひかげにも似合っていると言われ、顔を真っ赤にします。薫は3人で勉強しようと提案し、朱鷺子をひかげの隣に座らせ、お茶を入れてきます。ラブコメでは大抵この役目はお友達がやるものなのですが、気が利く弟ですよね。『じゃあまずは教科書を…』と、互いの手と手が触れ合い、パッと離します。次の瞬間、朱鷺子のセリフがこちら。『私はあの子の姉よ?あの子にさわれるのなら私も…大丈夫でしょう』。朱鷺子を見つめるひかげ。意味深ですよね、朱鷺子さん。

気を取り直して勉強しようとしたところ、朱鷺子がひっくり返ってひかげが覆いかぶさるような格好に。なんとそこにキリカまでやってきました。鬼畜のような様相で立つキリカ。ひかげは頭を抱えて『勉強できねえ…』。このあとのわいのわいのはご想像がつきますよね。ちょっとネタバレすぎたかもしれませんが、アニメを見ているかのような臨場感は伝わったのではないでしょうか。

9巻最終巻:未来の真相、楽しむのはあなたです

生徒会室にいたひかげの前に伊吹真央という女生徒が現れます。自分には未来が見えるといって、占いネタを仕掛けてはひかげのツッコみを誘います。彼女こそ元総務執行部広報、天王寺狐徹生徒会の黄金期を構成した〈伝説の五役〉の一人でした。どうやら留学先から帰国してきたらしく、同窓会的にその五役が生徒会室に集まります。狐徹は真央に頼みます。最後に今一度占ってほしい、ひかげに本当の占いを見せてやってほしいと。真央はひかげを指差し、こう占いました。『日影ちゃんは…いつか狐徹ちゃんの敵になるわ』『朱鷺子ちゃんよりもずっとずっと手強い「敵」にね』。そこにいた全員が一瞬フリーズしました。狐徹は言います。『それは──楽しみだね』。真央も言います、『私も楽しみにしてるわ。あなたの未来を』。ひかげも思います。『僕も楽しみだ──』。そしてもちろん読者の皆さんも、楽しみですよね!

こんなドラマチックな展開だけでなく、全巻通して楽しめるのがキリカの「推理」。最終巻では、学園女子の水着姿を盗撮したカードのオンラインゲームが出回ったり、学園のプールに大量の水着が沈められる怪事件があったり。キリカと相棒ひかげの胸キュン探偵コンビが活躍する大人気シリーズ「生徒会探偵キリカ」。各話にはどんな事件と真相が用意されているのでしょうか。 ラブコメなのに手に汗を握る謎解きのスリルをたっぷり味わってくださいね。

『生徒会探偵キリカ』の登場人物

牧村ひかげ

本作の主人公。白樹台学園高等部に編入学し、普通科の1年F組に在籍。成績はクラス最下位。学園の敷地内にある学生寮「トネリコ棟」の一人部屋に住んでいる。家族構成は、両親と大学生の姉(ひなた)がいる。ひなたとひかげという対称的な属性のとおり、非凡な姉となにかと比べられる環境から逃げるように白樹台学園に転入してきた。暴君のような生徒会会長からいやおうなしに総務執行部に入会させられてしまう。

多彩な変人たちのツッコミ役でもある。言うべきことは言うタイプで正義感があり、観察力や洞察力も悪くない。登場人物のほとんどの女子たちに何らかの好意を抱かれており、時にはハーレム状態になることもある。個性的な総務執行部のメンバーに振り回され、生徒会室に依頼される事件やトラブルに巻き込まれていくが、次第に本人さえ気づかなかった能力を振るうことになる。

聖橋キリカ

本作のヒロイン。役職は生徒会総務執行部会計で、常に会計室に引きこもっている不登校児。チャームポイントは大きなうさぎリボンと首に巻いた腕章。ひかげと同じく普通科の1年F組に在籍。ロリっぽい容姿とAカップのバストにコンプレックスを持っている。対人関係に馴染みやすいタイプではないが、生徒会関係者ら身内からの好感度が高く、愛されキャラ。ポテチなどスナック菓子が好物で、ひかげをたびたびパシリにして買いに行かせている。

成績は優秀で学年順位200名中6位。その頭脳にして8億円もの生徒会予算の管理にプライドを持っている。会計のほかに、もうひとつ生徒会の役職として「探偵」を任せられている。生徒会室に依頼された事件やトラブルはすべて解決する明晰な推理力の持ち主。補佐役のひかげに対する好意が深まっていくにつれ、ツンデレぶりも顕著になっていく。

天王寺狐徹

生徒会総務執行部の会長。高等部2年で、ひかげとキリカの先輩にあたる。特進クラスに在籍。ツインテールの黒髪で目つきは野獣のように鋭い。全校生徒の個人情報を暗記しており、思考、話し方、ふるまいすべてにおいて暴君そのもの。12歳にして道場主の父親を負かした武道の達人で、学園の強者らを片手1本で撃破するなど格闘能力が高い。生徒からは「ライオン」のあだなで恐れられている。少々レズっ気があるものの性的な意味合いは薄い。

Dカップのバストを含めて自己身体には揺るぎない自信があるらしい。「自分の正しさ」を信じて行動するナルシストだが、生徒会長を中等部1年から4年連続で務めているのは、その手腕が評価されているゆえだろう。半ば強引だがひかげを生徒会に入会させる駆け引きや対人能力にも長けている。

竹内美園

生徒会総務執行部の副会長。高等部2年、普通科在籍。ひかげの姉のひなたは中学の先輩にあたる。ハーフ生まれで髪はブロンド、瞳はブラウン。
Jカップの豊満なバストを有するモデル体型で超美形。学園のマドンナとして憧れを抱く男子生徒は少なくない。ひかげには病的なまでに好意を示し、会うたびに積極的なアプローチを仕掛けるが、いつもツッコミでかわされている。性格はおっとりタイプだが、生徒会役員としてのスキルは高く、8,000人規模の学園内における複数の委員会やクラスとの交渉ごとには定評がある。たまに大暴走するところがあるが、それも許せる魅力のひとつ。

神林朱鷺子

生徒会中央議会の議長。高等部2年、特進クラス在籍。孤徹とはライバルにあたる関係。髪は黒のロングで、額で揃えたお姫様ヘア。生徒に人気で教職員の評価も上々。かつては孤徹の右腕として生徒会の副会長を務めていたが、孤徹の理不尽な人事転換によってライバル関係である議長にさせられた。孤徹と袂を分けることになった今も総務執行部にはたびたび姿を見せる。ひかげには内心好意を寄せており、その気持ちが表情や行動に表れてしまうこともしばしば。

『生徒会探偵キリカ』の世界

白樹台学園

中高一貫教育のマンモス校で、全校生徒は実に8,000名。校舎の区切り方は中・高等部別ではなく学科ごとに分かれている。途方もなく広大なキャンパスには数多くの校舎や図書館、各種施設、学生寮などが建ち並ぶ。クラブの数も規模に比例して300を超え、体育会系・文化系ともに全国大会出場を常連とする部をいくつも抱えている。

トネリコ棟

白樹台学園の敷地内にある学生寮。主人公のひかげが住んでいる。正式には高等部第三寮。トネリコ棟は通称。蔦の這う赤煉瓦造りの古びた佇まいで、学校案内にも決まって写真が載る名所。見た目は洒落ているが、設備が老朽化しているため窓から隙間風が入り、シャワーもたびたびお湯が止まる。一人部屋のひかげは住み心地が気に入っていない。男子寮にもかかわらず登場人物の女の子たちがひかげの部屋によく訪ねてくる。

前払いなら千五百円後払いは千八百円

キリカが事件解決のたびに提示する報酬額。キリカにとっては半ば遊びの呪文のようなものだったが、1巻2話でひかげが素直に後払いの1,800円を支払う。人から初めて素直に支払ってもらったキリカは逆にきょとんとする。

謎の権力

竹内美園が作中でしばしば行使している見えない力、あるいは裏工作。ひかげがキリカの隣の席になったのは、ひかげを生徒会室に引き込むきっかけを生み出すための手回しだったことが1巻目にして明らかになる。地位とカネにものを言わせているのか? 皮肉にもキリカの推理によってその真相を解き明かすシーンすら出てこない。いずれにせよ「謎の権力」の正体は謎である。

総務執行部

白樹台学園の生徒会業務を執行する組織。会長と副会長を選出する選挙が年に1度ある。選ばれた会長と副会長が、会計・書記・広報の役員を決める。現在の会長は天王寺孤徹、副会長は竹内美園、会計は聖橋キリカ。書記と広報は現在空席となっている、生徒会役員になると補佐役を持つことが可能となり、主人公のひかげは孤徹によって半ば強引に総務執行部「庶務」に任命された。キリカの補佐役である。ちなみに前生徒会の書記は柏崎駿、広報は伊吹真央だった。生徒会の年間予算は総額8億円にのぼる。全生徒数8,000人で割ると1人あたり10万円となるが、300以上のクラブ活動費や学園施設の運営費も兼ねているため、決して多すぎる金額ではないらしい。

監査委員会

監査委員会は生徒会全体の一部門でありつつ、総務執行部とは対立関係にあたる。委員長は関西弁を駆使する久米田郁乃。役割は主に総務執行部の業務を監査すること。そのためキリカが務める会計の監査も役割に入る。監査委員会の持つ権限は広く、生徒会予算の口座管理から予算支出の承認まで、その勢力範囲はあなどれない。総務執行部役員への解任請求権も行使でき、孤徹にとって郁乃は目の上のたんこぶのような存在だろう。長峰楓花が委員長を務める風紀委員会も傘下に持つ。

中央議会

総務執行部によって設立された、総務執行部のスピンオフ的な組織。議長を務める朱鷺子は、かつて孤徹の理不尽な方針によって決別し、現職に至っている。議会運営は男子が敬遠しているため、主要な役職ポジションは女子のみ。朱鷺子によると男子が近寄らない理由は定かではない。ひかげという男子が朱鷺子の議長執務室にいるのを見た女生徒議員は、まさかの驚きを隠せなかったらしい。ライバル関係の総務執行部とは奇しくも部屋が背中合わせとなっている。これも過去の孤徹の仕業によるものだ。

文化祭実行委員会

白樹台学園の文化祭を運営する組織。作中での通称は「文実」。実行委員長は予算を配分する権限を持つため、次期委員長選挙は学園内の各派がやっきになって自陣の代表者を推薦する、いわば「生徒会長戦の前哨戦」。結局、狐徹の策略によって文実の次期委員長は中等部1年生の神林薫が選ばれた。

伝説の五役

天王寺狐徹が生徒会の黄金期を構成した前生徒会役員の5人。構成員は、天王寺狐徹・伊吹真央・柏崎駿・神林朱鷺子・聖橋キリカ。最終巻では、留学先から帰国した伊吹真央の元に、5人が久しぶりに集うシーンがある。

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