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『A.I.C.O. Incarnation』とは
a.i.c.o. incarnationは、講談社から発行している月刊少年シリウスで連載開始。作者は道明宏明、漫画のジャンルはSF。原因不明の災害、バーストで家族を亡くしてから2年。再び歩けるようになったアイコは一人の転校生との出会いにより波乱に巻き込まれてしまう。
『A.I.C.O. Incarnation』1巻のあらすじ・見どころ
『A.I.C.O. Incarnation』2巻のあらすじ・見どころ
2035年の日本では、黒部峡谷の一帯にとある都市が作られており、そこでは医療目的の人工生体の研究が行われていました。その都市でバーストと呼ばれる人工生体の暴走事故が発生し、それ以来、そのエリアはマターと呼ばれる人工生体が占拠する場所となり、国によって厳格に管理されることになるのでした。橘アイコは、この事故によって肉親を失った上に、自らも重傷を負い病院で必死にリハビリを行いつつも学校に通っていましたが、まもなく夏休みに入ろうとするある日、突然転校生である神崎雄哉によって黒瀬進という研究者のもとに連れ去られ、そこで自らの身体が本来のものではなく、脳だけが移植された人工生体であるという衝撃の事実を告げられるのでした。
『A.I.C.O. Incarnation』の登場人物
1巻
橘アイコ
2年前の秋、交通事故で命を助けられないくらい深刻な状況になり、脳と身体を別々に切り離し、それぞれに最も適切な処置を施された。単純に切り離しただけでは脳も体も状態を維持する事が出来ないため、オリジナルの脳には人口生体の体を、損傷した身体の方にはコピーした人口生体の脳をそれぞれ組合わせることでオリジナルの橘アイコと、もう一体の複製体アイコが誕生した。現在オリジナルの橘アイコの意識が接続されている身体は人口生体のため、眼球に製造固体シリアルナンバーA.I.C.O.20210002が刻まれている。人口生体の特徴である硬化反応により、軽度のけがは皮膚に傷が付かない。
小佐波奈々実
人工生体汚染災害対策庁特務課に所属している職員。桐生病院の伊佐津から身辺保護の依頼を受けたという名目で、一時的に橘アイコを神埼雄哉達から奪う事に成功するが奪還される。
神埼雄哉
橘アイコが通っている学校へ偽造したプロフィールで転校してきた学生。ダイバー達が集まっているタウンに出入りしている。橘アイコにバーストによって起きた事実と、家族が今も生きていることを伝える。このバーストによって起きた今の事態を終わらせる為に橘アイコに協力を要請し、自らも橘アイコやダイバーチームの面々と一緒に桐生生命工学第二研究所跡地へ向かう。
2巻
黒瀬進
黒瀬進は、桐生生命工学研究所に務める研究員である。橘アイコの肉体の秘密を知っており、神崎雄哉が拉致してきた彼女に対して、その肉体が人工生体によって作られているという事実を告げるのであった。
『A.I.C.O. Incarnation』の世界
1巻
複製体
クローンではない人工細胞で作られたそっくりな身体。橘アイコの父親の会社は桐生生命工学第二研究所と極秘に社員の家族の複製体を作成する実験提携契約を結んでいたため、橘アイコが誕生した時に同時に人口生体によって同じ肉体が造られ、桐生生命工学第二研究所には橘アイコのコピーの身体が存在する。
A.I.C.O.
由良俊英が独自に進めていたプロジェクト。正式名称は、アーティフィシャル・アンド・インテリジェント・セルラー・オーガニズム・プロジェクト。その成果をまとめる前に由良俊英は亡くなってしまい、その内容を知る術は由良ノートと呼ばれるものだけだが、現在由良ノートが存在するかどうかは不明となっている。
バースト
2年前の秋に桐生生命工学第二研究所で起こった人口生体細胞の異常増殖のこと。橘アイコに施した分離手術を複製体が非常事態と察知し、研究所内にプールされていた人口生体を暴走させたのが起因。このバーストにより橘アイコは家族と離れ離れになっている。
2巻
マター
マターとは、バーストという人工生命体の暴走事故によって、黒部峡谷一帯を埋め尽くすまでに増加した人工生命体の名称である。
プライマリーポイント
プライマリーポイントとは、バーストと呼ばれる人工生命体の暴走事故の爆心地とされる場所である。この物語の主人公である橘アイコの母親と弟は、バーストによって死亡したと思われていたが、実はマターに取り込まれる形で、ここで生存しているようである。そのことを知った彼女は、家族を助けるべくこの場所に向かうのであった。
桐生病院
桐生病院は、2年前にバーストと呼ばれる人工生命体の暴走事故が発生した桐生生命工学研究所に併設されている病院である。橘アイコは、この病院でリハビリを続けており、現在では自分の足で歩けるまでに回復している。