漫画『サマータイムレンダ』の感想・無料試し読み

漫画を読むなら無料トライアルや試し読みサービスの利用がお勧め!
↓↓今ならU-NEXTで31日間無料トライアル実施中!↓↓
注意
ZIPやRARファイルの利用は、悪質なウィルスへの感染リスクが大きく、懲役や罰金に処せられる可能性もあるためあまりお勧めできません。 ※文化庁は静止画ダウンロードも違法行為の対象とする方針のためご注意を。
ネタバレにご注意ください
ネタバレが含まれる可能性がございます、ご注意ください。

『サマータイムレンダ』とは

サマータイムレンダは、漫画雑誌アプリの少年ジャンプ+(集英社)で連載中のサスペンス漫画である。作者は、田中靖規。2017年10月23日より満を持しての連載がスタートした。現在、単行本は5巻まで刊行されていて、2019年5月2日には6巻が発売予定となっている。

『サマータイムレンダ』のあらすじ

大好きな幼馴染の潮が亡くなったと連絡があり、2年ぶりに故郷の島へと帰る慎平は、彼女にもっと優しく接していれば良かったと悔やんでいました。幼くして両親を亡くした慎平を引き取ってくれたのが潮の家族で、慎平は彼女の事を家族同然に愛していたのです。突然の潮の死、事故死と判断された彼女の首には、何者かに絞められた跡がくっきりと残っていました。事故死とするにはあまりにも不可解な点が多く、慎平は何者かが潮を殺したのではないかと疑い始めます。そんな思い悩む慎平の前に、何故か亡くなったはずの潮が現れます。

潮と慎平しか知らない二人の思い出も知っている謎の人物。彼女と共に過ごすうちに、彼女が人に擬態できる謎の生命体だという事が分かります。その人の姿形だけでなく、記憶までもコピーできる謎の生命体は、どうやら一部の島人達と既に入れ替わっているようでした。島人達を殺して、その人に入れ替わることで、誰にも気づかれないように故郷を侵略し続ける謎の生命体達。慎平は、彼らが人と入れ替わっている瞬間を目撃してしまったことで、口封じに殺されてしまいます。

しかし、謎の生命体に殺されたはずなのに、生きている慎平。慎平だけは何度彼らに殺されても、殺される前まで時間が巻き戻り、その日をやり直すことが出来るのです。何度もやり直しているうちに、謎の生命体は影が本体であり、影を攻撃すると倒せることが判明します。慎平は、彼らの弱点をつき倒しながら、島人が殺されるのを防ごうと必死にもがきます。謎の生命体は一体どこからやってきたのか、島の人達が殺されないために慎平が出来ることはあるのか、手に汗握る展開に目が離せません。

『サマータイムレンダ』の魅力

本格的なミステリーで、どんでん返しの先が読めない展開が魅力的なサマータイムレンダ。慎平がタイムリープする度に見る潮の夢にも、何か解決の糸口となるヒントが隠されていそうです。物語の至る所に伏線が散りばめられていて、登場人物の何気ない一言でも、物語を読み進めるうちにその言葉の意味や重みが分かります。人口がおよそ700人の閉鎖的な島を舞台にすることで、すぐにでも敵に侵略されそうな緊迫した雰囲気が伝わってくる作品となっています。

『サマータイムレンダ』の印象的なエピソード

1巻1話:潮が殺されたのは島に伝わる影のせい

故郷の島に帰ってきた慎平は、潮が海におぼれた少女を助けようとして亡くなったと聞かされます。しかし、検死に立ち会った警察は、潮の首に絞められた跡があったと証言しているようで、潮が何者かに殺された疑惑が浮上します。そんな折、他殺の可能性があることを知らないはずの潮の妹が、『姉を殺したやつが許せない』と、確信めいたものすらうかがえる発言をするのでした。どうやら彼女は、潮が亡くなる三日前に、姉のドッペルゲンガーを見たようで、姉はそいつに殺されたのではないかと言うのです。

当然ながら慎平はそんな馬鹿げた話はないと一蹴しますが、姉を失くしたばかりの彼女が冗談を言っているようにも見えません。彼女の話では、ドッペルゲンガー(影)を見たものは影に殺されるという言い伝えが、故郷の島にはあるそうなのです。次は自分が殺されるかも知れないと怯える彼女を放っておけない慎平は、島の外れにある神社へお祓いに行こうと提案します。しかし、お祓いをするため人気のない場所に行ったことが仇となり、神社で潮の妹である澪にそっくりな影と遭遇してしまいます。澪の影は、澪を殺そうと機会をうかがっていたようで、慎平と澪は抵抗も空しく影に殺されてしまうのでした。

1巻4話:影が生まれる瞬間と入れ替わり

タイムリープをしている慎平は、一度目のときとは違う行動を取ります。前とは違う行動をした事で、タイムリープをして早々に潮の妹である澪の影を目撃した慎平は、物陰に隠れて様子をうかがっていました。そこへたまたま通りかかった警察官の凸村は、影である澪に話しかけてしまいます。影に話しかけてしまったばかりに、あっけなく殺されてしまった凸村。殺された凸村の近くに立っていた澪の影は、なんと自分自身の影から凸村そっくりの新しい影を生み出します。

出来たばかりの影は、どうやら凸村の死ぬ前までの記憶を完璧にコピーしているようで、凸村の口癖や性格を忠実に再現しています。一度目のときと同じように事が運ぶのであれば、葬儀の翌日に凸村は何食わぬ顔でアランの食堂へとやってくるはずです。ということは、潮の葬儀が行われた夜に凸村は既に亡くなっているので、慎平が葬儀の翌日に会っていた凸村は影であり、皆の様子を監視しに来ていた事が判明したのです。影が生まれる瞬間を目撃してしまい、影が人間ではないと確信し新たな事実に驚愕する慎平。驚きの連続で友人から電話が来ることを忘れていた慎平は、着信音が鳴ってしまい、澪の影に隠れていた事がばれてしまうのでした。

1巻9話:信用できる人はそもそもいるのか

親友である窓と潮の妹の澪に、とうとう影の存在を打ち明けた慎平。2人は慎平が語る通常あり得ない話にも、黙って耳を傾けてくれましたが、すぐには納得できない様子です。しかし、最近島の様子が変だったこと、潮が他殺された可能性があるのに事件性はないと判断されたことなどから、島に何か得体の知れない生命体がいる可能性を認めてくれます。そして、次は影を見てしまった澪の命が狙われているという事も、二人は分かってくれたのです。一人で抱え込んでいた問題を仲間に打ち明けられたことで、少し肩が軽くなる慎平。

悩みを共有してくれる仲間が出来たとはいえ、根本的な問題が解決した訳ではなく、まだまだ問題は山積みです。今の段階では、敵は謎の生命体という事しか分かっておらず、外見だけでは人か影かの区別が全くつきません。それどころか、彼らを倒す術も分かっていない状態です。この状況を打破すべく、何か良い方法はないかと考える慎平と窓、澪の3人。島の歴史に詳しい宮司に聞いてみたら、何か解決への糸口が見つかるかも知れないという澪の提案を受け、明日神社で行われるお祭りに必ず顔を出すであろう宮司に、3人で会いに行こうと約束をするのでした。

2巻11話:もう一人の潮を僕は殺せない

潮の妹である澪と親友の窓の3人で、島の歴史を知る宮司に会うため夏祭りへ行くと、そこで見たことのある後ろ姿を発見する慎平。急いで追いかけると、そこには死んだはずの潮の姿がありました。潮は何故か亡くなったときに着ていた水着姿のままで、慎平に気が付くと嬉しそうに駆け寄ってきます。潮の葬式に参列した慎平は、その人物が潮ではなく影であることにすぐ気が付きますが、あまりにも懐かしい姿に心が激しく揺さぶられるのでした。影はまるで潮本人かのように、慎平に笑顔で話しかけます。海で溺れて苦しかった記憶があると語る姿、その仕草はまさに潮そのもので、殺意を向けてくる他の影とはどうやら違うようです。

影に亡くなった潮を重ね合わせてみていると、潮の影は『最後に慎平と会いたいと思っていたから会えたのかな、再会できて嬉しい』と涙ぐみます。彼女が潮本人ではなく影であると分かっていても、潮のことが好きだった慎平には、彼女を殺せる訳がありません。そんな慎平に追い打ちをかけるかのように、潮の影は慎平のことが好きだったと告白してくるのでした。

2巻15話:タイムリープに気づいたもう一人の僕

夏祭りに来ていた慎平は、待ち伏せしていた澪の影と対峙します。そして、澪の影は慎平を捕らえると、慎平が影の動画を撮っていたのは何故か、影が来ることを予見していたのかと問いただします。タイムリープしている事がばれてはいけないと口を閉ざす慎平。それに対して、『教えたんか?あの裏切り者が』と影は詰め寄ります。裏切り者は潮の影であると予測できますが、何故潮の影が裏切り者なのかは語られません。そして、計画の大詰めで邪魔をされてはと困ると、澪の影は慎平に文句を言います。どうやら影達は何か目的があり、誰かに指示されて動いているようです。

また、澪の影はオカアサンがもうじき起きてくるという発言もしているので、影達の生みの親が間もなく登場してくる事を示唆しているのかもしれません。結局何を聞いても決して口を割らない慎平に見かねた影は、なんと慎平の影を連れてきます。慎平の記憶をコピーし、何故影の存在を知っているのか、調べる慎平の影。そして、ついに慎平がタイムリープしていることが影にばれてしまいます。タイムリープしている事を知った影達は、今は脅威ではなくても、何度もやり直しをすればいつか脅威になるかも知れないと、慎平を生きたまま捕らえられることにしたのでした。

2巻19話:予想だに出来ないバットエンド到来に打つ手なし

これから影の謎が明らかにされていくと思いきや、影達を操っている黒幕が登場してしまいます。慎平がタイムリープしていたことが影達にばれてしまったので、影達が綿密に計画していた予定をどうやら早めてしまったようです。打つ手なし、とはまさにこのことで、慎平はただ茫然と島の人が殺されていくのを見ているしかありません。親友の窓、潮の影、潮の妹の澪、次々と仲間が影に殺されていきます。

そして、彼らのほかに百もの人を食べつくした影達は、影が母と呼ぶ何者かを復活させるのでした。慎平に協力をしてくれていた南雲先生は、影に母と呼ばれる者を見て、彼女をハイネと呼びます。一体彼女が何者なのか南雲先生は知っているようでしたが、時既に遅し、島は終わりを迎えてしまいます。そんな中、慎平はなんとか未来へ繋げようと、あえて自分が殺されてタイムリープする道を選びます。死の間際まで己の無力さを嘆く慎平。そして、あのときこうすれば良かったと後悔しないように、次のタイムリープでは必ず皆を助けると慎平は心に誓います。確実にタイムリープが出来る保証はどこにもありませんが、それでも慎平は皆が殺されるのを回避するべく、自分が死ぬ道を選択したのでした。

3巻25話:タイムリープした慎平と根津の出会い

タイムリープした慎平は、潮の父であるアランに渡された手紙に書かれていた暗号を解きます。南雲先生が残していった暗号だということなので、てっきり暗号の答えが南雲先生の電話番号だと思った慎平は、早速電話をかけて南雲先生に協力をあおぐことに。しかし、電話に出たのは南雲先生ではなく、南雲先生の知り合いの根津と名乗る男性でした。根津は自分に電話をしてきた慎平を疑うものの、信用できる人物かどうかを判断するために、慎平に一人で葬儀場まで来るよう指示を出します。

慎平が葬儀場まで一人でやってきたことを確認すると、根津は慎平の影に向かって銃を発砲します。慎平が影と入れ替わっていないかどうかを知るために、あえて一人で呼び出したのでしょう。どうやら南雲先生と同じく、根津はドッペルゲンガーの弱点が、己の影であることを知っている人物のようでした。一方で、慎平が探している肝心の南雲先生は、潮の葬儀会場にいました。潮の父のアランと入れ替わろうとしていた影にハンマーを振りかざし、一人で影を倒すことに成功します。皆が殺される事態を防ごうとしている慎平と同じく、南雲先生も何か目的があり単独で動いているようです。

4巻41話:影と私、2人の潮が出会うとき

とうとう潮が持っていたスマホのロックを解除することに成功した慎平達。影に少しでも抵抗するために、潮と潮の影は相談をしてスマホにロックをかけたようです。しかし、今まで潮の影は記憶の一部を忘れてしまっていたため、ロックを解くことが出来ませんでした。今回潮のスマホを見たことで明らかになったのは、潮は生前に自分の影と面識があったことです。潮は自分が殺されるかもしれないと分かっていたため、スマホに自分が分かる範囲の影についての情報を動画に残していました。その動画で潮は、自分の影は他の影と違って安全な存在だと言い切っています。そして、潮が亡くなる前に、自分の家で潮の影に出くわしたことも語っていました。

また、動画では潮が亡くなる原因となった、海で溺れた少女のしおりちゃんについても言及しています。しおりちゃんが海で溺れる5日前に、潮はしおりちゃんに自分とそっくりのドッペルゲンガーを見たと相談されます。そして、しおりちゃんは、2日ほど影につけられていることも潮に話をしていました。しかし、動画では相談された次の日に、潮がしおりちゃんにまだ影につけられているのかを聞くと、『今日は見てへん』と返答されたと潮は言っているのです。ということは、しおりちゃんに今はもう影がついてきていないという事なので、前日にしおりちゃんは影と入れ替わっている可能性が高いと言えるのでした。

5巻46話:しおりちゃんが入れ替わってしまった訳と潮の死因

あの日、海でしおりちゃんを助けようとした潮が、亡くなってしまった本当の理由がついに明らかとなりました。しおりちゃんが海で溺れた日、実はまだしおりちゃんは生きていたのです。しおりちゃんと入れ替わろうと、海の中でしおりちゃんを殺そうとする影。しかし、それを目撃した潮と潮の影は、しおりちゃんが殺されるのを防ぐために、海へと飛び込み影と戦います。潮の影は、しおりちゃんが死なないように海の中から引き揚げようとしますが、それをしおりちゃんに化けた影が邪魔をします。

これ以上、海の中にいてはしおりちゃんが窒息死してしまう、そう考えた潮は決死の覚悟で、しおりちゃんを殺そうとする影を押さえ込みます。そのとき、影を止めようとした潮が逆に、影に首を絞められ殺されてしまうのです。一方で、しおりちゃんを必死に助けようとした潮の影もまた、しおりちゃんの影に敵わず痛手を負ってしまいます。結局、しおりちゃんはそのとき影に殺されてしまい、不良品扱いとなった潮の影の記憶も一部消されてしまう事となってしまうのでした。

5巻52話:影の能力と本物を消すわけ

潮と潮の影は、以前に廃墟となっている旧病棟に行った際、そこで影を見ています。そのため、影達のアジトではないかと思われる旧病棟へと向かった慎平と窓、潮の影の3人。建物の地下へと降りていくと、一体の影が3人を容赦なく襲ってきます。なんとか、影をネイルガンで倒した慎平は、人類が殺される最悪の事態を防ごうと、さらに建物の奥へと進んでいきます。慎平が持っている武器のネイルガンは、本物を元に潮の影に作ってもらったコピー品です。コピーした武器は、たとえ充電がなくなったとしても、コピーした情報を武器に再度プリントアウトすれば、無制限に使用できるというメリットがあります。

しかし、コピー品にもデメリットがあり、コピーの元となった本物が存在し続けるかぎり、本来の力は使えません。しかも、コピーした情報から復元できるのは、一つだけという制限もあります。影達が人と入れ替わる際に、本物を消す理由はどうやらそこにありそうです。島の人達が影に殺されてしまうまであまり時間がない中、次々と押し寄せてくる影達。慎平は無事に影を倒すことが出来るのか、次巻の慎平達の活躍を大いに期待したいものです。

登場人物

慎平

中学生の卒業以来、2年ぶりに実家に帰ってきた少年。10年前に両親を亡くし、それから小舟家に引き取られて育つ。潮と澪とは兄弟のように育つが、慎平は潮に恋心を抱いていたようだ。現在は東京に住んでいるが、高校に通っているのか、働いているのか、プライベートな事は一切語られていない。現在高校に通っていれば、高校3年生になっている年である。また、慎平の両親について、作中であまり触れていないため、彼の生い立ちが物語解決の鍵を握っていそうだ。

小舟潮

慎平と幼馴染みで、慎平に恋心を抱いていた。フランス人の父と日本人の母の間に生まれたハーフである。幼少期は外見の違いから周囲に馬鹿にされることもあったが、慎平がかばってくれたおかげで、とても明るく活発な少女へと成長する。海で影に殺されそうになっていたしおりを助けるため、海へと飛び込むが影に殺されてしまう。

小舟アラン

フランス人で、洋食コフネの店主。潮と澪の実父である。両親を亡くした慎平を引き取り、家族同然に慎平のことを大事にしている。日本人女性と結婚し、現在は日本にある小さな島に家族で暮らしている。飾られている家族写真には妻の姿が写っていないため、男手ひとつで子供達を育てたことが分かる。

潮の影

潮の記憶をコピーしている影。潮の記憶をコピーするとき、誤って自分の記憶に、潮の記憶を上書きしてしまったので、影としての役割を忘れてしまう。最初に慎平と出会ったときは、本物の潮だと勘違いをしているが、やがて自分が影であることに気づく。潮と同じ記憶を持つが、他の影によって記憶の一部を消されているため、覚えていない部分も多い。

南雲竜乃助(南方ひづる)

南方ひづるは女性作家で、南雲竜之介は彼女のペンネームである。双子の弟である南方竜之介が、14年前に影によって殺されたことを本にしている。彼女には南方竜之介の人格が何故か宿っており、戦闘のときは弟の人格が前に出ている。2つの人格の間で記憶の共有が出来ないため、起きた出来事をその都度ボイスレコーダーでスマホに録音している。

根津銀次郎

南方ひづるの昔からの知り合い。南方ひづるが影に狙われているときに、助けてくれた人物である。慎平が連絡を取ったことで、影を倒す協力をしてくれる。過去に自分の影を倒しているため、根津銀次郎の影は二度と生まれない。

菱形窓

慎平の幼馴染み。潮や澪とも仲が良く、島にある菱形医院の長男である。澪に惚れているが、澪が慎平に思いを寄せているのを知っているため、気持ちを表に出してはいない。潮が亡くなった直後、海に駆けつけており、潮を助けられなかったことを後悔している。冷静に判断できる人物で、慎平に影の事を打ち明けられたときも、真剣に話を聞いている。

小舟澪

潮の妹で、慎平に恋心を抱いている。しかし、姉の潮が慎平を好きなのを知っていたため、自分の気持ちを表に出すことはなかった。姉の潮が亡くなる前、姉とそっくりな人を目撃し、島の迷信通り姉は影に殺されたのではないかと疑っている。年齢ははっきりと作中に出てこないが、遺影の潮と同じ制服を着ているため、あまり年は離れていないと推測される。

用語

影の病

影が人を襲い、島人と入れ替わる現象のこと。影とは、島の言い伝えに出てくるドッペルゲンガーのこと。自分の影に遭遇した人は、死んでしまうと伝えられている。影は本物を殺して入れ替わることで、本来の力を発揮できる。一つのコピーデータに対して、一つしか偽物を作れないため、同じ人の影が大量に作られることはない。

ヒルコ様

島の北部にある日都神社の愛称。島の歴史をよく知る雁切真砂人が宮司を務めている。雁切は潮の葬儀にも出席をしていて、南方ひづるとも知り合いである。日都神社は祭祀を取り仕切る神社でもあるため、雁切が影について何か知っている可能性は高いが、慎平達は中々会うことが出来ないでいる。慎平と澪が最初に殺された場所が、ヒルコ様であるため、慎平はタイムリープ後は行くのを避けている。

タイムリープ

慎平だけ殺されると、潮の葬儀が行われる7月22日に時間が巻き戻る現象のこと。殺される前までの記憶が引き継げるため、慎平はこの現象をタイムリープと呼んでいる。本人の意思とは関係なくタイムリープが出来るが、タイムリープする度に見る夢の中で、潮はタイムリープ出来る回数に制限がある事をほのめかしている。

フカン

俯瞰は高いところから見渡すという意味がある。慎平が使っているフカンは、俯瞰して見るという意味の方であり、広い視野で物事を見るという意味で使われている。カッとなりやすい慎平が、気持ちを落ち着かせて、客観的に物事を考えようとするときによく使われる言葉だ。慎平の影は、フカン的に考えてと正しく発言しているので、『フカンせな』は慎平の口癖のようなものである。

メソポタミア文明

慎平と澪、窓の3人で決めた合言葉である。影と区別するために決めた合言葉ではあるが、慎平が返さないと分かっていて決めた節がある。しかし、後に影は記憶をコピーできることが分かるため、合言葉を決めても無意味だと分かる。実際に、影と対峙したときに合言葉が使われる事はなかった。

計画

影達が企んでいる、島人と影が入れ替わる計画のことである。影達が母と呼ぶ生命体を復活させるためには、100人程度の生贄が必要なようだ。計画を阻止できるのは慎平だけだと言われているので、慎平のタイムリープが解決への糸口になることは間違いない。影以外でこの計画を知っているものは、慎平と澪、窓と南方の一部の人間だけである。

ハイネ

影達が計画によって復活させようとしている存在。人ではないのは確かだが、南方はハイネを知っているようである。また、ハイネは南方竜之介が死んだときにも関わっている可能性が高い。

菱形医院

菱形窓の父が運営している島唯一の病院である。ハイネを復活させたときに、医院長が影と話をしているため、菱形医院が影の計画に関わっている可能性が高い。しかし、息子の菱形窓はまったく事実を知らないため、慎平は菱形医院が影の計画に関わっているとは思っていなかった。潮が生前に残してくれた動画のおかげで、ようやく旧病棟が怪しいと気づけたのであった。

御海送り

潮と澪が参加したゴミ拾いで、宮司は7月24日の祭りで御海送りをし、ゴミを焚き上げすることを伝えている。その際、御海送りの起源が300年前にさかのぼることを宮司は話そうとするが、潮は話を遮ってしまう。ハイネが復活した日も7月24日なので、御海送りの起源が、影ができたキッカケに繋がっているのではないかと推測される。

不良品

影達が、潮の影を呼ぶときに使う言葉である。影としての使命を忘れ、本物の潮が持っていた記憶しかないため、不良品と呼ばれている。また、潮の影は、劣化した野良とも言われているので、潮の影が活動できる時間は残り少ないのではないかと考えられる。

ネイルガン

ガスと電気を使う、釘を打ち込むための機械。ドッペルゲンガーの弱点は、本体ではなく影なため、影に直接攻撃できる武器を慎平は使用している。影に釘を打ち込めれば、その場から移動できなくなるため、倒しやすいという利点がある。