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『小学生がママでもいいですか?』とは
本作「小学生がママでもいいですか?」は株式会社講談社の漫画雑誌「月刊少年シリウス」に連載中の作品である。著者は「まほろまてぃっく」や「kiss×sis」を代表作に持つ人気漫画家のぢたま(某)氏だ。主に青年誌で活躍してきた著者らしく、可愛らしいキャラクターとアブノーマルな題材で仕掛けてきた本作であるが、従来の作風からは一転した重たいテーマを孕んだストーリー展開が予想されている。表紙から受ける印象とは対照的な内容と言えるだろう。また、昨今流行りの「バブみ」とも一味違う、純粋な親子愛を垣間見ることのできる作品である。
『小学生がママでもいいですか?』1巻のあらすじ・見どころ
『小学生がママでもいいですか?』の登場人物
徳山岳大
本作の主人公である。早くに母親を亡くしているせいか、私生活は落ちついており、自立心も強い。仕事においても他人には頼らず独断で突き進むタイプだ。そのため、一人で負担を抱え込むことが多いのが欠点。木々那と出会う直前まで仕事のことで悩みを抱えていた。密かに同僚の芦屋に思いを寄せているが、打ち明けられないでいる。
尼崎木々那
小学5年生の女の子だが、実は主人公、徳山岳大の母親の生まれ変わりである。元々は前世の記憶を持ってはいなかったが、危うく車にひかれそうになった木々那を守ろうとした母親の姿を見て、前世での出来事を思い出したのだ。息子を心配するあまり、思いきった行動を取ることが多い。岳大の子供時代の様子を鮮明に記憶しているため、主人公を取り巻く環境や人となりを示す重要な存在でもある。
芦屋
岳大の勤めるゲーム会社のキャラクターデザイナーであり、片思いの相手。実は芦屋の方も岳大のことが気になっている様子だが、お互い行動に示さないためなかなか距離が縮まらないでいる。ボーイッシュなイメージのある彼女だが、可愛らしいペンネームを持っており、見た目の印象とは裏腹に女の子らしい一面も垣間見せる。実は木々那もファンというほど有名なデザイナーである。
『小学生がママでもいいですか?』の世界
お好み焼き尼崎
尼崎木々那が店員として手伝いをしている店である。子供ながらに気立ての良い木々那は常連のお客からも人気だ。岳大と遭遇する切っ掛けとなる重要な場所でもある。
DeXide
岳大が勤めるゲーム会社。モデルは実在する大手ソフトハウスである。作者のぢたま(某)氏が社長と知り合いであるため取材・使用許可が下りたとされている。
雲母
岳大の同僚である芦屋のキャラクターデザイナーとしてのペンネームである。可愛らしい響きだが、文字にするとほぼキラキラネームである。そのため、本人は同僚にその名前で呼ばれることをひどく嫌っている。
ママチェック
前世の記憶を取り戻した木々那が母親的行動を取る際に使用する大義名分。時に息子のHDDの中身を漁り、職場にまで潜入してしまうという徹底した調査ぶりである。息子のことを何でも知りたいという世の母親に代表される行動パターンとも言える。
ソース
プログラムのソースコードである。ゲーム会社は気密性の高い情報を扱っている。中でも開発途中のソースコードは公に知られると大きな損害に繋がる恐れもある。そのため、部外者である木々那が開発現場に足を踏み入れることは本来許されないのだが、コンピューターに疎いためソースと聞いても別なものを想像していた。