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『たべるダケ』とは
たべるダケは、高田サンコによる職業・年齢などが全てが謎で無口な女性が主人公のグルメ漫画である。
『月刊!スピリッツ』(小学館)にて、2011年2月号から2014年1月号まで連載されており、2013年7月にテレビドラマ化もされた。
『たべるダケ 』1巻のあらすじ・見どころ
突如空腹の人の前に現れる年齢・氏名・経歴不明の主人公が、様々な人と食を共にすることで悩みや不安などを解消していくオムニバス形式の物語です。はじめに主人公と食を共にするのは内定が全く取れず公園のベンチで落ち込んでいる就活生の青年です。
携帯を握りしめ、内定通知が来ないことを嘆いていた青年の前に、全力でバネ式遊具で遊ぶ主人公が現れます。青年と目が合った主人公は、青年の目の前まで近づき、無言でお腹を鳴らし続けます。
お腹が減っているということを理解した青年は、主人公を食事に誘うのですが、主人公が入っていったのは、働くサラリーマンであふれる昼時の薄汚い定食屋「スタミナめし」。サラリーマンの聖域に女性が踏み込んでよいのかとオロオロする青年を横目に主人公はカウンターに付き、『スタミナ丼2つ!』と大きな声で注文をします。
起こっていることが飲み込めないまま主人公の横に座る青年。内定が取れないことで、この先を不安に思い、食が進まない青年とは対称的に、主人公は溢れんばかりのご飯を箸でつかみ、大きく開けた口元まで運んでいきます。
生命力に溢れた食べ方を見た青年は、主人公につられるように一口一口が大きくなっていき、丼が空になる頃には、晴れ晴れとした気持ちが、青年を包み込んでいました。こんな感情にしてくれた主人公にお礼を言おうとするのですが、気づくと主人公は店を後にしている。という最後まで謎の人物のままでした。一連の出来事が理解できないままの青年でしたが、失っていた活力を取り戻し、再起をはかるのでした。
平日の公園で子供用遊具を全力で遊んでいたり、全く知らない他人の家に急に現れたり、海女さんの格好で海岸線に打ち上げられていたりなど登場シーンは様々で、その都度いろいろな人と食を共にする「ゆるふわグルメコミック」となっています。
『たべるダケ』2巻のあらすじ・見どころ
主人公は個性的なバックグラウンドを持った10人の登場人物と一緒に食事をします。
1人目は女にモテないことで悩んでいるたけちゃんです。
たけちゃんはモテないことが悩みで、婚活として髭を生やしてヒゲオフ会に参加しましたがうまくいきませんでした。
その会場からの帰途、公園でたくさんの鳩に群がられながらパンを食べている主人公と出会いました。
なぜかそのまま主人公はたけちゃんの家までついていきました。
そしてチーズトーストを2枚作りました。
はじめ下心を持っていたたけちゃんも主人公が美味しそうに食べている姿を見て、たまらず口に運びました。
チーズトーストのあまりの美味しさにたけちゃんは髭にチーズをつけながら無我夢中で食べました。
チーズトーストを食べ終わると主人公は何事もなかったかのように帰りました。
まさに “たべるダケ” ですね。
食べるだけですし、喋るとしても「いただきます」や「ごちそうさま」、「ありがとう」くらいです。
しかし主人公と一緒に食事をした人は例外なくその後、前向きになります。
たけちゃんもその後、婚活としてチーズ等の会に参加することを検討し始めました。
『たべるダケ』の登場人物
名無しの女主人公
作中に名前が出ないが、本作の主人公。関係性のない様々な人の前に突如現れ、一緒に料理を食べる。基本的に無口で、主に話すのはメニューを注文するときと「いただきます」「ごちそうさま」の2種類。見栄えのする食べっぷりで、食を共にする人物に勇気や希望を与える。
公園の就活生
内定がなかなか取れず、公園で落ち込んでいる男性。作中に名前は出てこない。ベンチに座っていると全力でバネ式遊具に乗っている主人公と目が合う。初対面であるにもかかわらず、近くのスタミナめしと書かれたボロボロの定食屋に連れられる。主人公の見事な食べっぷりに感動し、自身もスタミナ丼を平らげ、爽やかな面持ちで店を出る。
ユート
アパートに住んでいる留守番中の男子児童。母が不在中に主人公が訪ねてくる。最初は主人公のことを訝しむユートであったが、ブシレンジャーの決め台詞で勇気づけられ、主人公と共にハンバーグを作る。
たけちゃん
草食系男子なのだが、髭を生やすことによって気分を変えて男らしくなろうとしている。
ヒゲオフ会からの帰路、公園で鳩に餌をあげている主人公と出会う。
主人公を自宅まで招いて、チーズトーストを食べた。
うさぎちゃん
野球球場でHARA選手を熱狂的に応援する女性。以前、主人公を見た際に一目惚れした。
この球場内で彼女は主人公を見かけたが、HARAの応援をするためにこの球場に来たという気持ちを強く持ち踏みとどまりそのままHARAの応援を続けた。
おじいさん
元々奥さんと和菓子屋を営んでいたが、火事でお店と奥さんを失った。
悲しみに暮れているところに主人公が現れる。
主人公と共におはぎを作り食べることによって気持ちが前向きになった。
すず子
小学生の女の子。
銭湯内で主人公と出会う。
風呂上がりに主人公と一緒に牛乳を飲んだ。
それをきっかけに以前まで嫌いだったを克服。
沖くん
本屋店員のおじさん。
クリスマスの夜に街角でスクラッチチャレンジの屋台を出していた主人公と出会う。
その後、主人公と一緒にケーキを1ホールずつ食べた。
完食後、彼は達成感を感じて『燃え尽きたぜ!』と1人呟いた。
袴田
華丸商事の経理部。
夜中、残業中にもち米と炊飯器を持ってオフィスに侵入して来た主人公と出会う。
その後、警備員を加えた3人で餅を食べた。
その後、社員の横井さんがみかんに顔を描くという意外な一面に気づく。
お妃様
無口な王様を夫に持つお妃様。
滅多に女性に微笑みかけない王様が主人公に微笑みかけたことを知る。
毒リンゴチョコ包みを主人公に食べさせ、殺そうとしたが失敗。
お妃様は我に返り自分がしたことの罪の重さに気づき、その後3人でホットミルクチョコを飲んだ。
その後一時的にだがお妃様と王様は幸せに暮らすことができた。
回鍋肉のおじさん
行きつけの定食屋のメニューに疑問を持ったおじさん。
定食よりも単品と半ライスを頼んだ方が値段が高くなることに気づいたおじさんはそれぞれのメニューの内容を見比べるために通りすがりの主人公を食事に誘った。
結局、定食の方が内容が充実していた。
検証したことによってスッキリした。
迷子
山にいた迷子。
山で主人公と出会う。
その後、主人公と一緒に鹿鍋を食べて命のありがたみを学んだ。
たけちゃん
雪野という名の女の子が好きな男の子。
友達と公園で妄想ごっこしている時に主人公と出会う。
その後主人公と一緒にもんじゃ焼きを食べる。
『たべるダケ』の世界
スタミナ丼
第1卓に出てくるボロボロの定食屋で出てくる料理。
ブシレンジャー
ユートがハマっている戦隊ヒーロー物のTV番組。武士のような兜を被っているのが特徴的。ブシレンジャーが使用するブシブレードは絶賛発売中。
ブシソウルフルパワー
ブシレンジャーが変身する際の掛け声。ユートを勇気づけるきっかけとなった言葉。
ヒゲオフ会
たけちゃんが参加していたオフ会。
髭を生やした男性と、髭好きの女性が集まる会。
たけちゃんは何も収穫がないまま帰宅。
HARA
うさぎちゃんが熱狂的に応援している野球選手。
ホームランバッター。
相手チームに2点差のリードを与えて迎えた9回裏、ノーアウトランナー2、3塁の場面で回って来たチャンスを見事ものにしスリーランホームランを打った。
スクラッチチャレンジ
クリスマスの夜に主人公が屋台の看板に書いていた言葉。
スクラッチを削って当たりが出ると主人公と一緒にケーキが食べられるというアクティビティ。
テンパリング
お妃様が主人公を殺すための毒リンゴチョコ包みで使用したチョコを作るために技法。
チョコレートの温度を上げ下げすることで艶と口溶けの1番いい状態を作り出すこと。
デザートorドリンク サービス券
回鍋肉を食べ終わった後、おじさんと店を出た時に店員さんが主人公に2枚渡した。
店員さんはこれを渡すために店の中から慌てて出て来た。
おじさんは気づいていない。
どのような条件を満たせばこのサービス券をもらえるかは不明。
『たべるダケ』の感想・評価
とても良い
えーる さん(20代/女性/派遣社員/独身)
まさひろ さん(20代/男性/個人事業主/独身)
良い
漫画大好き さん(30代/女性/派遣社員/既婚)
まっつん。さん(30代/男性/無職/独身)
ふつう
モリモリ さん(20代/女性/個人事業主/独身)
ケイ さん(40代/男性/個人事業主/独身)
悪い
名無し さん(40代/女性/パート・アルバイト/既婚)
【アンケート概要】
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2018年09月28日~2018年10月12日
■有効回答数:100サンプル