漫画『アクタージュ』の感想・無料試し読み

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『アクタージュ』とは

アクタージュは、週刊少年ジャンプで連載中のアクターストーリーである。週刊少年ジャンプの2018年8号より連載が開始され、単行本は現在5巻まで刊行されている。原作はマツキタツヤで、漫画は宇佐崎しろが担当している。次にくる漫画大賞2018のコミックス部門では第5位に輝き、全国書店員が選んだおすすめコミック2019では堂々の第3位に輝く。

『アクタージュ』のあらすじ

劇団に所属している訳でも、演技を習っている訳でもない普通の女子高生が、俳優発掘オーディションで圧倒的な実力を見せつけます。周囲が認めざるを得ない実力の持ち主でしたが、彼女の演技は危ういという事で落選してしまいます。彼女の演技は、過去に体験した出来事を基に登場人物になりきるメソッド演技。役に入り過ぎてしまい、現実と演技の境界線がなくなるので、心のバランスを崩しかねないと判断されたのです。

しかし、オーディションで彼女の才能に目を付けた映画監督は、彼女を一人前の俳優にするため育てようと決意します。監督は、彼女を一人前の俳優にするために、多くの経験を積ませていきます。彼女のメソッド演技は、彼女にとって最大の武器であると同時に、最大の欠点でもありました。何故なら、彼女は体験したことのない役柄だと感情が乗らず、上手く演じられないからです。彼女は映画監督から与えられたさまざまな試練を無事に乗り越え、一人前の俳優になることが出来るのでしょうか。

『アクタージュ』の魅力

苦しくても努力で乗り越えようとする主人公の熱意ある姿は、読者にやる気に満ちあふれた青春時代を思い出させてくれます。登場人物全員に演技の才能がある訳ではなく、才能があってもなくても上を目指そうとするその熱い心に、多くの読者が心を打たれます。誰しもが大人になっていく上で忘れてしまった情熱、その熱い心をむき出しにして、ひたむきに走る主人公達から目が離せません。

若いからこそ、愚直ともいえるほど真っすぐ過ぎる主人公の演技に、周囲の大人達も次第に感化されます。リスクよりも安全を取る大人達に、時には冒険することの大切さを教えてくれるのです。エネルギッシュで読むと元気を貰える、そんな魅力あふれる作品となっています。

『アクタージュ』の印象的なエピソード

1巻1話:才能があり過ぎても役者にはなれない

夜凪景は早くに親を亡くしているため、年の離れた兄弟を一人で育てている高校2年生の女の子。彼女は兄弟を育てるためにも、優勝賞金が出る俳優発掘オーディションに応募します。演技を習った事がないにも関わらず、応募者3万人を超える中から、5次審査まで見事進出した夜凪。しかし、彼女は演技が上手いにも関わらず、その演技はいずれ身を滅ぼす可能性があるとしてオーディションに落選してしまうのです。

夜凪は幼い兄弟を支えなければいけなかったため、母を亡くしたとき悲しんではいられませんでした。彼女は、兄弟の前では明るく振舞うために、映画の登場人物の気持ちに成りきることで、悲しい気持ちを切り替えていたのです。映画を見て役に入り込む癖がついていた彼女は、過去に体験したことを基に演技をするメソッド演技法が自然と身についていました。

夜凪の演技を見た審査員の黒山監督は、彼女が不合格になるのは納得がいかないと落選を取り消し、最終審査にねじ込みます。圧倒的な演技力を見せつける彼女でしたが、その結果は不合格。演技が上手い人を役者にせず、使い勝手の良い人を役者にする芸能界の体制に疑問を抱いていた黒山監督は、自らの手で夜凪を一人前の俳優に育てることにします。

1巻2話:初めての仕事と大きな壁

俳優発掘オーディションに落ちてしまった夜凪でしたが、オーディションの審査員だった映画監督の黒山に、うちの事務所に来ないかと誘われます。演技力をもっと磨けば、夜凪は歴史に名を残す本物の役者になると、黒山監督は彼女に期待しているのです。夜凪に俳優としての経験を出来るだけ積ませようと、黒山監督は素人の彼女をウェブCMの主演として起用します。

しかし、そこで夜凪は初めて、メソッド演技をする上での大きな壁にぶち当たります。記憶を追体験する演技法を身に付けている夜凪にとって、父親に初めてシチューを作る娘という役柄は、体験したことがないので演じられない役柄でした。演じられない夜凪を見た黒山監督は、『誰でもいいから、初めて誰かに料理を作ったときの事を思い出せ』とアドバイスをします。

そこで夜凪は、母が亡くなってから初めて兄弟にカレーを作ったときの記憶を呼び起こし、役を完璧に演じきります。ひとたび役に入りきることが出来れば、圧倒的なまでの存在感を放つ夜凪。父を思い、不器用ながらもシチューを作る娘の役を完璧にこなしています。飲み込みが早い夜凪に、彼女こそ本物の役者になれるのではないかと、周囲の期待も高まるのでした。

2巻13話:カメラ視点を考えながらの演技

夜凪はメソッド演技を得意とする一方で、他者と合わせられないという欠点を持っていました。他人から自分がどう見えるのか、カメラ視点だとどう見えるのかを考えていないため、演技が一人だけ突出してしまうのです。そこで、黒山監督はふかんして見るようにしろと、夜凪に課題を出します。そこで、映画デスアイランドに出演した際、夜凪はカメラワークを徹底的に意識した芝居をすることにします。

結果、本番の演技は大成功を収めますが、夜凪はまだまだ役作りの基本が出来ていないため、友人が惨殺されるシーンでは役に入り過ぎて嘔吐する事態に。夜凪が演技中に嘔吐しているにも関わらず、そのテイクにオーケーが出たことに納得のいかない出演者達は、そのシーンを見せてもらう事にします。しかし、夜凪の出演シーンを見た出演者達は、彼女の演技力に脱帽せずにはいられませんでした。

夜凪のまるで本当に体験しているかのような自然過ぎる演技に、感化される役者が多かったのです。周りが夜凪の演技力を認め始める中、当の本人はまた周囲に迷惑をかけてしまったと自分の力不足を悔やみます。夜凪が自分の演技を突き詰めれば突き詰めるほど、数字を取るためだけの綺麗な演技しかしない役者達は、彼女の自由過ぎる演技に不満を募らせるのでした。

2巻15話:トップ女優、百城千世子の仮面を壊せ

かつて夜凪が受けた俳優発掘オーディションを開催した芸能事務所、その事務所のトップ女優として君臨するのが百城千世子です。千世子と同じ映画に出演することになった夜凪は、彼女の数字を取るためだけの綺麗過ぎる演技を見て疑問を抱きます。『綺麗すぎて、人間ではないみたい』と。演技の違和感を直接指摘してくる夜凪に、責任を持てないくせに勝手なことばかりと、千世子は嫌悪感を示すようになります。しかし、監督も夜凪と同じように、千世子に本気で演技をして欲しいと思っていました。

そこで監督は、夜凪に千世子の仮面を壊して欲しいとお願いをします。トップ女優となった千世子は、周りから出演する映画はヒットして当たり前だと思われるようになり、数字が取れるような見せ方しかしなくなりました。そのため、夜凪が体当たりで熱い演技をすることで、千世子が変わってくれることを監督は願っていたのです。夜凪は、千世子の綺麗過ぎる演技に対して、決して綺麗とは言えないけれど人間らしい演技で対抗をします。夜凪が自分らしい演技をする度に、出演者達の調和を乱されるため、千世子はいら立ちを隠しきれません。上手く綺麗に映画をまとめようとする千世子の思惑を、ことごとく壊す夜凪。千世子の仮面を見事に壊せるのか、監督の期待も高まります。

3巻22話:心からのありがとう

映画の収録もいよいよ佳境に入り、夜凪と千世子のクライマックスシーンの撮影に入ります。メソッド演技をする夜凪は、千世子の親友役を演じるために、彼女と友達になろうとします。しかし、千世子は夜凪の事を良く思っていなかったため、二人が仲良くなる事はありませんでした。千世子と仲が良くなる事が出来なかった夜凪は、彼女の親友という役柄を演じ切る自信を無くしてしまいます。

もしかしたら、夜凪が演じきれないのではと皆が撮影を見守る中、彼女は皆の期待を一身に背負う千世子の気持ちを次第に理解できるようになり、役にピタリとはまり始めます。二人のシーンの最後は、千世子の身代わりとなった夜凪が死んでしまうという筋書き。しかし、撮影現場に嵐が到来したため、撮影中に千世子は増水した川に流されてしまいます。

誰もが映画の撮影は続行不能になると覚悟した瞬間、夜凪が彼女をかばって代わりに濁流に呑まれます。夜凪は千世子の親友役に入りきっていたので、本気で千世子の事を心配し身代わりとなったのです。いつもカメラワークを気にして、綺麗な笑顔しかしなかった千世子でしたが、このときばかりは顔をぐちゃぐちゃにし、心から『ありがとう』というセリフが出たのでした。

3巻25話:本能的な演技を極めし者

無事に映画の撮影が終了した夜凪は、黒山監督に演技の勉強のために演劇を見てこいと言われます。舞台の主演俳優である明神阿良也は、夜凪の演技とどことなく似ているのでした。しかし、彼が夜凪と決定的に違うのは、本能的な心の芝居を観客に表現できる術に長けていること。演劇界の重鎮である巌裕二郎が見出した人物だけあって、阿良也は実力派舞台俳優として各賞を総なめしている役者。観客と役者に一体感をもたらす、ずば抜けた演技力があります。今後、一人前の俳優を目指す夜凪にも、阿良也のような演技力が必要となってきます。

阿良也の舞台を見た夜凪は、彼の鳥肌が立つような芝居に引かれていました。公演後に阿良也のサインを貰おうと、記者によるインタビューが終わるのを待つ夜凪でしたが、なんと彼の方から接触をしてきます。阿良也は、夜凪が役者だと見抜いた上で『君の尻はまだ青い、無意識に共演者を振り回すタイプ』だと、彼女の芝居の未熟さを的確に指摘するのでした。彼に指摘された通りだと自分の未熟さを悔しがる夜凪に、巌裕二郎が手掛ける舞台の仕事が舞い込みます。演目は銀河鉄道の夜で、阿良也演じるジョバンニと、夜凪演じるカムパネルラのダブル主演です。夜凪は阿良也の演技を盗んで自分の物にしようと、意気込んで舞台稽古に参加するのでした。

4巻32話:役を演じるということ

夜凪は阿良也のずば抜けた演技力を前に、カムパネルラの役を演じる自信がなくなっていました。そんな折、元気がない夜凪を見かねた千世子が、一緒に遊ぼうと外へ連れ出します。しかし、一緒に遊んでいても、気分が晴れずに悩み続ける夜凪。夜凪は千世子みたいにキラキラしているカムパネルラになれないから、役を降板すると言い始めます。

降板すると聞いた千世子は、『皆が見ている私は本当の私?いつもキラキラしていて誰よりも優しい、なら君は私のカムパネルラじゃん。勝手につまらない悩み方しているなよ』と夜凪に喝を入れるのでした。千世子が本気でぶつかってくれたことで、夜凪は彼女がいつもキラキラした仮面を努力で身に付けている事を思い出し、役が出来ないなんて勝手な思い込みだと気づかされます。

吹っ切れた夜凪は、自分で役との壁を作っていた事が分かり、明るくて友達思いなカムパネルラの役柄をつかみ始めます。本番1カ月前とは思えないほど、驚くくらいにメキメキと力をつけていく夜凪に、周りの俳優もうかうかしていられないと意気込みを見せます。夜凪は、千世子のおかげで感情表現と役作りの2つの課題をクリアし、一人の役者として殻を破りつつあるのでした。

4巻34話:死への旅路の物語

カムパネルラの役柄をつかみ始めた夜凪でしたが、巌は彼女が死者のカムパネルラを演じるには、死への理解が足りていないと感じていました。若くてまだ死が身近ではない夜凪にとって、死への理解が足りないのは当たり前のこと。そのため、巌は自分が癌でもうすぐ死ぬことを夜凪に伝え、彼女に死に近づく体感を毎日語ることで、死を身近に感じてもらうことにするのです。ラスト舞台は皆を導くためのものだと感じた夜凪は、巌の意思を最大限に尊重しようと心に決めたのでした。

一方で、演技力がないにも関わらず、事務所の力で舞台に出演が決まった星アキラは焦っていました。夜凪や阿良也の演技力の高さを目の前にし、他の俳優が出たいと思っていても出演出来ない巌の最後の舞台に、演技力のない自分が選ばれてしまったと罪悪感を抱いていたのです。しかし、アキラの思いを知った他の出演者は、『巌さんに認められたからここにいるんだろう。あの人は政治で出演者を決めたりしない』と言い切ります。アキラは出演者達の思いを知り、自分を変えたいと思い始めるのでした。

5巻40話:銀河鉄道に乗れない

巌のラスト舞台の日、公演を待ち望んでいた彼は、その舞台を見る前に危篤状態に陥ってしまいます。巌の舞台を長年支えてきた役者の七生は、彼がいなくなることに耐えられず、とても演技が出来る状態ではありませんでした。七生の降板はいたしかたないと思われたとき、カムパネルラに扮する夜凪は、『そんなんじゃ銀河鉄道に乗れないね。僕達は少しだけ先に巌さんと同じ景色を見てくるよ』と彼女に声をかけます。

そこで、長年、巌と舞台を一緒に作り上げてきた七生は気づきます。巌は私達に銀河鉄道からの景色を見せるために、夜凪だけに自分の余命を伝え、彼女をカムパネルラに抜擢したのだと。大切な人がいなくなった世界でも一人で生きていけるよう、一世一代の大仕事をして、巌はこの世から去ろうとしているのだと気づかされるのです。夜凪は、最後の舞台で皆を導くという巌の意思を確かに継ぎ、これまでにない最高の舞台にしようといつも以上に役に入り込むのでした。

5巻43話:ラスト舞台と凡人の心得

「銀河鉄道の夜」の舞台公演の初日、星アキラ以外の役者は、夜凪と阿良也の演技に引っ張られ、普段以上の演技をしていました。アキラは、大女優と言われた星アリサの息子。幼い頃から親の七光りだと後ろ指を指されながらも、意地とプライドだけで役者として今日まで頑張ってきたのです。しかし、努力しても努力しても演技の才能が開花しないアキラは、自分の役をどう演じるべきなのか分からなくなってしまいます。

『俳優として大衆のためにあれ。どうしたいかではなく、周りからどう見えるか』だけを考えて役者をやってきた結果、アキラは自分が役をどう演じたいのかをすっかり忘れてしまったのです。公演中にも関わらずアキラは、まだ公演は数十日続くから今日の失敗を明日の公演で生かせばよいと、芝居をすることから逃げようとしていました。アキラの様子がおかしいと気づいた夜凪は、本番中に予定にはなかったアドリブでアキラに話しかけます。自分に対して夜凪は、どうしてアドリブを入れたのだろうと戸惑うアキラ。アキラは自分の殻を破り演技を物に出来るのか、銀河鉄道の夜の舞台公演は成功するのか、舞台公演の気になる行方は2019年5月2日に発売予定の6巻へと続きます。

『アクタージュ』の登場人物

夜凪景

高校2年生の16歳の女の子。幼い頃に父親に捨てられ、母親は病気で亡くなる。まだ幼い弟と妹を一人で育てている。優勝賞金を目当てに俳優発掘オーディションに応募し、5次審査まで残るも演技が危ういという理由で落選。その後は映画監督の黒山に拾われ、俳優の道を目指す。

百城千世子

大手芸能事務所のスターズに所属するトップ女優。可愛らしい見た目や仕草は、全て計算で作られている。周りからどう見えるかを常に考え、綺麗に見えるよう演技をしてきたが、自分らしい演技を貫く夜凪の影響を受け、幅広いジャンルの演技が出来るように努力し始める。

黒山墨字

業界では有名な映画監督。俳優発掘オーディションで夜凪の演技を見て、彼女を自分で育てて最高の映画を撮りたいと思い、夜凪を自分の事務所にスカウトする。色々な伝手を使い、夜凪に経験を積ませようと奮闘している。

星アキラ

大手芸能事務所スターズに所属する俳優。天才的な大女優と言われた星アリサの息子である。甘いルックスを持ち、若い女性から支持されている俳優だ。演技の才能がある訳ではなく、親の七光りと後ろ指をさされるが、人一倍努力をし役者を続けている。

明神阿良也

憑依型俳優と呼ばれており、演劇界で人気の実力派俳優。演劇界の重鎮である巌裕二郎が目を付けた実力の持ち主で、夜凪に似た雰囲気を持つ。出会った当初は未熟な芝居をしていると思っていた夜凪が、驚異的なスピードで追いついてくるので、夜凪に興味を持ち始めている。

星アリサ

大手芸能事務所スターズの社長。俳優発掘オーディションで夜凪の演技を見て、かつての自分のように心を壊しかねないと、あえて演技の上手い彼女を選考から外した。自分の息子である星アキラには演技の才能がないと思っているため、役者以外の道に進むよう諭したことがある。

巌裕二郎

演劇界の重鎮の一人で、舞台演出家である。余命が3カ月しかないと分かっていたが、自分を慕ってついて来てくれた役者達のために、最高の舞台を作り上げようとする。夜凪の演技に可能性を感じたため、外部の人間ではあったが主演に抜擢する。

三坂七生

劇団天球の団員の一人。容姿が良くないことで自信をなくしていたが、巌に出会い変わることが出来た。熱い演技に定評がある役者で、誰よりも巌の舞台の成功を望んでいた。

ルイとレイ

夜凪景の弟妹である。母を亡くした直後は泣いてばかりいたが、頑張る姉を見て役者の道に進むことを応援している。

柊雪

夜凪景が所属するスタジオ大黒点の映像制作担当である。黒山が暴走する度、場を収めている。黒山が突然連れてきた夜凪に疑問を抱いていたが、彼女の演技をみて納得をする。

『アクタージュ』の世界

メソッド演技

過去に体験した出来事を追体験する演技法である。本当に体験しているかのように役を演じるので、現実と演技の境界線が危うくなる。しかし、役に入ると自然な演技が出来るので、作られた芝居よりも魅力的に映る。一旦役に入りきれれば見事な芝居が出来るが、体験していない出来事は役に入りづらいというデメリットもある。

カムパネルラ

宮沢賢治が書いた「銀河鉄道の夜」に出てくる死者の少年である。明るくて友達思いなジョバンニの親友。ジョバンニを虐めていた同級生のザネリが川に落ちたので、彼を助けるのだが自分は川に流され行方不明になってしまう。夜凪景が初舞台で演じた役で、死者の役柄を掴むのに苦労していた。

ジョバンニ

銀河鉄道の夜の主人公で、級友のカムパネルラと共に旅をする少年。銀河鉄道を旅するという不思議な体験をした後、カムパネルラが川に流されて行方不明になった事を聞かされる。劇団天球に所属する阿良也が演じた役。阿良也は、カムパネルラとは対照的な生者の役であるジョバンニを見事に演じきる。

カメレオン俳優

どの役でも演じられる俳優のこと。まるで役が憑依したかのような、熱の入った芝居をすることが出来る。劇団天球に所属する明神阿良也は、各賞を総なめする実力を買われ、世間からは憑依型のカメレオン俳優と呼ばれている。

デスアイランド

スターズ所属の百城千世子が主演となった映画。飛行機が墜落し無人島に漂着したクラスメイト達が、アプリからの指令によって殺し合うバトルロイヤルな映画である。夜凪は脇役での出演だったが、百城千世子をはじめ他の俳優は彼女の演技に一目置いていた。

スターズ

今をときめく芸能人が多く所属する大手芸能事務所である。トップ女優の百城千世子や星アキラなどの人気がある若手俳優が所属している。例年開催される俳優発掘オーディションには3万人を超える応募があり、事務所の人気の高さがうかがえる。

劇団天球

明神阿良也、三坂七生、青田亀太郎らが所属する劇団である。主演によっては、チケットが即日完売するほどの人気がある。演劇界で有名な巌裕二郎が舞台を演出している。

スタジオ大黒天

夜凪景が所属する映画スタジオ。黒山墨字が映画監督、柊雪が映像制作を手掛けている。黒山が手掛けた映画は、世界三大映画祭で入賞するなど世界的に有名である。しかし、黒山監督は国内では無名だったため、夜凪は当初スカウトを断ろうとしていた。

ウルトラ仮面

星アキラが出演していた子供向けの人気番組である。男の子だけでなく、女の子にも人気がある番組だ。星アキラはウルトラ仮面に出演したことで、若い女性のみならず子供達にも人気となる。

天使

百城千世子の完璧すぎる笑顔と振る舞いからつけられた異名である。カメラのアングルを把握し、他人のフォローもすかさず出来るその姿に、天使のようだと騙される人も多くいる。夜凪景だけが、彼女のことを人間ではないみたいと指摘する。

仮面

映画デスアイランドの監督が、千世子の演技に対して言った感想。ミスしない千世子の綺麗過ぎる芝居が、逆に詰まらない演技になっている事を表現している。

ゲロ女

映画デスアイランドの撮影時、役に入り込み過ぎて嘔吐してしまった夜凪に対し、気に食わなく思っていたスターズの役者が夜凪につけて愛称である。以後、映画収録時に、夜凪はゲロ女と呼ばれている。

大衆のための役者

素晴らしい演技よりも、好感が持てる演技をし、誰から見ても良いと思える演技をする役者のこと。制作陣のことを考え、大衆に受けいれられる演技しかしないので、一部の人からはつまらないと思われてしまう。スターズの役者のほとんどが、大衆のための役者でいることを求められている。

夜凪組

映画デスアイランドの収録で、夜凪の演技に心を打たれた若手俳優達のこと。圧倒的なまでの才能を目にし、夜凪のような演技をしたいという俳優が増える。

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