「本当の幸せって何だろう」学生時代にハマった作品を大人になってまた読みたくなった

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『ソラニン』は、社会や人生に不満や疑問を感じながらも、音楽活動を通して「本当の幸せ」を手に入れようともがく男女の青春物語です。10~30代の間で多くの共感を呼び、2010年には実写映画化されました。自分が今本当にしたいこと、それと対比するように存在する、大人になるために乗り越えなければならないこと。学生時代にそんな葛藤を感じていた人にとって、この作品は共感する部分が多いのではないでしょうか。

『ソラニン』との出会い

『ソラニン』と出会ったのは、大学3年生のときでした。当時私は大学の軽音サークルに所属していて、一緒にバンドを組んでいた先輩から「面白い漫画がある」と貸してもらったのが、漫画『ソラニン』を知ったきっかけです。当時周りの学生たちと同様に就職活動に追われていた私は、「自分が本当にしたいことは何なのか」「ここは私がいるべき場所なのか」、そんな漠然とした不安を将来に対して抱えながら過ごしていました。学生から社会人へ。そして、子供から大人へ。自分の置かれている状況が慌ただしく変化していく日々の中で、モラトリアム期の葛藤や登場人物の成長がリアルに描かれている作品に共感し、一気に読み進めてしまいました。私も主人公と同じように、大学進学と同時に地方から東京へ出てきたということもあり、共感する部分が多い作品でした。

自分の気持ちに正直に向き合う勇気をくれる【ネタバレあり】

『ソラニン』は、大学の軽音サークルで出会った芽衣子と種田、そしてその周囲の仲間たちのお話です。主人公の芽衣子は、大学卒業後、なんとなく就職した会社で「自分は社会人に向いていない」と常に感じながらもなんとか仕事を続けていました。一方、芽衣子と同棲している種田は心の隅に大好きな音楽への情熱をしまいこんだままフリーター生活をしています。二人とも自分が今いる場所に心の中では疑問を感じながらも、それ以上深く追求することなくなんとなく過ごしていました。

誰でも、今の状況を変えるには勇気がいります。大多数の人たちに合わせて生きていく方が楽ですし、何事も挑戦するには心や身が削られる可能性があります。自分の気持ちに正直に向き合ってリスクがある生活をとるよりも、ゆるい日常を選んだ方がそれなりに幸せに生きていくことができるかもしれません。芽衣子と種田のように現状に100%満足していないとしても、今の状況でなんとなくやり過ごせているのであれば、変化よりも現状維持を選ぶ人の方が多いでしょう。しかし、芽衣子と種田は惰性で生きている自分たちをどうにか変えようともがきます。「周りが就職活動をしているから」「企業に勤めるのが一般的だから」。そんな風に深く考えもせずに卒業後の進路を考えていた私にとって、芽衣子と種田の生き方は少し羨ましく感じました。

ちなみに、作品のタイトルでもある『ソラニン』とは、じゃがいもの芽や皮などに含まれている毒素のことです。この作品では、なんとなく過ごしているダラダラとしたゆるい幸せのことを『悪い種』=『毒』と表現しています。そのことに気づくことができる人、その現状を変えようと行動できる人は、実際はほとんどいないのではないでしょうか。誰でも、平穏な日常を失うことは怖い事ですから。

主人公・芽衣子と種田の想いが交差するライブシーンは圧巻【ネタバレあり】

将来のことで芽衣子に別れ話を告げた種田は、『ちょっと散歩に行ってくる』と出かけたきり結局帰ってきませんでした。音楽に対する煮え切らない想い、将来への不安や葛藤。そして、芽衣子に対する責任も、種田を苦しめていた原因なのかもしれません。種田は、『俺は幸せだ。ホントに?本当さ。ホントに?』と、自分が本当に求めていた幸せとは何なのかと涙を流しながら、赤信号にもかかわらず自ら運転するバイクで突っ込んでいきました。これは、種田なりの「賭け」だったようです。この賭けを、勝ちだと思うか負けだと思うか、人によって捉え方はそれぞれでしょう。

種田を失った芽衣子はしばらくの間食事もとれず自暴自棄になりますが、それでも第三者の日常は何事もなかったかのように過ぎていきます。芽衣子は種田のギターを手に取り、種田が残した『ソラニン』という曲をライブで演奏します。歌い終わったらまたいつもの日常がやってくる。それでも芽衣子は歌いました。種田の想いを歌にのせて。そして、前を向いていくために。クライマックスでもあるこのライブシーンは、芽衣子と種田の想いが切なく交差し、見ていて圧倒されます。作中に出てくる『ソラニン』という曲は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONというバンドグループのシングル曲として実際に発売されている楽曲です。CDを流しながら漫画を読むと、種田の音楽性が伝わってきて、より一層作品に入り込むことができると思います。

ライブの後、芽衣子は結局新しく仕事を始めました。そして、種田と二人で過ごした思い出の部屋を引っ越すことに決めました。信頼できる仲間たちに支えられ、新しい場所へ進もうとするこの引っ越しのシーンがとても好きです。大切なものを失っても明日はやってきます。寂しいけれど、日常はいつも通り流れていきます。私たちは前へ進むしかないのです。

現状に不安や疑問を感じながらも毎日を過ごしているすべての人へ

『ソラニン』は、現状に不安や疑問を感じている学生や社会人になったばかりの人の心に刺さる作品です。主人公が組んでいるバンドに関するシーンが多いので、過去にバンドを組んだことがある人、現在音楽活動をしている人、一度は音楽の道に進みたいと本気で考えたことのある人にとっては共感する部分も多いでしょう。ただ、そういった人たちだけでなく、今までなんとなく周囲に流されながら大人になってしまったすべての人たちへ、ぜひ読んで欲しい作品です。「本当の幸せとは何だろう」「自分の生き方はこのままで良いのだろうか」と考えさせられる、メッセージ性の強い作品になっています。

『ソラニン』は私が学生時代にハマった作品ですが、大人になってからもう一度読み直してみるとまた違った視点で見ることができました。以前に読んだときは、ただ悲しくて切ないと感じた物語。しかし、母親になった今読み直してみると、青春時代を懐かしく思い出し、どこか温かい目で読むことができました。

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