『メタラブ』とは
『メタラブ』は、小路啓之による漫画作品である。人が心の中に抱く「望み」を”聞く”ことができる大学生・のぞむと、望みが”聞こえない”大学講師の園希美との関係を描いたプラトニックな青春漫画である。2014年から2016年まで『月刊モーニングtwo』(講談社)で連載された。作者の小路は1997年、『殺しのライセンス』でちばてつや賞を受賞し、漫画家デビュー。代表作に『イハーブの生活』『かげふみさん』『来世であいましょう』などがある。
『メタラブ』1巻のあらすじ・見どころ
心の中にある望みを”聞く”ことができる大学生・のぞむは、順風満帆な生活を過ごしていました。誰もが持つ「自分の気持ちを分かってほしい」「共感してほしい」という気持ちは、多くの場合は内に秘められ、口に出されることはありません。それ故に、それを聞き取れない人々との間で常にストレスが生じることになります。のぞむは、本人が望む言葉を言ってあげることができるため、友人からも彼女からも好意を寄せられていました。
ある日、のぞむは望みを”聞くことができない”人物と出会います。その人物とは、のぞむが通う大学で心理学の講師を務める園希美でした。ミステリアスな美女である希美ですが、「笑顔になれない」ことなど、その素性の多くが謎に包まれています。彼女の登場で、のぞむの落ち着いた日々は一変するのでした。
『メタラブ』の登場人物
のぞむ
本作の主人公。人の心の望みを聞くことができるという特殊な能力を持っている。大学生で、心理学の授業を取っている。その能力のおかげで周囲の人間から慕われ、彼女であるめばえとの関係も良好だ。めばえとは所かまわずセックスする爛れた関係だが、その際にのぞむがオルガスムを迎えたことはない。人の望みに応える一方で、自分自身の望みを前面に出さない、控えめな性格である。
めばえ
のぞむの彼女。日活ロマンポルノの全作品を見るほどの昭和エロチカ好き。のぞむとのセックスでは、毎度難易度の高い欲求をするが、それらに見事応えるのぞむを自身のベストパートナーであると感じている。
園 希美
のぞむが通う大学で心理学の講師を務める女性。外見は美人そのものだが、常に無表情で何を考えているのか分からないところがある。のぞむが唯一、心の望みを聞くことができなかった人間である。望が大学でめばえとセックスしているところをたまたま見つけ、『もし1カ月以内に私の望みを探せなかったら、みんなにこのことを言う』という「宿題」を課す。
トウジマ
心理学を受講する女生徒。目立ちたがりで自己顕示欲が強く、授業中に騒いだり先生を挑発する。『心理学者なら人の心が読めるのか』と希美を挑発したが、見事返り討ちに遭い、泣き崩れる。
『メタラブ』の世界
のぞむの能力
人の心の望みを「聞く」ことができるというもの。のぞむは周囲の人間が意外と思うようなことでも、本人のためを思い、望みを口にする。望は多くの場合、自分を正当化するものだとのぞむは分析している。大きな特徴として、のぞむは人の望みを理解することができても、「心の中」で考えていることまでは分からないという点が挙げられる。
希美の宿題
1か月以内に希美の心の望みが何であるかを探せなかったら、校内でめばえとセックスしていたことを言いふらすというのぞむに対する強迫めいた内容。この宿題と、希美との出会いが物語のターニングポイントとなり、のぞむの周辺環境の変化の原因となる
心理学
希美は心理学の臨時講師として大学に来ている。心理学とは観察による推測の統計だが、希美はいずれ心理学で『人の心が読めるようになったら』という研究熱心な一面を見せる。講義の最中に女生徒にちょっかいを出され、一時的に教室は気まずい空気に満たされたが、希美の心理学についての考察は生徒たちに感銘を与えた。
『メタラブ』の感想・評価
とても良い
小島 さん(20代/女性/個人事業主/独身)
名無し さん(20代/男性/パート・アルバイト/独身)
希望 さん(30代/女性/専業主婦(主夫)/既婚)
かにコロッケ さん(60代/男性/個人事業主/既婚)
良い
veryさん さん(30代/女性/専業主婦(主夫)/既婚)
ヨーキ さん(30代/男性/正社員/独身)
すずらん さん(20代/女性/学生/独身)
Kazuhiro さん(30代/男性/個人事業主/既婚)
イルカ さん(40代/女性/専業主婦(主夫)/既婚)
ふつう
ぽちゃこ さん(20代/女性/無職/独身)
森田 さん(40代/男性/個人事業主/独身)
ぶなしめじ さん(20代/女性/個人事業主/独身)
とっしー さん(40代/男性/個人事業主/独身)
わか宮羽 さん(30代/女性/無職/独身)
悪い
ぷらこ さん(40代/女性/個人事業主/独身)
【アンケート概要】
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2019年01月16日~2019年02月16日