『スキエンティア』1巻のあらすじ・見どころ
スキエンティアは全部で七つの短編で構成されています。科学の女神「スキエンティア」と呼ばれている像が掲げられた高層タワーのある街を中心に物語が繰り広げられます。全てに共通するものは「科学」。近未来を彷彿させるテクノロジーを駆使しているのが全編を通し描かれているのが印象的です。この物語の中に出てくる科学は、人の人生や他者の人生を変えてしまう程の影響を与えてしまうものでその結果、人は本当に幸せになったのかというのがテーマになっています。
短編は前述の通り7つの短編で構成されており、エピソードの一つであるボディレンタルでは体は元気だがこの世から消えたい女性と体は不自由だが充実を図りたい女性の気持ちが科学の力で適材適所へと移るという事が起こります。エピソード3のクローンでは最愛の娘を失った女性がもう一度子供を育てるという夢のような話が描かれます。エピソード7の覚醒器では機械を使って夢を掴んだ場合とそれ以外の場合を提示しています。エピソード6ロボットは、もしも介護するパートナーが居ない時に介護ロボットという選択肢があったならという話です。
抗鬱機というエピソードでは精神的な病から思うように労働が出来ない人が科学の力を借りる事で変化しその結果どうなったかを表現しています。また、ドラッグというエピソードでは具現化しにくい「愛」が見えるという薬に魅了される女子高生が、エピソード2媚薬では虚無感が蔓延している男性がとある薬で躍動的になるという話が収録されています。どの話も遠くない未来の科学という、どこか現代の延長上を思わせる作りになっており読みやすさに拍車をかけているのが特徴的です。
『スキエンティア』の登場人物
自殺願望の女性
何をやっても上手くいかず、人生を嘆き自殺願望を持ち日々生きている女性。ある高額の広告を目にする事で波乱が起こる。
老女
潤沢な富を持っているが、年老い自由の利かない体でこの世に未練がある。現状を打破するべく、ある提案を自殺願望の女性にする。
娘を失った女性
ある不幸な事件をきっかけに最愛の娘を失った女性。心を埋める様にある事を行なう。
病に悩む男
うつ病に悩んでおり、一般的な社会人として労働したいと日頃から思い悩んでいる。その願いが適う方法に手を出す事で急変する。
女子高生
家庭環境や境遇などに不満を持っいる今時の女子高生。友達の知り合いとの関係から、ある薬を目の前にする状況に遭遇する。
ミュージシャンの二人
音楽家として伸び悩み大成しない二人はある機械を目の前にする。一人は利用し、もう一人は利用を拒み、別々の人生を歩む事となる。
『スキエンティア』の世界
ボディレンタル
人生に絶望を感じた女性が目にした高額報酬の広告。
媚薬
飲ませた対象に必ず行為を持ってもらえる薬。
クローン
作中では死んだ娘の生き写しの製造を意味する。
ドラッグ
愛が見えると噂されている薬。
抗鬱機
心の病に悩んだ男性が縋った機械。
ロボット
そう長くないある男性を看取る介護用ロボット。
覚醒機
天才になれる事と引き換えに命を削る機械。
『スキエンティア』の感想・評価
とても良い
きみ さん(10代/女性/学生/独身)
マンガロマン さん(40代/男性/正社員/既婚)
良い
ハリー さん(40代/女性/専業主婦(主夫)/既婚)
グレン さん(40代/男性/個人事業主/独身)
ふつう
zz さん(40代/女性/個人事業主/独身)
もやし さん(20代/男性/正社員/独身)
悪い
たこる さん(20代/男性/学生/独身)
【アンケート概要】
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2018年09月28日~2018年10月12日
■有効回答数:100サンプル